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令和6年度秋季問題

問題25

UMLの図のうち,業務要件定義において,業務フローを記述する際に使用する,処理の分岐や並行処理,処理の同期などを表現できる図はどれか。

アクティビティ図
クラス図
状態遷移図
ユースケース図

UMLの図のうち,業務要件定義において,業務フローを記述する際に使用する,処理の分岐や並行処理,処理の同期などを表現できる図はどれか。

アクティビティ図
クラス図
状態遷移図
ユースケース図

解答:ア

<解説>

アクティビティ図は、システムやビジネスプロセスの流れを視覚的に表現するための図である。フローチャートに似ているが、処理の分岐や並行処理、処理の同期といった複雑なフローを表現できる点が特徴である。業務フローの記述に適しており、問題の要件をすべて満たしているため、これが正解である。
× クラス図は、システムの静的な構造、つまりクラス、その属性、操作、およびクラス間の関係性を表現するための図である。システムがどのような要素で構成されているかを示し、オブジェクト指向の設計において中心的な役割を果たすが、業務の流れや処理の順序といった動的な振る舞いを記述するのには適していない。したがって、不正解である。
× 状態遷移図(ステートマシン図)は、一つのオブジェクトがイベントに応じて、その状態をどのように変化させるかを示す図である。オブジェクトのライフサイクルや状態の変化を詳細に記述するのに用いられるが、複数のオブジェクトやアクターが関わる業務全体のフローを表現するものではない。したがって、不正解である。
× ユースケース図は、システムが提供する機能(ユースケース)と、それを利⽤するユーザーや外部システム(アクター)との関係を表現する図である。システムの全体像や機能要求を大まかに把握するのに役立つが、個々の業務フローや処理の詳細な手順、分岐条件などを記述することはできない。したがって、不正解である。