- トップページ
- 応用情報技術者
- 平成22年度秋季問題
- 平成22年度秋季解答・解説
平成22年度秋季解答
問題26
ヤコブ・ニールセンのユーザインタフェースに関する10か条のヒューリスティックスの一つである“システム状態の視認性”に該当するものはどれか。
ア | 異なる画面間でも、操作は類似の手順で実行できる。 |
イ | 実行中に処理の進捗度を表示する。 |
ウ | 入力フォームの必須事項に印を付けて目立たせる。 |
エ | 表示する文字の大きさや色が適切で、効果的に画像も使用する。 |
解答:イ
<解説>
ヒューリスティックは経験則という意味で,ヤコブ・ニールセンのユーザビリティ10か条では,ヒューマンインタフェースに関する経験則を次の10か条にまとめている。
- システム状態の視認性を高める
- 実環境に合ったシステムを構築する
- ユーザーにコントロールの主導権と自由度を与える
- 一貫性と標準化を保持する
- エラーの発生を事前に防止する
- 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
- 柔軟性と効率性を持たせる
- 最小限で美しいデザインを施す
- ユーザーによるエラー認識、診断、回復をサポートする
- ヘルプとマニュアルを用意する
ア | × | 「4.一貫性と標準化を保持する」に該当する。 |
イ | ○ | 「1.システム状態の視認性を高める」に該当する。 |
ウ | × | 「6. 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う」に該当する。 |
エ | × | 「8.最小限で美しいデザインを施す」に該当する。 |
問題27
コンピュータグラフィックスに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | テクスチャマッピングは、すべてのピクセルについて、視線とすべての物体との交点を計算し、その中から視点に最も近い交点を選択することによって、隠面消去を行う。 |
イ | メタボールは、反射・透過方向への視線追跡を行わず、与えられた空間中のデータから輝度を計算する。 |
ウ | ラジオシティ法は、拡散反射面間の相互反射による効果を考慮して拡散反射面の輝度を決める。 |
エ | レイトレーシング法は、形状が定義された物体の表面に、別に定義された模様を張り付けて画像を作成する。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 隠面処理は、すべてのピクセルについて、視線とすべての物体との交点を計算し、その中から視点に最も近い交点を選択することによって、隠面消去を行う。 テクスチャマッピングは、3次元コンピュータグラフィックスで作成された3Dモデル表面に、テクスチャと呼ばれる模様や画像を貼り付けることで質感を与えるための手法である。 |
イ | × | 光線空間法は、反射・透過方向への視線追跡を行わず、与えられた空間中のデータから輝度を計算する。 メタボールは、物体を、引力効果を考慮して物体を変形させることで得られる滑らかな曲線で表現する。 |
ウ | ○ | ラジオシティ法は、拡散反射面間の相互反射による効果を考慮して拡散反射面の輝度を決める。 |
エ | × | テクスチャマッピングは、形状が定義された物体の表面に、別に定義された模様を張り付けて画像を作成する。 レイトレーシング法は、光源からの光線の経路を計算することで光の反射や透過などを表現し、物体の形状を描画する。 |
問題28
データウェアハウスを構築するために、業務システムごとに異なっているデータ属性やコード体系を統一する処理はどれか。
ア | ダイス |
イ | データクレンジング |
ウ | ドリルダウン |
エ | ロールアップ |
解答:イ
<解説>
ア | × | ダイスは、分析軸に割り当てられた次元を変更する操作である。 |
イ | ○ | データクレンジングとは、データベースの中から誤りや重複を洗い出し、異質なデータを取り除いてデータ属性やコード体系を統一する操作である。 |
ウ | × | ドリルダウンは、詳細に展開する操作である。 |
エ | × | ロールアップは、集計レベルを高くする操作である。 |
問題29
関係データベースの候補キーとなる列又は列の組に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 値を空値(null)にすることはできない。 |
イ | 検索の高速化のために、属性の値と対応するデータの格納位置を記録する。 |
ウ | 異なる表の列と関連付けられている。 |
エ | 表の行を唯一に識別できる。 |
解答:エ
<解説>
候補キーは、特定の行を識別できる列(項目)のことであり、主キーの候補となり得るキーのことである。
ア | × | 候補キーには空値(null)を設定することは可能である。 |
イ | × | インデックスキーの説明である。 |
ウ | × | 外部キーの説明である。 |
エ | ○ | 表の行を唯一に識別できる。 |
問題30
分散データベースにおいて、一連のトランザクション処理を行う複数サイトに更新処理が確定可能かを問い合せ、すべてのサイトの更新処理が確定可能である場合、更新処理を確定する方式はどれか。
ア | 2相コミット |
イ | 排他制御 |
ウ | ロールバック |
エ | ロールフォワード |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 2相コミットメント制御とは、複数のデータベースの内容を更新するトランザクション処理において、処理が矛盾しないよう整合性を保つための手法である。 |
イ | × | 排他制御は、異なるトランザクション処理プログラムが、同一データベースを同時更新することによって生じる論理的な矛盾を防ぐための制御方式である。 |
ウ | × | ロールバックは、更新前ログ情報によって、直近の整合性のとれた状態に回復する処理である。 |
エ | × | ロールフォワードとは、データベースに障害が発生したときに、記録してあるチェックポイントのデータを再現した上で、ログファイルに残っているチェックポイント後の処理を再現し、障害直前の状態にまで戻す処理である。 |
お問い合わせ