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平成22年度春季解答
問題21
データの追加・変更・削除が、少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。このとき、データベースのバックカップ又は復旧に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | ジャーナル情報からの復旧処理時間が平均して約2倍になる。 |
イ | フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。 |
ウ | フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。 |
エ | フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍になる。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 下記より正しい。
|
イ | × | データベースの量が2倍になったわけではない。したがって、必要な磁気テープの量はあまり変わらない。 |
ウ | × | データベースの量が2倍になったわけではない。したがって、必要な磁気テープの量はあまり変わらない。 |
エ | × | データベースの量が2倍になったわけではない。したがって、平均実行時間はあまり変わらない。 |
問題22
システム開発委託先(受託者)から委託元(委託者)に納品される成果物に対する受入テストの適切性を確かめるシステム監査の要点はどれか。
ア | 委託者が作成した受入テスト計画書に従って、受託者が成果物に対して受入テストを実施していること |
イ | 受託者が成果物と一緒に受入テスト計画書を納品していること |
ウ | 受託者から納品された成果物に対して、委託者が受入テストを実施していること |
エ | 受託者から納品された成果物に対して、監査人が受入テスト計画を策定していること |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 委託者が作成した受入テスト計画書に従って、委託者が成果物に対して受入テストを実施していること |
イ | × | 受入テスト計画書は、委託者が作成する。 |
ウ | ○ | 受託者から納品された成果物に対して、委託者が受入テストを実施していること |
エ | × | 受入テスト計画の策定は委託者が行う。すなわち、監査人は受入テスト計画を策定しない。 |
問題23
SaaSを説明したものはどれか。
ア | インターネット経由でアプリケーションソフトウェアの機能を、必要なときだけ利用者に提供するサービスのこと |
イ | 企業の経営資源を有効に活用するために、基幹業務を統合的に管理するためのパッケージソフトウェアのこと |
ウ | 既存の組織やビジネスプロセスを抜本的に見直し、職務、業務フロー、管理機構、情報システムを再設計すること |
エ | 受注者とサービス提供者との間で、サービスの品質の内容について合意した文章のこと |
解答:ア
<解説>
Saas(Software as a Service)は、ユーザーに対して、インターネット経由でアプリケーションの機能を提供するサービス。あるいはそれを実現するための仕組みのことである。
ユーザーが利用する機能のみ選択して契約できたり、ユーザーインタフェースやデータベースの項目を追加・変更できたりするため、カスタマイズ性が高い。
ア | ○ | Saas(Software as a Service)を説明したものである。 |
イ | × | ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)を説明したものである。 |
ウ | × | BPR(Business Process Reengineering)を説明したものである。 |
エ | × | SLA(Service Level Agreement:品質保証制度) を説明したものである。 |
問題24
情報戦略の投資対効果を評価するとき、利益額を分子に、投資額を分母にして算出するものはどれか。
ア | EVA |
イ | IRR |
ウ | NPV |
エ | ROI |
解答:エ
<解説>
ア | × | EVA(Economic Value Added:経済的付加価値)は、事業活動から得られた利益(税引後営業利益)から投下資本にかかる資本コスト相当額を差し引いた余剰利益である。 |
イ | × | IRR(Internal Rate of Return:内部収支利益率 )は、NPVをゼロにするような割引率のこと。 |
ウ | × | NPV(Net Present Value:正味現在価値 )は、将来のキャッシュ・インフロー(現金流入)の現在価値から、投資であるキャッシュ・アウトフロー(現金流出)の現在価値を差し引いた正味の金額のことである。 |
エ | ○ | ROI(Return On Investment:投資利益率)は、投下した資本に対し、どれだけの利益が得られたかを示す指標である。ROI=利益÷投資額×100で計算される。 |
問題25
ベンダに対する提案依頼書(RFP)の提示に当たって留意すべきことはどれか。
ア | 工程ごとの各種作業の完了時期は、ベンダに一任するよう提示する。 |
イ | 情報提供依頼書(RFI)を提示したすべてのベンダに提示する。 |
ウ | プログラム仕様書を提案依頼書に添付して、ベンダに提示する。 |
エ | 要件定義を機能要件、非機能要件にまとめて、ベンダに提示する。 |
解答:エ
<解説>
RFP(Request For Proposal:提案依頼書)とは、企業や情報システム部門がITサービスなどを調達する際に、発注先となるITベンダに具体的なシステム提案を行うよう依頼する文章である。
ア | × | 工程ごとの各種作業の完了時期は、ベンダに一任せず開発の進捗状況に応じて決める必要がある。 |
イ | × | 情報提供依頼書(RFI)の内容を検討し、優れたRFIのベンダにのみ提示する。 |
ウ | × | プログラム仕様書は、システム発注後に作成されるものである。よって提案依頼書に添付する必要はない。 |
エ | ○ | 要件定義を機能要件、非機能要件にまとめて、ベンダに提示する。 |
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