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- 平成27年度春季問題
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平成27年度春季解答
問題6
プロセスのスケジューリングに関する記述のうち、ラウンドロビン方式の説明として、適切なものはどれか。
ア | 各プロセスに優先度が付けられていて、後に到着してもプロセスの優先度が処理中のプロセスよりも高ければ、処理中のものを中断し、到着プロセスを処理する。 |
イ | 各プロセスに優先度が付けられていて、イベントの発生を契機に、その時点で最高優先度のプロセスを実行する。 |
ウ | 各プロセスの処理時間に比例して、プロセスのタイムクウォンタムを変更する。 |
エ | 各プロセスを待ち行列の順にタイムクウォンタムずつ処理し、終了しないときは待ち行列の最後につなぐ。 |
解答:エ
<解説>
ラウンドロビン方式とは、プロセスに一定の長さのCPU使用時間(タイムクォンタム)を与え、その時間を使い切ったプロセスはタイマ割り込みによってCPUの使用を中断させて待ち行列の最後に回し、待ち行列の先頭のプロセスに次のCPU資源を割り当てるという形式でスケジューリングを行う。
ラウンドロビン方式ではすべてのプロセスが平等に扱われる。
ア | × | 優先度順方式の説明である。 |
イ | × | 優先度順方式の説明である。 |
ウ | × | ラウンドロビンでは、プロセスのタイムクウォンタムは一定の長さである。 |
エ | ○ | ラウンドロビン方式の説明である。 |
問題7
真理値表に示す3入力多数決回路はどれか。
解答:ア
<解説>
3入力多数決回路は、3つの入力のうち、0のほうが多い時0、1の方が多い時は1を出力する回路である。
A=1,B=0,C=0として出力結果を調査する。0のほうが多いので結果としては0になる必要がある。
ア | ○ | (A and B) or (B and C) or (C and A) =(1 and 0) or (0 and 0) or (0 and 1) =0 or 0 or 0 =0 |
イ | × | (A xor B) or (B xor C) or (C xor A) =(1 xor 0) or (0 xor 0) or (0 xor 1) =1 or 0 or 1 =1 |
ウ | × | (A or B) and (B or C) nand (C or A) =(1 or 0) and (0 or 0) nand (0 or 1) =1 and 0 nand 1 =1 |
エ | × | (A xor B) and (B xor C) nand (C xor A) =(1 xor 0) and (0 xor 0) nand (0 xor 1) =1 and 0 nand 1 =1 |
問題8
拡張現実(AR:Augmented Reality)の例として、最も適切なものはどれか。
ア | SF映画で都市空間を乗り物が走り回るアニメーションを、3次元空間上に設定した経路に沿って視点を動かして得られる視覚情報を基に作成する。 |
イ | アバタの操作によって、インターネット上で現実世界を模した空間を動きまわったり、会話したりする。 |
ウ | 実際には存在しない衣料品を仮想的に試着したり、過去の建築物を3次元CGで実際の画像上に再現したりする。 |
エ | 臨場感を高めるために大画面を用いて、振動装置が備わった乗り物に見立てた機器に人間が搭乗し、インタラクティブ性が高いアトラクションを体感できる。 |
解答:ウ
<解説>
「AR(Augmented Reality: 拡張現実)」とは、目の前にある現実空間に、デジタル情報を重ね合わせて表示する技術のことである。
実際には存在しない衣料品を仮想的に試着したり過去の建築物を実際の画像上に再現したりすることができる。
したがって、ウが正解である。
問題9
DBMSに実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。
ア | 同一のデータベースに対する同一処理は、何度実行しても結果は同じである。 |
イ | トランザクションが完了すると、その後にハードウェア障害が発生しても、更新されたデータベースの内容は保証される。 |
ウ | トランザクション内の処理は、全て実行されるか、全て取り消されるかのいずれかしかない。 |
エ | 一つのトランザクションの処理結果は、他のトランザクション処理の影響を受けることはない。 |
解答:ウ
<解説>
ACIDは、トランザクション処理の信頼性を保証するために求められる性質である。
原子性(Atomicity:不可分性)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、および永続性(Durability)から合成された頭字語である。
- 原子性(Atomicity)
- トランザクションの処理が完全に実行されるか、全く処理をしないかのどちらかである。
- 一貫性(Consistency)
- トランザクションの実行によってデータベースの内容に矛盾が生じない。
- 独立性(Isolation)
- 複数のトランザクションを同時に実行しても処理過程は他者から隠蔽され、影響されない。
- 永続性(Durability)
- トランザクションが完了した操作は、失われない。
ア | × | 一貫性(Consistency)の説明である。 |
イ | × | 永続性(Durability)の説明である。 |
ウ | ○ | 原子性(Atomicity)の説明である。 |
エ | × | 独立性(Isolation)の説明である。 |
問題10
CSMA/CD方式に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。 |
イ | 送信要求の発生したステーションは、共同伝送路の搬送波を検出してからデータを送信するので、データ送出後は衝突は発生しない。 |
ウ | ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成では、衝突の検出ができないので、この方式は使用できない。 |
エ | フレームとしては任意長のビットが直列に送出されるので、フレーム長がオクテットの整数倍である必要はない。 |
解答:ア
<解説>
CSMA/CDとは、LANネットワークで用いられる媒体アクセス制御(MAC)方式のひとつで、通信路の使用状況を監視し、伝送路の空きを見つけてデータ伝送を行う方式であり、衝突を検出する機能を持つ。
ア | ○ | 衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。 |
イ | × | 他の危機が通信を行っていないことを検出によって確認しても同時に危機が送信を開始することで衝突が発生することがある。 |
ウ | × | ハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成でもCSMA/CDは使用できる。 |
エ | × | フレームフォーマットはバイト(オクテット)を単位としている。 |
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