必ず受かる情報処理技術者試験

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平成27年度春季解答

問題31

ブラウザでインターネット上のWebページのURLをhttp://www.jitec.ipa.go.jp/のように指定すると、ページが表示されずにエラーが表示された。 ところが、同じページのURLをhttp://118.151.146.137/のようにIPアドレスを使って指定すると、ページは正しく表示された。 このような現象が発生する原因の一つとして考えられるものはどれか。 ここで、インターネットへの接続はプロキシサーバを経由しているものとする。

DHCPサーバが動作していない。
DNSサーバが動作していない。
デフォルトゲートウェイが動作していない。
プロキシサーバが動作していない。

解答:イ

<解説>

× DHCPとは、 コンピューターがネットワークに接続する際に、自動的にIPアドレスを割り振るプロトコルのことである。
相手先IPアドレスを指定して通過できればIPアドレスは取得できている。
DNS(ドメイン ネーム システム:Domain Name System)はインターネットを使った階層的な分散型データベースシステムである。
現在ではおもにインターネット上のホスト名や、電子メールに使われるドメイン名とIPアドレスとの対応づけを管理するために使用されている。
× デフォルトゲートウェイとは、LANなどのネットワークから外部のネットワークに接続する際、通信の出入り口となるもので、ルータやコンピュータ、IPアドレスなどがその役割を果たす。 IPアドレスで通信可能ならばデフォルトゲートウェイに問題はない。
× プロキシ(Proxy)は英語で「代理」の意味。インターネットに直接接続できないコンピューターに代わり、インターネットに接続し、Webサイトへのアクセスなどを行うサーバーのことを指す。
プロキシサーバが動作していなければ、IPアドレスで直接指定しても通信できない。

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問題32

図のように、2台の端末がルータと中継回線で接続されているとき、端末Aがフレームを送信し始めてから、端末Bがフレームを受信し終わるまでの時間は、およそ何ミリか。

[条件]
フレーム長:LAN、中継回線ともに1,500バイト
LANの伝送速度:10Mビット/秒
中継回線の伝送速度:1.5Mビット/秒
1フレームのルータ処理時間:両ルータともに0.8ミリ秒

3
6
10
12

解答:エ

<解説>

  1. フレーム長の1,500バイトは12,000ビット(1,500バイト×8ビット=12,000ビット)である。
  2. 端末Aからルータまでの伝送時間を計算する。
    12,000÷10,000,000=0.00012秒=1.2ミリ秒
  3. 端末A側のルータ処理時間は0.8ミリ秒
  4. 中継回線の伝送時間を計算する。
    12,000÷1,500,000=0.08秒=8ミリ秒
  5. 端末B側のルータ処理時間は0.8ミリ秒
  6. ルータから端末Bまでの伝送時間を計算する。
    12,000÷10,000,000=0.00012秒=1.2ミリ秒
  7. 合計する。
    1.2+0.8+8+0.8+1.2=12ミリ秒

したがって、エが正解である。

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問題33

CSMA/CD方式に関する記述として、適切なものはどれか。

衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
送信要求の発生したステーションは、共同伝送路の搬送波を検出してからデータを送信するので、データ送出後は衝突は発生しない。
ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成では、衝突の検出ができないので、この方式は使用できない。
フレームとしては任意長のビットが直列に送出されるので、フレーム長がオクテットの整数倍である必要はない。

解答:ア

<解説>

CSMA/CDとは、LANネットワークで用いられる媒体アクセス制御(MAC)方式のひとつで、通信路の使用状況を監視し、伝送路の空きを見つけてデータ伝送を行う方式であり、衝突を検出する機能を持つ。

衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
× 他の危機が通信を行っていないことを検出によって確認しても同時に危機が送信を開始することで衝突が発生することがある。
× ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成でもCSMA/CDは使用できる。
× フレームフォーマットはバイト(オクテット)を単位としている。

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問題34

伝送速度64kビット/秒の回線を使ってデータを連続送信したとき、平均して100秒に1回の1ビット誤りが発生した。 この回線のビット誤り率は幾らか。

1.95×10-8
1.56×10-7
1.95×10-5
1.56×10-4

解答:イ

<解説>

ビット誤り率は、誤ったビットの数÷送信した全てのビット数で求めることができる。

  1. 誤ったビットの数は1である。
  2. 送信した全てのビット数を計算する。
    伝送速度64kビット=64,000ビット/秒×100秒=6,400,000ビット
  3. 1  0.00000015625≒1.56×10-7
    6,400,000

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問題35

IPネットワークのプロトコルのうち、OSI基本参照モデルのネットワーク層に位置するものはどれか。

HTTP
ICMP
SMTP
UDP

解答:イ

<解説>

× HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)は、HTMLなどのハイパテキストを転送するプロトコルである。アプリケーション層に位置する。
ICMP(Internet Control Message Protocol)は、 IP のエラーメッセージや制御メッセージを転送するプロトコルである。ネットワーク層に位置する。
× SMTP( Simple Mail Transfer Protocol ) は、インターネット上で、電子メールを転送するための通信プロトコルである。アプリケーション層に位置する。
× UDP(User Datagram Protocol)は、IP上で利用されるコネクションレス通信プロトコルである。ストリーミング配信などに使われる。トランスポート層に位置する。

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