必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度秋季解答

問題46

ホワイトボックステストのテストケースを設計する際に使用するものはどれか。

原因-結果グラフ
限界値分析
条件網羅
同値分析

解答:ウ

<解説>

ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造に着目して行うテストである。

× 原因結果グラフは、条件分岐による分岐を網羅する最低限の原因と結果の因果関係を表す因果グラフを作成し,これをもとにデシジョンテーブルに表し,テストケースを設計する手法である。
ブラックボックステストのテストケースを設計する際に使用する。
× 限界値分析は、データの範囲内の値(上限値と下限値)と範囲外の値(上限値より少しだけ大きな値と下限値より少しだけ小さな値)のデータを使ってテストをする手法である。
ブラックボックステストのテストケースを設計する際に使用する。
条件網羅は、分岐命令の真と偽の両方の分岐を網羅するテストデータによりテストをする手法である。
ホワイトボックステストのテストケースを設計する際に使用する。
× 同値分割は、テストデータとして正しいデータの範囲(有効同値クラス)と範囲外の値(無効同値クラス)に分類し、各データ範囲を代表する値をテストデータとする手法である。
ブラックボックステストのテストケースを設計する際に使用する。

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問題47

XP(Extreme Programming)のプラクティスの一つに取り入れられているものはどれか。

構造化プログラミング
コンポーネント指向プログラミング
ビジュアルプログラミング
ペアプログラミング

解答:エ

<解説>

XP(Extreme Programming)は、設計書よりもコーディングとテストを重視したソフトウェア開発プロセス(開発工程)である。開発者はいくつかのプラクテイス(規則)に沿って開発を進める。

開発のプラクティスには、次のもの等がある。

  • ペアプログラミング
  • リファクタリング(エ)
  • 短時間でのリリース
  • ソースコードの共同所有
  • 継続的インテグレーション
  • 週40時間労働
  • コーディング規約の遵守

したがって、エが正解である。

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問題48

マッシュアップに該当するものはどれか。

既存のプログラムから、そのプログラムの仕様を導き出す。
既存のプログラムを部品化し、それらの部品を組み合わせて、新規プログラムを開発する。
クラスライブラリを利用して、新規プログラムを開発する。
公開されている複数のサービスを利用して、新たなサービスを提供する。

解答:エ

<解説>

マッシュアップ(Mashup)とは、複数の Web サービスの API を組み合わせ、あたかも一つの Web サービスのようにする機能のことである。

× リバースエンジニアリングに該当する。
× コンポーネント指向プログラミングに該当する。
× オブジェクト指向プログラミングに該当する。
マッシュアップ(Mashup)に該当する。

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問題49

特許権に関する記述のうち、適切なものはどれか。

A社が特許を出願するより前に独自に開発して発売した製品は、A社の特許権の侵害にならない。
組込み機器におけるハードウェアは特許権で保護されるが、ソフトウェアは保護されない。
審査を受けて特許権を取得した後に、特許権が無効となることはない。
先行特許と同一の技術であっても、独自に開発した技術であれば特許権の侵害にならない。

解答:ア

<解説>

A社が特許を出願するより前に独自に開発して発売した製品には先使用による実施権が認められる。したがって、A社の特許権の侵害にならない。
× 特許権によってソフトウェア(プログラム)も保護される。
× 特許権を取得した後でも、特許無効審判,特許料の不納,特許の有効期限消滅等の理由によって特許権が無効となることがある。
× 独自に開発した技術であっても先行特許に同一の技術があった場合は特許権の侵害となる。(先願主義)

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問題50

WBSの構成要素であるワークパッケージに関する記述のうち、適切なものはどれか。

ワークパッケージは、OBSのチームに、担当する人員を割り当てたものである。
ワークパッケージは、関連のある要素成果物をまとめたものである。
ワークパッケージは、更にアクティビティに分解される。
ワークパッケージは、一つ上位の要素成果物と1対1に対応する。

解答:ウ

<解説>

WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図である。WBSでは、プロジェクトの成果物をできるだけ細かい単位に分解し、階層的に構造化していく。

WBSの最下位レベルの作業が、ワークパッケージで必要に応じていくつかのマネジメントしやすい大きさのアクティビティに分解される。

× WBSのワークパッケージごとにOBS(組織ブレークダウンストラクチャ)を割当てる。
× ワークパッケージは、WBSで分解された最下位レベルにある要素成果物である。
要素成果物をまとめたものはさらに分解可能なので、ワークパッケージではない。
ワークパッケージをスケジュール管理しやすい単位にさらに細分化することをアクティビティという。
× WBSでは、上位から買いに向けて分解していくことになるので、上位との関係は1対多になる。

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