必ず受かる情報処理技術者試験

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平成21年度春季解答

問題6

組込みシステムで使用されるI2Cバスの特徴として、適切なものはどれか。

クロックとデータの2線式バスである。
シングルマスタバスである。
データ転送の最高速度は、12Mビット/秒である。
一つのバスに接続されるICは、最大15個と決められている。

解答:ア

<解説>

I2Cバスはフィリップス社で開発されたシリアルバスである。低速な周辺機器をマザーボードへ接続したり、組み込みシステム、携帯電話などで使われている。

クロック線(SCL)とデータ線(SDA)の2線式バスである。
× I2Cバスは、マルチマスタバスである。
× データ転送速度は、低速モード(10kビット/秒)と標準モード(100kビット/秒)と高速モード(3.4Mビット/秒)がある。
× 一つのバスに接続されるICは、最大120個程度である。

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問題7

バスプロトコルに関する記述のうち、適切なものはどれか。

バスアービタがバスの調停を行い、調停の結果、使用権を取得した装置がバスを使用する。
バススレーブがアドレスを出力して、転送相手の装置とその装置内の転送対象を指定する。
バススレーブは、バスを使用したデータ転送が終了すると、各信号線の駆動を停止する。
バスマスタが、バスを時分割で使用するように調停を行うことによって、複数の装置がバスを使用できる。

解答:ア

<解説>

バスアービタがバスの調停を行い、調停の結果、使用権を取得した装置がバスを使用する。
× バスマスタがアドレスを出力して、転送相手の装置とその装置内の転送対象を指定する。
× バスマスタは、バスを使用したデータ転送が終了すると、各信号線の駆動を停止する。
× バスアビータが、バスを時分割で使用するように調停を行うことによって、複数の装置がバスを使用できる。

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問題8

毎分6,000回転、平均位置決め時間が20ミリ秒、1トラック当たりの記憶容量が20kバイトの磁気ディスク装置がある。 1ブロック4kバイトのデータを1ブロック転送に要する平均アクセス時間は何ミリ秒か。 ここで、磁気ディスクコントローラのオーバヘッドは無視できるものとする。

20
22
27
32

解答:ウ

<解説>

  1. 1回転の時間を求める
    1回転する時間=1÷6000(分/回転)=60÷6000(秒/回転)=10(ミリ秒/回転)
  2. 平均回転待ち時間を求める(1回転の時間÷2)
    平均回転待ち時間=10 ÷2=5(ミリ秒)
  3. データ転送速度を求める
    データ転送速度=20kバイト÷10ミリ秒=2kバイト/ミリ秒
  4. データ転送時間を求める
    データ転送時間=4kバイト÷2kバイト/ミリ秒=2ミリ秒
  5. 平均アクセス時間を求める
    20ミリ秒+5ミリ秒+2ミリ秒=27ミリ秒

よって正解はウである。

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問題9

ホットスタンバイシステムにおいて、現用系に障害が発生して待機系に切り替わる契機として、最も適切な例はどれか。

現用系から待機系へ定期的に送信され、現用系が動作中であることを示すメッセージが途切れたとき
現用系の障害をオペレータが認識し、コンソール操作を行ったとき
待機系が現用系にたまった処理の残量を定期的に監視していて、残量が一定量を上回ったとき
待機系から現用系に定期的にロードされ実行される診断プログラムが、現用系の障害を検出したとき

解答:ア

<解説>

ホットスタンバイとは、通信機器やコンピュータシステムを多重化して信頼性を向上させる手法である。

同じ構成のシステムを2系統用意しておき、片方(主系・本番系)を作動させ、もう片方(待機系・予備系)は同じ動作を行いながら待機状態にしておく。待機系は主系と常に同じ状態を保っておき、主系に障害が発生すると即座に待機系に処理が引き継がれる。

ホットスタンバイシステムにおいて、現用系に障害が発生して待機系に切り替わる契機として適切である。
× 人手を介しているので誤りである。
× 処理の残量が一定量を上回った原因が処理件数が増えたための可能性もある。
× 現用系が完全にダウンした場合に障害の検知や通知ができない恐れがある。

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問題10

あるトランザクションの応答時間は、サーバ処理時間100ミリ秒、総回線伝送時間400ミリ秒及び端末処理時間500ミリ秒の合計からなる。 この応答時間を最も短縮させる対策はどれか。 ここで、オーバヘッドは無視するものとする。

サーバ処理時間を40%と総回線伝送時間を10%改善する。
サーバ処理時間を80%改善する。
総回線伝送時間を20%改善する。
端末処理時間を20%改善する。

解答:エ

<解説>

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