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平成24年度秋季解答
問題89
〔システム導入検討会のメモ〕の中で,交通費申請に関して現時点で発生している問題点を記述しているものはどれか。
ア | (1) と (3) と (5) |
イ | (1) と (4) と (5) |
ウ | (3) と (4) と (5) |
エ | (4) と (5) と (6) |
解答:イ
<解説>
(1)利用区間と申請された金額が正しいかどうかの確認に,最も多くの時間を掛けている。
→現時点で発生している問題点に関するものである。
(2)市販のソフトウェアを利用すれば,システム導入費用が安くなるはずである。
→システム開発への要望である。
(3)数日分をまとめて申請できる方法があってもよい。
→システムへの要望である。
(4)申請書類に記入するべき項目が記入されていないなどの書類の不備が多い。
→現時点で発生している問題点に関するものである。
(5)申請書類の計算ミスが多くて,承認までに時間が掛かっている。
→現時点で発生している問題点に関するものである。
(6)システム導入後も,申請書類の不備やミスは本人が修正して再度提出する。
→システム運用に関する要望である。
(7)過去に申請したデータを再利用して申請したい。
→システムへの要望に関する要望である。
(8)申請後に申請した交通費がいつ支払われるのかが分かるとよい。
→システムへの要望に関する要望である。
(9)システム導入時には説明会を聞いてほしい。
→システム運用に関する要望に関する要望である。
問題90
〔システム導入検討会のメモ〕の中で,現時点で発生している問題点ではないが,交通費申請でこれができると便利であるというような,システムへの要望を記述しているものはどれか。
ア | (2) と (3) と (7) |
イ | (3) と (6) と (9) |
ウ | (3) と (7) と (8) |
エ | (7) と (8) と (9) |
解答:ウ
<解説>
交通費申請システムの導入の検討に関する次の記述を読んで,四つの問いに答えよ。
S社の企画部では交通費申請システムの導入を検討している。企画部のAさんは,上司のB課長から"先日のシステム導入検討会の内容をまとめてほしい。まずは,交通費申請に関する現在の問題点とシステムへの要望を整理して,システムがもつべき機能を洗い出すことから始めてはどうだろうか。そして,システム導入の目的を明確にしていくことが大切だね。"との指示を受けた。システム導入検討会のメモは,次のとおりである。
〔システム導入検討会のメモ〕
(1)利用区間と申請された金額が正しいかどうかの確認に,最も多くの時間を掛けている。
→現時点で発生している問題点に関するものである。
(2)市販のソフトウェアを利用すれば,システム導入費用が安くなるはずである。
→システム開発への要望である。
(3)数日分をまとめて申請できる方法があってもよい。
→システムへの要望である。
(4)申請書類に記入するべき項目が記入されていないなどの書類の不備が多い。
→現時点で発生している問題点である。
(5)申請書類の計算ミスが多くて,承認までに時間が掛かっている。
→現状の問題点である。
(6)システム導入後も,申請書類の不備やミスは本人が修正して再度提出する。
→システム運用に関する要望である。
(7)過去に申請したデータを再利用して申請したい。
→システムへの要望に関する要望である。
(8)申請後に申請した交通費がいつ支払われるのかが分かるとよい。
→システムへの要望に関する要望である。
(9)システム導入時には説明会を聞いてほしい。
→システム運用に関する要望に関する要望である。
問題91
〔システム導入検討会のメモ) (5)の"申請書類の計算ミスが多くて,承認までに時間が掛かっている。"の原因を調べたところ,合計計算の単純な誤りで,返却された申請書類を申請者が修正して再度提出しているので,承認までに時間が掛かっていることが分かった。これを改善するためにシステムがもつべき機能として,適切なものはどれか。
ア | 申請後に,計算ミスがある申請を検索できる機能 |
イ | 申請時に,必要な計算を自動的に行う機能 |
ウ | 申請者が,電卓機能をもったソフトウェアを使えるようにする機能 |
エ | 申請を承認する上司が,計算ミスを修正することができる機能 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 計算ミスを見つけた後、申請者が再度提出することに変わりない。よって根本的な解決策にはなりません。 |
イ | ○ | 誤りの原因が単純な合計計算であれば必要なデータから自動計算する機能を実装することで再提出を減らすことができます。 |
ウ | × | 実際の電卓を使ってもソフトウェアの電卓を使用しても、入力ミスなどで計算ミスを行う可能性はある。すなわち、計算ミスを防ぐことはできません。 |
エ | × | 申請を承認する上司が計算ミスを修正すると申請者が行うべき交通費の申請を上司が行うことになる。すなわち、職務分離の原理に反するので誤りである。 |
Aさんは,システム導入の目的を"申請手続の効率化"にしたいと考えた。この目的に基づいてシステム導入を進めるに当たり,優先して取り組むべきこととして,適切なものはどれか。
ア | システム説明会を多く開催して,全社員がシステムを使えるようにすること |
イ | 市販のソフトウエアを利用して,できるだけ安くシステムを導入すること |
ウ | 電子メールを利用して,交通費が支払われる日を連絡すること |
エ | 利用区間から金額を設定する機能を導入して,その自動化を図っていくこと |
解答:エ
<解説>
ア | × | システムの教育訓練をすることで、全社員がシステムを使えるようにはなる。しかし"申請手続の効率化"にはつながらない。 |
イ | × | 安くシステムを導入しても"申請手続の効率化"にはつながらない。 |
ウ | × | 電子メールを利用して,交通費が支払われる日を連絡するとシステムの利便性はよくなる。しかし"申請手続の効率化"にはつながらない。 |
エ | ○ | 利用区間から金額を設定する機能を導入して,その自動化を図っていくことで"申請手続の効率化"につながる |
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