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平成22年度秋季解答
問題51
工程別の生産性が次のとき、全体の生産性を表す式はどれか。
設計工程 | : | Xステップ/人月 | |
製造工程 | : | Yステップ/人月 | |
試験工程 | : | Zステップ/人月 |
解答:エ
<解説>
- 1ステップの作業に要する各工程の工数を計算する。
- 1人月あたりの生産性を計算する。
したがって、エが正解である。
問題52
アローダイアグラムで表される作業A~Hを見直したところ、作業Dだけが短縮可能であり、その所要日数を6日間に短縮できることが分かった。作業全体の作業日数は何日間短縮できるか。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
解答:ウ
<解説>
- 所要日数を短縮する前のクリティカルパスおよび最速開始日は次のようになる。
- 所要日数を短縮した後のクリティカルパスおよび最速開始日は次のようになる。
- 31日から21日になったので所要日数は3日間短縮できる。
したがって、作業Eの最遅開始日は(ウ)3日である。
問題53
PMBOKにおいて、マイナスのリスクに対する戦略として用いられる“リスク転嫁"の説明はどれか。
ア | リスクの影響が及ばない代替策を実行する。 |
イ | リスクの影響や責任の一部又は全部を第三者に移す。 |
ウ | リスクの発生確率や影響度を許容可能なレベルに抑えるための対応策を実行する。 |
エ | リスクへの具体的な対応策は事前に設定せず、リスクが発生した時点で対処するための費用や時間の余裕をもっておく。 |
解答:イ
<解説>
PMBOKでは、損失が発生する事象だけでなく、自社に利益をもたらす事象のリスクとして定義している。
損失が発生する事象をマイナスのリスク、利益をもたらす事象をプラスのリスクという。
PMBOKにおいて、マイナスのリスク対策には、次の4つの方法がある。
- 回避
- 脅威を取り除いてリスクが発生しないようにすることである。
- 軽減
- 発生確率または影響度を下げることである。
- 転嫁
- 脅威を第三者に移転することである。
- 受容
- リスクを受け入れることである。
ア | × | 回避の説明である。 |
イ | ○ | 転嫁の説明である。 |
ウ | × | 軽減の説明である。 |
エ | × | 受容の説明である。 |
問題54
ソフトウェア開発の見積りに使われるファンクションポイント法に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | ソースプログラムの行数を基準に、アルゴリズムの複雑さを加味して、ソフトウェアの開発期間を見積もる。 |
イ | ソフトウェアの規模を基準に、影響要因を表す補正係数を使って、ソフトウェアの開発工数とコストを見積もる。 |
ウ | 単位規模当たりの潜在バグ数を予想することによって、ソフトウェアの品質を見積もる。 |
エ | 帳票数、画面数、ファイル数などのデータを基に、システム特性を考慮して、ソフトウェアの規模を見積もる。 |
解答:エ
<解説>
ファンクションポイント法は、ソフトウエアの規模や開発工数を見積もるための手法の1つである。
ファンクション・ポイント法では開発する業務システムが扱う外部入力などの5種類のデータを拾い上げ,さらに処理の複雑さなどの14項目から定めた補正係数を掛け合わせてファンクション・ポイント数を求める。その上で過去に開発したシステムのファンクション・ポイント数と照合して工数を決める。
ア | × | プログラムステップ法に関する記述である。 |
イ | × | COCOMOに関する記述である。 |
ウ | × | バグ埋め込み法に関する記述である。 |
エ | ○ | ファンクションポイント法に関する記述である。 |
問題55
システムの開発部門と運用部門が別々に組織化されているとき、開発から運用への移行を円滑かつ効果的に進めるための方法のうち、適切なものはどれか。
ア | 運用テストの完了後に、開発部門がシステム仕様と運用方法を運用部門に説明する。 |
イ | 運用テストは、開発部門の支援を受けずに、運用部門だけで実施する。 |
ウ | 運用部門からもシステム開発に積極的に参加し、運用性の観点から助言する。 |
エ | 開発部門は運用テストを実施して、運用マニュアルを作成し、運用部門に引き渡す。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 運用テストの開始前に、開発部門がシステム仕様と運用方法を運用部門に説明する。 |
イ | × | 運用テストは、効率よく行うために開発部門・運用部門が協力して行う。 |
ウ | ○ | システム化する業務の内容を一番分かっているのは運用部門である。運用部門もシステム開発に積極的に参加することが望ましい。 |
エ | × | 運用マニュアルは、開発部門・運用部門が協力して行う。 |
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