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平成27年度春季解答

問題6

モンテカルロ法によって、正方形に内接する円の面積を近似的に求める方法はどれか。

円に内接する正多角形の面積によって求める。
正方形内に多数の小円を重ならないようにぎっしり詰めて、円の中にある小円の個数によって求める。
正方形内に乱数を用いて多数の点を一様に打ち、円の中にある点の個数によって求める。
正方形内を微細な間隔の格子点で区切り、円の中にある格子点の個数によって求める。

解答:ウ

<解説>

モンテカルロ法は、乱数を応用して,図形の面積などの解や法則性の近似を解析的に求める手法である。

ウ以外は乱数を用いていないので、モンテカルロ法ではない。

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問題7

プログラムの実行に関する次の記述の下線部a~dのうち、いずれかに誤りがある。 誤りの箇所と正しい字句の適切な組合せはどれか。

自分自身を呼び出すことができるプログラムは、a再帰的であるという。このようなプログラムを実行するときは、bスタックに局所変数、c仮引数及び戻り番地を格納して呼び出し、復帰するときはdFIFO(First In First Out)方式で格納したデータを取り出して復元する必要がある。

解答:エ

<解説>

a × 自分自身を呼び出すことができるプログラムは、再帰的であるという。
再入可能は、他のプログラムから非同期に呼び出すことが可能な特性である。
b × 再帰的プログラムではスタックが使われる。
c × 引き渡す側が使っていた実引数を呼び出される側の仮引数に格納する。
d FIFOでは最初に引き渡されたデータが最初に取り出される。
再帰的に呼び出した際は最後の引数を使う必要があるのでLIFOを使う必要がある。

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問題8

グリッドコンピューティングの説明はどれか。

OSを実行するプロセッサ、アプリケーションを実行するプロセッサというふうに、それぞれの役割が決定されている複数のプロセッサによって処理を分散する方式である。
PCから大型コンピュータまで、ネットワーク上にある複数のプロセッサに処理を分散する方式である。
カーネルプロセスとユーザプロセスとの区別がなく、複数のプロセッサが基本的に同等なものとして振る舞うことができる処理方式である。
プロセッサ上でスレッド(プログラムの実行単位)レベルの並列化を実現し、プロセッサの利用効率を高める方式である。

解答:イ

<解説>

グリッドコンピューティングとは、ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことで仮想的に高性能コンピュータをつくり、利用者はそこから必要なだけ処理能力や記憶容量を取り出して使うシステムである。

同時に処理に参加するコンピュータの台数が多くなるほど高速な処理が可能になる。

× 水平機能分散システムの説明である。
グリッドコンピューティングの説明である。
× 水平負荷分散システムの説明である。
× 垂直機能分散システムの説明である。

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問題9

スーパスカラの説明はどれか。

処理すべきベクトルの長さがベクトルレジスタより長い場合、ベクトルレジスタ長の組に分割して処理を繰り返す方式である。
パイプラインを更に細分化することによって、高速化を図る方式である。
複数のパイプラインを用い、同時に複数の命令を実行可能にすることによって高速化を図る方式である。
命令語を長く取り、一つの命令で複数の機能ユニットを同時に制御することによって高速化を図る方式である。

解答:ウ

<解説>

スーパスカラとは、プロセッサの中に複数の処理系統(パイプライン)を用意し、複数の命令を並列に処理することである。

× ベクトルプロセッサに関する説明である。
× スーパパイプラインに関する説明である。
スーパスカラに関する説明である。
× VLIW(Very Long Instruction Word:超長命令語)に関する説明である。

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問題10

CPUにおける投機実行の説明はどれか。

依存関係にない複数の命令を、プログラム中での出現順序に関係なく実行する。
パイプラインの空き時間を利用して二つのスレッドを実行し、あたかも二つのプロセッサであるかのように見せる。
二つ以上のCPUコアによって複数のスレッドを同時実行する。
分岐命令の分岐先が決まる前に、あらかじめ予測した分岐先の命令の実行を開始する。

解答:エ

<解説>

CPUのパイプライン制御において、分岐処理の分岐先が決まる前にあらかじめ予測した分岐先の命令の実行を開始することを投機実行という。

× マルチプロセッサの説明である。
× マルチプログラミングの説明である。
× マルチスレッドの説明である。
投機実行の説明である。

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