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令和6年度秋季問題

問題20

サービスマネジメントにおいて,中断したサービスを復旧させるときの目標を定めた指標に,RTO(目標復旧時間),RPO(目標復旧時点)及びRLO(目標復旧レベル)がある。RTOとRLOとを定めた例として,適切なものはどれか。

サービスが中断する3時間前の時点の状態にデータを復旧し,利用者の50%以上にサービスを提供できるようにする。
サービスが中断する直前の状態にデータを復旧し,当日のサービス終了時刻を,サービスが中断していた時間だけ延長する。
サービスの中断から1時間以内に,中断する1時間前の時点の状態にデータを復旧する。
サービスの中断から1日以内に,中断したサービスのうちの重要なサービスに限定してサービスを復旧する。

サービスマネジメントにおいて,中断したサービスを復旧させるときの目標を定めた指標に,RTO(目標復旧時間),RPO(目標復旧時点)及びRLO(目標復旧レベル)がある。RTOとRLOとを定めた例として,適切なものはどれか。

サービスが中断する3時間前の時点の状態にデータを復旧し,利用者の50%以上にサービスを提供できるようにする。
サービスが中断する直前の状態にデータを復旧し,当日のサービス終了時刻を,サービスが中断していた時間だけ延長する。
サービスの中断から1時間以内に,中断する1時間前の時点の状態にデータを復旧する。
サービスの中断から1日以内に,中断したサービスのうちの重要なサービスに限定してサービスを復旧する。

解答:エ

<解説>

本問は「サービスマネジメント」における復旧目標指標(RTO・RPO・RLO)の理解を問う問題である。

  • RTO (Recovery Time Objective:目標復旧時間)
    サービスが中断してから、どの程度の時間で復旧させるかの目標値。中断許容時間を示す。
  • RPO (Recovery Point Objective:目標復旧時点)
    データをどの時点まで復旧できればよいかを示す。中断前のどの時点の状態まで戻すかの目標。
  • RLO (Recovery Level Objective:目標復旧レベル)
    復旧時にどの範囲・レベルまでサービスを再開するかを定める。全サービスではなく、重要部分のみ復旧するなどの水準を示す。
×
  • 「3時間前の時点」→RPO(目標復旧時点)
  • 「利用者の50%以上にサービス提供」→RLO(目標復旧レベル)に相当する。
→RTO(目標復旧時間)に関する記述がない。
×
  • 「中断直前の状態にデータを復旧」→RPO(目標復旧時点)
  • 「終了時刻を延長する」→単に運用上の対応であり、RTOやRLOの定義には該当しない。
→RTO・RLOの設定例としては不適切である。
×
  • 「中断から1時間以内」→RTO(目標復旧時間)。
  • 「中断する1時間前の時点」→RPO(目標復旧時点)。
→ RTOとRPOの組み合わせであり、RTOとRLOを定めた例ではない。
  • 「1日以内」→RTO(目標復旧時間)
  • 「重要なサービスに限定」→RLO(目標復旧レベル)を示す。
→ RTO・RLOを定めた例として適切である。