必ず受かる情報処理技術者試験

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平成24年度秋季解答

問題6

アルゴリズムの処理時間や問題の計算時間を比較するときに使用するオーダ記法の説明として、適切なものはどれか。

アルゴリズムが解に到達するまでの計算量の下限値を表す。
アルゴリズムがこれより遅くならないという計算量の上限値を表す。
アルゴリズムの解析では、主要項の部分を除いて比較する。
アルゴリズムを実現した場合の変数領域の大きさを表す。

解答:イ

<解説>

オーダ記法は、繰り返しを行なう計算処理あるオリズムのおおよその評価を行なうために使用される。

× オーダ記法は計算量の下限値を表すものではない。
アルゴリズムがこれより遅くならないという計算量の上限値を表す。
× オーダ記法では、計算量を表す式の主要項の部分を比較対象とする。
× オーダ記法では、アルゴリズムを実現した場合の変数領域の大きさは表さない。

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問題7

次の関数g (x )の定義に従ってg (4)を再帰的に求めるとき、必要な加算の回数は幾らか。

 g (x ) = if x < 2 then 1
            else g (x - 1) + g (x - 2)

3
4
5
7

解答:イ

<解説>

関数呼び出しのは次のようになる。

したがって、加算回数は4回である。イが正解である。

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問題8

リアルタイムシステムにおいて、複数のタスクから並行して呼び出された場合に、同時に実行する必要がある共用ライブラリのプログラムに要求される性質はどれか。

リエントラント
リカーシブ
リユーザブル
リロケータブル

解答:ア

<解説>

リエントラント(再入可能)は、あるプログラムが呼び出したプログラムを、他のプログラムがさらに呼び出しを行い、同時に実行できるプログラムのことである。同時、非同期的に呼び出されても互いに干渉せずに動作できる性質をもつ。
× リカーシブ(再帰的)は、自プログラムから、自身自身を呼び出して実行できるプログラムのことである。
× リユーザブル(再使用可能)は、一度プログラムを実行した後、補助記憶装置から主記憶装置にロードし直さずに、再び実行を繰り返すことができるプログラムのことである。
× リロケータブル(再配置可能)は、補助記憶装置から主記憶装置へロードする際に、アドレス空間上のどこに配置しても実行できるプログラムのことである。

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問題9

命令を並列実行するためのアーキテクチャであって、複数の命令を同時に実行するとき、命令を実行する演算器をハードウェアによって動的に割り当てる方式はどれか。

SMP
VLIW
スーパスカラ
スーパパイプライン

解答:ウ

<解説>

× SMP(Symmetric Multiple Processor)は、複数のCPUが同等な立場で処理を分担するマルチプロセッサ手法。「対称型マルチプロセッサ」とも訳される。
× VLIW(Very Long Instruction Word:超長命令語)とは、CPUが命令を並列実行するためのアーキテクチャーの一種。
スーパスカラとは、プロセッサの中に複数の処理系統(パイプライン)を用意し、複数の命令を並列に処理することである。
× スーパーパイプラインとは、マイクロプロセッサ(MPU)の高速化手法の一つで、命令を細かい工程に分解して並列に実行するパイプライン処理を、より細分化・多段化したものである。

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問題10

CPUのスタックポインタが示すものはどれか。

サブルーチン呼出し時に、戻り先アドレス及びレジスタの内容を格納するメモリのアドレス
次に読み出す機械語命令が格納されているアドレス
メモリから読み出された機械語命令
割込みの許可状態、及び条件分岐の判断に必要な演算結果の状態

解答:ア

<解説>

スタックポインタとは、アドレスレジスタの一種で、コールスタックの先頭を指すポインタレジスタである。これが示すアドレスの内容を読み出すと同時にアドレスを増やす、逆に、示すアドレスに書き込むと同時にアドレスを減らす、といった動作を行えるものが多い

スタックポインタの説明である。
× プログラムレジスタの説明である。
× 命令レジスタの説明である。
× フラグレジスタの説明である。

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