必ず受かる情報処理技術者試験

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平成23年度特別解答

問題16

テストで使用されるドライバ又はスタブの機能のうち、適切なものはどれか。

スタブは、テスト対象モジュールからの戻り値を表示・印刷する。
スタブは、テスト対象モジュールを呼び出すモジュールである。
ドライバは、テスト対象モジュールから呼び出されるモジュールである。
ドライバは、テスト対象モジュールに引数を渡して呼び出す。

解答:エ

<解説>

ドライバ
ドライバとは、複数のモジュールからなるプログラムのテストのとき、上位層のモジュールが完成する前に下位層のモジュールをテストするときに、上位層のモジュールを擬似的に代用するモジュールである。
スタブ
スタブとは、複数のモジュールからなるプログラムのテストのとき、下位層のモジュールが完成する前に上位層のモジュールをテストするときに、下位層のモジュールを擬似的に代用するモジュールである。
× ドライバは、テスト対象モジュールからの戻り値を表示・印刷する。
× ドライバは、テスト対象モジュールを呼び出すモジュールである。
× スタブはテスト対象モジュールから呼び出されるモジュールである。
ドライバはテスト対象モジュールに引数を渡して呼び出す。

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問題17

共通フレーム2007をソフトウェア産業界に導入する目的として、適切なものはどれか。

ソフトウェア産業界において、ソフトウェア開発の生産性の尺度を統一する。
ソフトウェアの開発及び取引における契約書や設計書など、文章の種類や書式を規定する。
ソフトウェアの開発及び取引の内容を明確にし、市場の透明性を高め、取引の更なる可視化を実現する。
電子商取引を行う際に必要な国際会計基準への対応方法を標準化する。

解答:ウ

<解説>

共通フレーム2007とは、情報システムの企画から開発、運用、保守、廃棄にいたるライフサイクルにおける全体の仕事のプロセスを明確にすることにより、関係者間で共通の言葉,共通のものさしが使えるように定義したものである。

関係者間で共通の言葉,共通のものさしを使うことで不公正な取引がなくなり、市場の透明性を高め、取引の更なる可視化を実現する。

したがって、ウが正解である。

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問題18

あるプログラムの設計から結合テストまでの開発工程ごとの見積工数を表1に示す。また、この間の開発工程ごとの上級SEと初級SE の要員割当てを表2に示す。上級SEは初級SEに比べて、プログラム作成・単体テストについて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は、上級SEの生産性を基に算出している。

すべての開発工程で、上級SEを1人追加して割り当てると、この間の開発工程の期間を何か月短縮できるか。ここで、開発工程の期間は重複させないものとし、要員全員が1か月当たり1人月の工数を投入するものとする。

1
2
3
4

解答:エ

<解説>

  1. 当初の開発工数期間を計算する。下表より13カ月(3カ月+4カ月+6カ月)である。
  2. 上級SEを1人追加した開発工数期間を計算する。下表より9カ月(2カ月+3カ月+4カ月)である。
  3. したがって、4カ月(13カ月-9カ月)短縮できる。

よってエが正解である。

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問題19

パレート図の用途として、適切なものはどれか。

工程の状態や品質を時系列に表した図であり、工程が安定した状態にあるかどうかを判断するために用いる。
項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり、主要な原因を識別するために用いる。
二つの特性を横軸と縦軸にとり測定値を打点してした図であり、それらの相関を判断するために用いる。
矢印付き大枝の先端に特性を、中枝、小枝に要因を表した図であり、どれがどれに影響しているかを分析するために用いる。

解答:イ

<解説>

パレート図は、データを幾つかの項目に分類し、出現頻度の大きさの順に棒グラフとして並べ、累積和を折れ線グラフで描き問題点を絞り込むものである。問題(結果)に大きく影響している要因を浮き彫りにすることができる。

× 管理図の用途である。
パレート図の用途である。
× 散布図の用途である。
× 特性要因図(フィッシュボーンチャート)の用途である。

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問題20

SLAに記載する内容として、適切なものはどれか。

顧客とサービスプロバイダの間で合意されたサービスの目標及び責任範囲
サービスデスクとITサポート部門の役割分担
サービスプロバイダが提供するすべてのサービスの特徴、構成要素、料金
利用者から出されたITサービスに対する業務要件

解答:ア

<解説>

SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証制度)とは、サービス提供者(プロバイダ)とサービス委託者(顧客)との間で契約を行う際に、提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求(達成)水準を明確にして、それが達成できなかった場合のルールを含めて、あらかじめ合意しておくことである。

SLAに記載する内容である。
× サービスデスクとITサポート部門の役割分担は自社内で決めることである。顧客との合意事項ではない。
× 顧客が契約する内容に絞ってSLAに記載するべきであり、すべてのサービスの特徴、構成要素、料金について記載する必要はない。
× 利用者から出されたITサービスに対する業務要件は合意させたわけではないのでSLAには記載しない。

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