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- プロジェクトマネージャ 午前2
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平成28年度春季解答
問題1
情報システムの企画、開発、運用、保守作業にかかわる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assesment)の説明として、適切なものはどれか。
ア | ソフトウェアプロセスがどの程度の能力水準にあり、継続的に改善されているかを判定することを目的としている。 |
イ | ソフトウェアライフサイクルを合意プロセス、テクニカルプロセス、運用・サービスプロセスなどのプロセス群に分け、作業内容を定めている。 |
ウ | 品質保証に関する要求項目を体系的に規定した国際規格の一部である。 |
エ | プロジェクトマネジメントの知識体系と応用のためのガイドである。 |
解答:ア
<解説>
ガバナンスは、組織を管理、制御するためのフレームワークである。プロジェクトガバナンスには、具体的なプロジェクト活動に関係する組織のガバナンス領域が含まれるが、それに限定されるものではない。
一般にプロジェクトの適切なガバダンスを維持する責任は、プロジェクトスポンサ、又はプロジェクト運営委員会に割り当てられる。
問題2
PMBOKにおけるコスト見積りプロセスと品質計画プロセスの両方で使用する共通のインプットはどれか。
ア | 人的資源計画書 |
イ | スコープベースライン |
ウ | ステークホルダ登録簿 |
エ | 品質尺度 |
解答:-
<解説>
正解なし(無効)
問題3
PMBOKによれば、多くのプロジェクトのライフサイクルに共通する特性はどれか。
ア | プロジェクト完成時のコストに対してステークホルダが及ぼす影響の度合いは、プロジェクトの終盤が最も高い。 |
イ | プロジェクトの不確実性の度合いは、プロジェクトの開始時が最も高い。 |
ウ | プロジェクト要員の必要人図は、プロジェクトの終了時が最も多い。 |
エ | 変更やエラー訂正に掛かるコストは、プロジェクトの初期段階が最も高い。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | プロジェクト完成時のコストに対してステークホルダが及ぼす影響の度合いは、プロジェクトの序盤が最も高い。 |
イ | ○ | プロジェクトの開始時は不確実性の度合いが最も高いので、プロジェクト目標が達成できないリスクが最も大きい。 |
ウ | × | プロジェクトのコストや要員数はプロジェクト開始時には少ないが、作業が始まると徐々に増えて、ある時点でピークに達し、終了に近づいていくにつれて急激に減少する。すなわち、プロジェクト要員の必要人数は、プロジェクトの中盤時点が最も多くなる。 |
エ | × | 変更やエラーの訂正などによるプロジェクトへの影響は、終了段階に近づくにつれて大きくなっていく。 |
問題4
プロジェクトの開始を公式に承認する文書の作成を依頼された者の行動として、適切なものはどれか。
ア | 契約書を作成し、プロジェクトマネージャに文書の承認を求めた。 |
イ | プロジェクト憲章を作成し、プロジェクトスポンサに文書の承認を求めた。 |
ウ | プロジェクト作業範囲記述書を作成し、プロジェクトマネージャに文書の承認を求めた。 |
エ | プロジェクトマネジメント計画書を作成し、プロジェクトスポンサに文書の承認を求めた。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | プロジェクトの開始を公式に承認するのはプロジェクトスポンサになる。また,その文書も契約書ではない。 |
イ | ○ | 「プロジェクトの開始を公式に承認する文書」とは,プロジェクト憲章のことを指している(プロジェクト憲章を発行する最大の目的は,当該プロジェクトを公式に認可させることであるとPMBOKに明記されている)。そのプロジェクト憲章の作成を依頼された者が次に行う行動は,それをプロジェクトスポンサに提出し承認を得ることになる。 |
ウ | × | プロジェクトの開始を公式に承認するのはプロジェクトスポンサになる。 プロジェクト作業範囲記述書は,プロジェクトが正式に承認されて立ち上がった後に作成する文書のひとつである。 |
エ | × | プロジェクトマネジメント計画書は,プロジェクトが正式に承認されて立ち上がった後に作成する。 |
問題5
プロジェクトマネジメントにおけるスコープコントロールの活動はどれか。
ア | 開発ツールの新機能の教育が必要と分かったので、開発ツールの教育期間を2日間延長した。 |
イ | 要件定義完了時に再見積りをしたところ、当初見積もった開発費用を超過することが判明したので、追加予算を確保した。 |
ウ | 連携する計画であっ外部システムのリリースが延長になったので、この外部システムとの連携に関わる作業は別プロジェクトで実施することにした。 |
エ | 割り当てたテスト担当者が期待した成果を出せなかったので、経験豊富なテスト担当者に交代した。 |
解答:ウ
<解説>
スコープ・コントロールは、「プロジェクト・スコープと成果物スコープの状況を監視し、スコープ・ベースラインに対する変更をマネジメントするプロセス」と定義されています。
ア | × | プロジェクトの期間の増減だけなので統合変更管理プロセスの活動になる。 |
イ | × | プロジェクトの費用の増減だけなので統合変更管理プロセスの活動になる。 |
ウ | ○ | プロジェクトの範囲(プロジェクトスコープ)が変更になったので,スコープコントロールの活動になる。 |
エ | × | プロジェクトの体制の変更なので統合変更管理プロセスの活動になる。 |
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