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平成23年度特別解答
問題6
OSのスケジューリング方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 処理時間順方式では、既に消費したCPU時間の長いジョブに高い優先度を与える。 |
イ | 到着順方式では、ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が短くなる。 |
ウ | 優先度順方式では、一部のジョブの応答時間が極端に長くなることがある。 |
エ | ラウンドロビン方式では、ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクォンタム)を短くするほど、到着順方式に近づく。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 処理時間順方式では、CPU処理時間の短いジョブに高い優先度を与える。 |
イ | × | 到着順方式では、実行可能状態になった順に実行権を与える。したがって、ラウンドロビン方式に比べて処理時間の短いジョブの応答時間が長くなる傾向がある。 |
ウ | ○ | 優先度順方式では、優先度の高いジョブから実行される。そのため、優先度の低いジョブの応答が極端に長くなることがある。 |
エ | × | ラウンドロビン方式は、資源を順に割り振ってゆく方式である。 ラウンドロビン方式では、ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクウォンタム)を短くするほど、各ジョブにCPUが公平に割り振られるので到着時間順方式からは遠ざかる。 |
問題7
あるコンピュータ上で、異なる命令形式のコンピュータで実行できる目的プログラムを生成する言語処理プログラムはどれか。
ア | エミュレータ |
イ | クロスコンパイラ |
ウ | 最適化コンパイラ |
エ | プログラムジェネレータ |
解答:イ
<解説>
ア | × | エミュレータは、あるシステム上で他のOSやCPUの機能を再現し、そのOS(CPU)向けのアプリケーションソフトを動作させるソフトウェアである。 |
イ | ○ | クロスコンパイラは、コンパイラが動作している以外のプラットフォーム向けに実行ファイルを生成する機能を持つコンパイラである。 |
ウ | × | 最適化コンパイラは、プログラム中の冗長な部分をコンパイル時に直して、実行速度を速くするコンパイラである。 |
エ | × | プログラムジェネレータは、入力・処理・出力などの必要な条件をパラメタで指示することによって,処理目的に応じたプログラムを生成するソフトウェアである。 |
問題8
NAND素子を用いた次の組み合わせ回路の出力Zを表す式はどれか。ここで、論理回路中の・は論理積、+は論理和、XはXの否定を表す。
ア | X・Y |
イ | X+Y |
ウ | X・Y |
エ | X+Y |
解答:イ
<解説>
- NANDの真理値表を作成する。
- 問題の図の内容より真理値表を作成する。
- 2の出力Zと等しいのは(イ)X・Yである。
問題9
Webページの設計の例のうち、アクセシビリティを高める観点から適切なものはどれか。
ア | 音声を利用者に確実に聞かせるために、表示時に自動的に再生する。 |
イ | 体裁の良いレイアウトにするために、表組みを用いる。 |
ウ | 入力が必須な項目は、色で強調するだけでなく、項目名の隣に“(必須)"などと明記する。 |
エ | ハイパリンク先の内容が予測できるように、ハイパリンク画像のalt属性にリンク先のURLを付記する。 |
解答:ウ
<解説>
アクセシビリティとは、高齢者・障害者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうかを示す度合いのことである。
ア | × | 音声自動再生は、静かにWebの閲覧をしたいユーザには迷惑になる。音声自動再生は、閲覧者自身の再生操作によって再生するべきであり自動再生はするべきではない。 |
イ | × | 表組み(table要素)は表形式のデータを表示する場合にのみ使用するべきである。表組みをレイアウトの整形の為に用いるべきではない。 |
ウ | ○ | テキストによる"必須"や"重要"などの解説を追加することでユーザは利用しやすくなり、アクセシビリティの向上となる。 |
エ | × | alt属性にリンク先URLを付記しても内容は予測できない。画像のalt属性をには画像の表題や内容を端的に表した代替テキストを入れるべきである。 |
問題10
動画や音声などのマルチメディアコンテンツのレイアウトや再生のタイミングをXMLフォーマットで記述するためのW3C勧告はどれか。
ア | Ajax |
イ | CSS |
ウ | SMIL |
エ | SVG |
解答:ウ
<解説>
ア | × | Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)は、Webブラウザに実装されているJavaScriptのHTTP通信機能を使って、Webページのリロードを伴わずにサーバとXML形式のデータのやり取りを行って処理を進めていく対話型Webアプリケーションの実装形態である。 |
イ | × | CSS(Cascading Style Sheets)とは、HTML や XML の要素をどのように修飾(表示)するかを指示するものである。文書の構造と体裁を分離させることができる。 |
ウ | ○ | SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)は、WWW上でマルチメディアコンテンツを表現するためのマークアップ言語。静止画、動画、音声、文字(テキスト)などの、位置レイアウト、時間軸上でのレイアウトを、XMLフォーマットで記述することで統合し、再生させることができる。 |
エ | × | SVC(Scalable Vector Graphics)は、XMLによって記述されたベクターグラフィック言語のことである。 |
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