必ず受かる情報処理技術者試験

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平成22年度秋季解答

問題56

次の処理条件でサーバ上のファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは何本か。

[処理条件]
(1) 毎月初日(1日)にフルバックアップを取る。フルバックアップは1回につき磁気テープ1本を必要とする。
(2) フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップまでは,毎日,差分バックアップを取る。差分バックアップは,差分バックアップ用として別の磁気テープ1本に追記し,1か月分が1本に記録できる。
(3) 常に6か月前の同一日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する。ただし,6か月前の同一日が存在しない場合は,当該月の月末日以降のデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する。
(例: 10 月 31 日の場合,4月 30 日以降のデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する。)
12
13
14
15

解答:ウ

<解説>

処理条件より次の事が分かる。

  • 毎月磁気テープが1本,フルバックアップ用に必要
    ⇒4月,5月,6月,7月,8月,9月のそれぞれ初日分⇒7本
  • 毎月磁気テープが1本,差分バックアップ用に必要⇒7本
    ⇒4月,5月,6月,7月,8月,9月の各月分

したがって、7本+7本=14本のテープが必要である。

よってウが正解である。

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問題57

サービス提供の時間帯を7:00~19:00としているシステムにおいて、16:00にシステム故障が発生し、サービスが停止した。修理は21:00までかかり、当日中にサービスは再開されなかった。この日の可用性は何%か。

25
60
64
75

解答:エ

<解説>

Availability(可用性)とは、稼働率の高さ、障害や保守による停止時間の短さを表す。全時間に対する稼働時間の割合(稼働率)などの指標で表す場合が多い。

  1. サービス提供の時間帯を7:00~19:00なのでサービス提供時間は12時間である。
  2. 16:00にシステム故障が発生し、修理は21:00までかかったのだから、実稼働時間は9時間である。(7:00~16:00までは稼働)
  3. 可用性を計算する。
    9÷12=0.75=75%

したがって、エが正解である。

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問題58

システム監査における“監査手続”はどれか。

監査結果を受けて、監査報告書に改善勧告を記述する手順
監査項目について、十分な証拠を入手するための手順
監査テーマに合わせて、監査チームを編成する手順
監査目的を明確にして、監査計画書を作成する手順

解答:イ

<解説>

監査手続きとは、監査項目について合理的な評価・結論を得るための十分な監査証拠を入手するための手続のことである。

× 監査報告である。
監査手続きである。
× 監査計画である。
× 監査計画である。

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問題59

システム監査実施体制のうち、システム監査人の独立性の観点から避けるべきものはどれか。

監査チームメンバに任命された総務部のAさんが、ほかのメンバと一緒に、総務部の入退室管理の状況を監査する。
監査部に所属しているBさんが、個人情報を取り扱う業務を委託している外部企業の個人情報管理状況を監査する。
情報システム部の開発管理者から5年前に監査部に異動したCさんが、情報システム部が行っているインターネット管理の状況を監査する。
法務部に所属しているDさんが、監査部からの依頼によって、外部委託契約の妥当性の監査において、監査人に協力する。

解答:ア

<解説>

経済産業省が公表しているシステム監査基準では、システム監査人の独立性について次の項目があげられている。

外観上の独立性
①システム監査人は、システム監査を客観的に実施するために、監査対象から独立していなければならない。
② 監査の目的によっては、被監査主体と身分上、密接な利害関係を有することがあってはならない。
精神上の独立性
偏向を排し、常に公正かつ客観的に監査判断を行わなければならない。
Aさん自身が所属している総務部の入退室管理の状況を監査することは監査対象との間に利害関係あるので客観的に判断ができない。
すなわち、独立性の観点から避けるべきものである。
× Bさんは個人情報を取り扱う業務を委託している外部企業からは独立していて、密接な利害関係もない。
すなわち、 監査対象から独立していて客観的に判断できるので正しい。
× Cさんは、情報システム部から5年前に異動している。また監査の対象はマーケティング部であり情報システム部とは密接な関係はない。
すなわち、 監査対象から独立していて客観的に判断できるので正しい。
× Dさんは、外部委託契約の専門的な知識を有した者であり、システム監査人ではなく、システム監査人に協力する者である。
すなわち、システム監査委任の独立性に影響されることはない。

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問題60

“システム管理基準”の説明はどれか。

コンピュータウイルスに対する予防、発見、駆除、復旧などについて実効性の高い対策をとりまとめたもの
コンピュータ不正アクセスによる被害の予防、発見、再発防止などについて、組織及び個人が実施すべき対策をとりまとめたもの
情報戦略を立案し、効果的な情報システム投資とリスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための事項をとりまとめたもの
ソフトウェアの違法複製を防止するため、法人、団体などを対象として、ソフトウェアを使用するに当たって実行されるべき事項をとりまとめたもの

解答:ウ

<解説>

システム管理基準は、システム監査における監査人の判断基準と,組織が情報戦略を立案してリスクコントロールを適切に整備・運用するための指針を示したものである。経済産業省によって策定された。

× コンピュータウィルス対策基準である。
× コンピュータ不正アクセス対策基準である。
システム管理基準である。
× ソフトウェア管理ガイドラインである。

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