必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. 高度共通 午前1
  3. 平成27年度春季問題
  4. 平成27年度春季解答・解説

平成27年度春季解答

問題26

コモディティ化の説明はどれか。

革新的な発明に基づいて、従来は市場に存在しなかった製品を開発し、市場に投入すること
技術革新によって、後発製品が先発製品の市場を衰退させること
技術の成熟などによって、他社製品との差別化が価格以外の点で困難になること
市場での価格競争を避けるために、他社製品とは異なる機能をもった製品を開発し、販売すること

解答:ウ

<解説>

コモディティ化とは、市場参入時に、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になることである。

高付加価値は差別化戦略のひとつで、機能、品質、ブランド力などが挙げられるが、コモディティ化が起こると、これらの特徴が薄れ、消費者にとっての商品選択の基準が市場価格や量に絞られる。

× プロダクトイノベーションの説明である。
× プロダクトライフサイクルの衰退期の説明である。
コモディティ化の説明である。
× 差別化の説明である。

問題へ

問題27

プロセスイノベーションに関する記述として、適切なものはどれか。

競争を経て広く採用され、結果として事実上の標準となる。
製品の品質を向上する革新的な製造工程を開発する。
独創的かつ高い技術を基に革新的な新製品を開発する。
半導体の製造プロセスをもっている企業に製造を委託する。

解答:イ

<解説>

各イノベーション(技術革新)に関する説明を下記に記す。

ラディカルイノベーション
ラディカルとは根本的,根源的という意味。ラディカルイノベーションは従来の価値基準を覆すほどの急進的で根源的なイノベーション(技術革新)のことである。
インクリメンタルイノベーション
部分的な細かな改良を積み重ねるイノベーション(技術革新)のことである。
プロダクトイノベーション
製品そのものに対するイノベーション(技術革新)のことである。
プロセスイノベーション
製造工程などの業務プロセスに対するイノベーション(技術革新)のことである。
× デファクトスタンダードの説明である。
プロセスイノベーションの説明である。
× プロダクトイノベーションの説明である。
× ファブレスの説明である。

問題へ

問題28

EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。

企業間取引の契約内容
システムの運用時間
伝送制御手順
メッセージの形式

解答:エ

<解説>

EDI(Electronic Data Interchange)は、標準化された規約に基づいて電子化されたビジネス文書(注文書や請求書など)をやり取りすること、またこうした受発注情報を利用して企業間取引を行うことである。

EDIには大きく分けて以下の4つの規約(階層)がある。

レベル1 情報伝達規約
通信プロトコルに関する取り決め
レベル2 情報表現規約
メッセージ形式やデータコードに関する取り決め
レベル3 業務運用規約
どんな情報をやり取りするか、情報の訂正方法やエラーの扱いなどの業務やシステムの運用に関する取り決め
レベル4 取引基本規約
検収時期、支払時期、支払方法など企業間のEDI取引の法的有効性を確立するための取り決め
× 取引基本規約で規定されるべきものである。
× 業務運用規約で規定されるべきものである。
× 情報伝達規約で規定されるべきものである。
情報表現規約で規定されるべきものである。

問題へ

問題29

横軸にロットの不良率、縦軸にロットの合格率をとり、抜取検査でのロットの品質とその合格率の関係を表したものはどれか。

OC曲線
バスタブ曲線
ポアソン分布
ワイブル分布

解答:ア

<解説>

OC曲線(Operating Characteristic Curve)とは、抜き取り検査の際にロット毎の品質と、そのロットが合格する確率の関係性を示す曲線である。
× バスタブ曲線(故障率曲線)とは、時間が経過することによって起こってくる機械や装置の故障の割合の変化をしめすグラフのうち、その形が浴槽の形に似ている曲線のことである。
× ポアソン分布とは、ランダムに発生する事象の発生回数の確立分布として用いられる分布である。1日当たりの交通事故死亡者数や単位時間あたりに窓口に来る客の数などを示す。
× ワイブル分布とは、物体の強度や時間経過による物体の劣化現象などを定量的に示すために用いられる確率分布である。

問題へ

問題30

A社は顧客管理システムの開発を、情報システム子会社であるB社に委託し、B社は要件定義を行った上で、設計・プログラミング・テストまでを協力会社であるC社に委託した。 C社では優秀なD社員にその作業を担当させた。 このとき、開発したプログラムの著作権はどこに帰属するか。 ここで、関係者の間には、著作権の帰属に関する特段の取決めはないものとする。

A社
B社
C社
D社員

解答:ウ

<解説>

プログラムの著作権は次のように決められている。

  • プログラムの著作権は、それを作成した者に帰属する。ただし法人等に所属している従業員が法人等の発意に基づいて職務上作成したプログラムの著作権は特段の取り決めがなければ法人等に帰属する。
  • 委託契約によって著作物が作成された場合、発注側ではなく受注側に著作権は帰属する。
× 委託契約によって著作物が作成された場合、発注側ではなく受注側に著作権は帰属する。
× B社は要件定義までを行っているが、この段階では著作物であるプログラムは完成していない。
設計からテストまでを行いプログラムを実際に完成させたのはC社である。
× プログラムの著作権は、それを作成した者に帰属する。ただし法人等に所属している従業員が法人等の発意に基づいて職務上作成したプログラムの著作権は特段の取り決めがなければ法人等に帰属する。

問題へ