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平成22年度秋季解答
問題66
要件定義において、ユーザや外部システムと、業務の機能を分離して表現することで、ユーザを含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。
ア | アクティビティ図 |
イ | クラス図 |
ウ | 状態遷移図 |
エ | ユースケース図 |
解答:エ
<解説>
ア | × | アクティビティ図は、処理の流れを具体的に明記するための図である。 |
イ | × | クラス図は、システムにおけるクラス間の関係を表した図である。 |
ウ | × | 状態遷移図は、状態が遷移していく様子を表現する図である。 |
エ | ○ | ユースケース図は、利用者からみたシステムを表した図である。ユーザを含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される。 |
問題67
経営戦略に用いられるSWOT分析はどれか。
ア | 競争環境における機会・脅威と事業の強み・弱みを分析する。 |
イ | 競争に影響する要因と、他社の動き、自社の動きを分析する。 |
ウ | 市場に対するマーケティングツールの最適な組合せを分析する。 |
エ | 市場の成長性と占有率の観点から各事業の位置付けを分析する。 |
解答:ア
<解説>
SWOT分析とは、企業が戦略立案する際に使われる分析手法。
企業や組織の「強み(Strengths)」 、「弱み (Weaknesses)」、「機会 (Opportunities)」、「脅威 (Threats) 」を評価・分析する。
ア | ○ | SWOT分析に関する説明である。 |
イ | × | 競争要因分析(ファイブフォース分析)に関する説明である。 |
ウ | × | マーケティングミックスに関する説明である。 |
エ | × | PPM(Product Portfolio Management)に関する説明である。 |
問題68
観測データを類似性によって集団や群に分類し、その特徴となる要因を分析する手法はどれか。
ア | クラスタ分析法 |
イ | 指数平滑法 |
ウ | デルファイ法 |
エ | モンテカルロ法 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | クラスタ分析法は、類似のデータのグループを同一クラスタにグループ化する手法 |
イ | × | 指数平滑法は、時系列データのうち新しいデータにウェイトを置いた移動平均を求め,将来値を予測する手法 |
ウ | × | デルファイ法は、ある事象の予測を多数の専門家にアンケートし、その結果を示して、さらに予測させ、絞り込む手法 |
エ | × | モンテカルロ法は、乱数を応用して,求める解や法則性の近似を得る手法 |
問題69
バランススコアカードを説明したものはどれか。
ア | 外部環境と内部環境の視点から、自社にとっての事業機会を導き出す手法 |
イ | 計画、行動、評価、修正のサイクルで、戦略実行の管理を行うフレームワーク |
ウ | 財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の視点から、経営戦略の立案と実行を支援する手法 |
エ | ビジネス戦略を実現するために設定した、業務プロセスをモニタリングする指標 |
解答:ウ
<解説>
バランススコアカードとは、企業の戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の視点の四つの視点で分析して、企業の財務的目標などを満たすための戦略(施策)を具体的に立案し、その実行を支援するための手法である。
ア | × | SWOT分析を説明したものである。 |
イ | × | PDCAサイクルを説明したものである。 |
ウ | ○ | バランススコアカードを説明したものである。 |
エ | × | KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を説明したものである。 |
問題70
ワンチップマイコンの内臓メモリとしてフラッシュメモリが採用されている理由として、適切なものはどれか。
ア | ソフトウェアのコードサイズを小さくできる。 |
イ | マイコン出荷後もソフトウェアの書換えが可能である。 |
ウ | マイコンの処理性能が向上する。 |
エ | マスクROMよりも信頼性が向上する。 |
解答:イ
<解説>
ワンチップマイコンの内臓メモリとしてフラッシュメモリが採用されている理由は、マイコン出荷後もソフトウェアの書換えが可能であるためである。
フラッシュメモリは、書き換えが可能なのでマイコンの出荷後にバグが発見されたりソフトウェアをバージョンアップしたい場合にマイコンを回修しなくても修正が可能となる。
よってイが正解である。
ア | × | ソフトウェアのコードサイズはプログラムの機能や書き方に依存する。すなわち記録媒体の種類とは関係がない。 |
イ | ○ | フラッシュメモリは、書き換えが可能である。 |
ウ | × | フラッシュメモリのアクセス速度はRAMやROMより低速である。したがってマイコンの処理性能は低下する。 |
エ | × | フラッシュメモリは書き込みを繰り返すと劣化する。したがってマスクROMよりも信頼性は低下する。 |
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