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平成22年度秋季解答
問題71
EDINETを説明したものはどれか。
ア | 金融庁が行政サービスの一環として提供している、金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システムである。 |
イ | 市町村などの公共施設の住所による利用について、インターネットを介して予約などを受け付けるシステムである。 |
ウ | 地方公共団体をネットワークで結び、住民票に記載された情報を国と地方公共団体を通じて利用するシステムである。 |
エ | 米国の証券取引委員会が運営する、企業の法定開示資料の電子データによる登録、開示システムである。 |
解答:ア
<解説>
EDINET(Electronic Disclosure for Investors' NETwork)は、『金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム』のことで、提出された開示書類について、インターネット上においても閲覧を可能とするものである。
ア | ○ | EDINET(Electronic Disclosure for Investors' NETwork)を説明したものである。 |
イ | × | 公共施設予約システムを説明したものである。 |
ウ | × | 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)を説明したものである。 |
エ | × | EDGAR(Electronic Data-Gathering, Analysis, and Retrieval system)を説明したものである。EDINETはこれをモデルに開発された。 |
問題72
製造業のA社では、NC工作機械を用いて、四つの仕事a~dを行っている。各仕事間の段取り時間は表のとおりである。合計の段取り時間が最小になるように仕事を行った場合の合計段取り時間は何時間か。ここで、仕事はどの順序で行ってもよいものとし、FROMからTOへの段取り時間で検 討する。
ア | 4 |
イ | 5 |
ウ | 6 |
エ | 7 |
解答:ア
<解説>
- 段取り時間が最小の1時間になる順序を探す。a→c,b→a,b→cが該当する。
- a→cとb→aを組み合わせる。b→a→cとなる。(2時間)
- 仕事dの組合せ方法を考える。
- b→a→cの前に行う場合、d→b(3時間)→a→cとなる。
- b→a→cの後に行う場合、b→a→c→d(2時間)となる。
- 2,3より2時間+2時間=(ア)4時間が正解である。
問題73
EDIを実施するための情報表現規約で規程されるべきものはどれか。
ア | 企業間の取引の契約内容 |
イ | システムの運用時間 |
ウ | 伝送制御手順 |
エ | メッセージの形式 |
解答:エ
<解説>
EDI(Electronic Data Interchange)は、標準化された規約に基づいて電子化されたビジネス文書(注文書や請求書など)をやり取りすること、またこうした受発注情報を利用して企業間取引を行うことである。
EDIには大きく分けて以下の4つの規約(階層)がある。
- レベル1 情報伝達規約
- 通信プロトコルに関する取り決め
- レベル2 情報表現規約
- メッセージ形式やデータコードに関する取り決め
- レベル3 業務運用規約
- どんな情報をやり取りするか、情報の訂正方法やエラーの扱いなどの業務やシステムの運用に関する取り決め
- レベル4 取引基本規約
- 検収時期、支払時期、支払方法など企業間のEDI取引の法的有効性を確立するための取り決め
ア | × | 取引基本規約で規定されるべきものである。 |
イ | × | 業務運用規約で規定されるべきものである。 |
ウ | × | 情報伝達規約で規定されるべきものである。 |
エ | ○ | 情報表現規約で規定されるべきものである。 |
問題74
品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は、通常、横軸にロットの不良率を、縦軸にはロットの合格率の確率を目盛ったものである。 大きさNのロットから、大きさnのサンプルを抜き取り、このサンプル中に見いだされた不良個数が合格判定する個数c以下のときロットを合格とし、cを超え たときはロットを不合格とする。
Nとnを一定にしてcを0、1、2と変えたときのOC曲線の変化の傾向を表す図はどれか。
解答:イ
<解説>
検査特性曲線(OC曲線)とは、サンプル検査による場合のロットの品質と合格確率の関係を示した曲線である。
cは、不良個数に対する許容値で、次のようになる。
- c=0の場合は、不良品が1個でもあると不合格になる
- c=1の場合は、不良品が2個以上あると不合格になる
- c=2の場合は、不良品が3個以上あると不合格になる
したがってcが0, 1, 2と大きくなるにつれてロットの合格率は上がっていくことになる。
よってイが正解である。
問題75
表の事業計画案に対して、新規設備投資に伴う原価滅却費(固定費)の増加1,000万円を織り込み、かつ、売上純利益を3,000万円とするようにしたい。変動費率に変化がないとすると、売上高の増加を何万円にすればよいか。
ア | 2,000 |
イ | 3,000 |
ウ | 4,000 |
エ | 5,000 |
解答:ウ
<解説>
- 売上総利益は、次の式で計算できる。
売上高-(変動費+固定費)=売上総利益
20,000万円-(10,000万円+8,000万円)=2,000万円 - 売上純利益を3,000万円とするための計算を行う。
なお売上高をXとする。- 固定費は1,000万円増加なので9,000万円となる。
- 変動比率を計算する。
10,000万円÷20,000万円=0.5 - 変動費は変動比率×売上高なので、0.5Xとなる。
- 1~3より次の式が成り立つ。
X-(0.5X+9,000万円) =3,000万円 X =24,000万円
- 売上高の増加分を計算する。
24,000万円 - 20,000万円=4,000万円
したがって、ウとなる。
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