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- 平成23年度特別問題
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平成23年度特別解答
問題26
コアコンピタンスを説明したものはどれか。
ア | 経営活動における基本精神や行動指針 |
イ | 事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標 |
ウ | 自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威 |
エ | 他社との差別化の源泉となる経営資源 |
解答:イ
<解説>
コアコンピタンスは、競合他社に真似できない核となる能力のことである。コアコンピタンスは他社との差別化や競争優位の源泉となる。
ア | × | ERPの説明である。 |
イ | × | コアコンピタンスの説明である。 |
ウ | × | リエンジニアリングの説明である。 |
エ | ○ | ベンチマーキングの説明である。 |
問題27
技術は、理想とする技術を目指す過程において、導入期、成長期、成熟期、衰退期、そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。この技術進化過程を表すものとして、適切なものはどれか。
ア | 技術のSカーブ |
イ | 需要曲線 |
ウ | バスタブ曲線 |
エ | ラーニングカーブ |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 技術のSカーブは、技術の進歩の過程を表すものであり、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。 |
イ | × | 需要曲線とは、ある商品に関して消費者個人あるいは市場に提示された価格に対応する需要量を表したグラフのこと |
ウ | × | バスタブ曲線とは、機械や装置の時間経過に伴う故障率の変化を表示した曲線のことである。 |
エ | × | ラーニングカーブ(経営曲線)とは累積生産量が増加することによって・固定費・変動費ともに低減する現象のことである。 |
問題28
セル生産方式の利点が生かせる対象はどれか。
ア | 生産性を上げるために、大量生産が必要なもの |
イ | 製品の仕様が長期間変わらないもの |
ウ | 多種類かつフレキシブルな生産性が求められるもの |
エ | 標準化、単純化、専門化による分業が可能なもの |
解答:ウ
<解説>
セル生産方式とは、1人または少数の作業者チームで製品の組み立て工程を完成(または検査)まで行う生産方式である。
セル生産方式では、生産する品目を容易に変更できるので多種類かつフレキシブルな生産が求められるものの生産に適している。
ア | × | ライン生産方式の利点が生かせる。 |
イ | × | ライン生産方式の利点が生かせる。 |
ウ | ○ | セル生産方式の利点が生かせる。 |
エ | × | ライン生産方式の利点が生かせる。 |
問題29
キャッシュフロー計算書において、営業活動によるキャッシュフローに該当するものはどれか。
ア | 株式の発行による収入 |
イ | 商品の仕入による支出 |
ウ | 短期借入金の返済による支出 |
エ | 有形固定資産の売却による収入 |
解答:イ
<解説>
キャッシュフロー計算書は、期首の貸借対照表に示された現金及び現金同等物が、当期間にどのような資金の流入及び流出(キャッシュ・フロー)があって当期末の残高になったか情報開示するものである。
キャッシュフロー計算書は、経営におけるお金の流れを、営業活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフローの3つの活動区分に分けて表す。
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 企業の主たる経営活動(本業)によって獲得したキャッシュの増減
- 投資活動によるキャッシュフロー
- 投資活動によって獲得したキャッシュの増減
- 財務活動によるキャッシュフロー
- 財務活動によって獲得したキャッシュの増減
ア | × | 財務活動によるキャッシュフローに該当する。 |
イ | ○ | 営業活動によるキャッシュフローに該当する。 |
ウ | × | 財務活動によるキャッシュフローに該当する。 |
エ | × | 投資活動によるキャッシュフローに該当する。 |
問題30
偽装請負となるものはどれか。
ア | 請負契約の要員が業務で使用するコンピュータや開発ツールなどは請負業者側で調達し管理する。 |
イ | 請負契約の要員が発注先の事務所で業務を行う場合の規律、服装などの管理は、請負業者側で行う。 |
ウ | 請負契約の要員と発注者の社員が混在しているチームで、発注者側の責任者が業務の割振り、指示を行う。 |
エ | 請負契約の要員の時間外労働、休日労働は、業務の進捗状況などをみて請負業者の責任者が決める。 |
解答:ウ
<解説>
偽装請負とは、契約上は請負という形態を取っているが、その実態は労働者を注文主の管理下へ常駐させ、注文主の指揮命令の下に業務をさせる行為である。
本来、指揮命令(業務の割振り、指示),労務管理,進捗管理等は請負業者側が行わなければならない。しかし、ウでは、発注者側の責任者が行っている。発注者側の責任者が請負業者側の要員を指揮命令することは偽装請負とされる。
よってウが偽装請負である。
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