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- 平成22年度春季問題
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平成22年度春季解答
問題16
UML2.0において、オブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか。
ア | アクティビティ図 |
イ | コミュニケーション図 |
ウ | シーケンス図 |
エ | ユースケース図 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | アクティビティ図は、処理の流れを具体的に明記するための図である。 |
イ | × | コミュニケーション図は、オブジェクト間の関連を重視してメッセージの流れと各オブジェクト間の関連を示す図である。 |
ウ | ○ | シーケンス図は、オブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述する図である。 |
エ | × | ユースケース図は、外部から求められる機能的な要求を表現する図である。 |
問題17
ソフトウェアプロセスの標準化と最適化を推進し、製品やサービスの開発、調達及び保守活動において、組織のもつプロセスを改善するためのガイドラインを提供するものはどれか。
ア | CMMI |
イ | COBIT |
ウ | ITIL |
エ | ITSS |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | CMMI(Capability Maturity Model Integration :能力成熟度モデル統合版)とは、ソフトウェア開発を中心としたプロセスの成熟度を評価するための指標のことである。 |
イ | × | COBIT(Control Objectives for Information and related Technology)とは、米国の情報システムコントロール協会(ISACA:Information Systems Audit and Control Association)などが提唱するITガバナンスについてのフレームワーク(ベストプラクティス集)のことである。 |
ウ | × | ITIL(Information Technology Infrastructure Library)とは、ITサービス管理・運用規則に関するベストプラクティス(成功事例)を調和的かつ包括的にまとめた一連のガイドブックである。 |
エ | × | ITSS(IT Skill Standard:ITスキル標準)とは、経済産業省が2002年に公表したIT関連サービスの提供に必要な実務能力を体系化した指標である。 |
問題18
多くのプロジェクトライフサイクルに共通する特性はどれか。
ア | プロジェクト完成時のコストに対してステークホルダが及ぼす影響の度合いは、プロジェクトの終盤が最も高い。 |
イ | プロジェクトの開始時は不確実性の度合いが最も高いので、プロジェクト目標が達成できないリスクが最も大きい。 |
ウ | プロジェクト要員の必要人数は、プロジェクトの開始時点が最も多い。 |
エ | 変更やエラー訂正にかかるコストは、プロジェクトの初期段階が最も高い。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | プロジェクト完成時のコストに対してステークホルダ(利害関係者)が及ぼす影響の度合いは、プロジェクトの開始時が最も高い。 |
イ | ○ | プロジェクトの開始時は不確実性の度合いが最も高いので、プロジェクト目標が達成できないリスクが最も大きい。 |
ウ | × | プロジェクト要員の必要人数は、プロジェクトの最も重要なタスクの時に最大となるので開始時点が最も多いとは限らない。 |
エ | × | 変更やエラー訂正にかかるコストは、プロジェクトの初期段階は比較的低い。変更やエラー訂正にかかるコストは後戻り工数や見直し作業が発生するプロジェクトの終盤段階が最も高くなる。 |
問題19
図のプロジェクトを最短の日数で完了したいとき、作業Eの最遅開始日は何日日か。
ア | 9 |
イ | 12 |
ウ | 13 |
エ | 17 |
解答:ウ
<解説>
- クリティカルパスおよび最速開始日/最遅開始日は次のようになる。
- 作業Gは、作業E,作業Fが終わらないと開始できない。作業Eが完了するのは13日目(9+4=13日)である。作業Fが完了するのは17日目(12+5=17日)である。作業Eには4日の余裕があることが分かる。
したがって、作業Eの最遅開始日は(ウ)13日である。
問題20
ITIL v3における問題管理プロセスの目標はどれか。
ア | インシデントに対する既存ITサービスへの変更や新規サービスの導入を効果的かつ安全に実施する。 |
イ | インシデントによって中断したITサービスを合意した時間内に復旧する。 |
ウ | インシデントの根本原因を突き止めて排除したり、インシデントの発生を予防したりする。 |
エ | 利用者に単一窓口を提供し、事業への影響を最小限にし、通常サービスへ復帰できるように支援する。 |
解答:ウ
<解説>
ITILにおけるサービスサポートは、「インシデント管理」、「問題管理」、「構成管理」、「変更管理」、「リリース管理」の5つのプロセスで構成されている。
- インシデント管理
- 迅速なサービスの復旧を行い、企業が行う事業活動への影響を最小限に抑える事を目的としたプロセス。
- 問題管理
- インシデントや障害原因の追及と対策および再発防止策の策定を目的としたプロセス。
- 構成管理
- ITサービスの構成アイテム(CI)情報の正確な収集、認識と収集した情報の維持管理および確認・監査を目的としたプロセス。
- 変更管理
- ITサービスの構成アイテム(CI)情報の変更を安全確実かつ効率的に実施する事を目的としたプロセス。
- リリース管理
- 変更管理プロセスで承認された内容を本番環境(ITサービス提供媒体)に正しく反映させる為の作業(リリース作業)をコントロールする事を目的としたプロセス。
ア | × | 変更管理の目標である。 |
イ | × | インシデント管理の目標である。 |
ウ | ○ | 問題管理プロセスの目標である。 |
エ | × | サービスデスクの目標である。 |
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