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平成23年度特別解答
問題26
Webページの設計の例のうち、アクセシビリティを高める観点から適切なものはどれか。
ア | 音声を利用者に確実に聞かせるために、表示時に自動的に再生する。 |
イ | 体裁の良いレイアウトにするために、表組みを用いる。 |
ウ | 入力が必須な項目は、色で強調するだけでなく、項目名の隣に“(必須)"などと明記する。 |
エ | ハイパリンク先の内容が予測できるように、ハイパリンク画像のalt属性にリンク先のURLを付記する。 |
解答:ウ
<解説>
アクセシビリティとは、高齢者・障害者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうかを示す度合いのことである。
ア | × | 音声自動再生は、静かにWebの閲覧をしたいユーザには迷惑になる。音声自動再生は、閲覧者自身の再生操作によって再生するべきであり自動再生はするべきではない。 |
イ | × | 表組み(table要素)は表形式のデータを表示する場合にのみ使用するべきである。表組みをレイアウトの整形の為に用いるべきではない。 |
ウ | ○ | テキストによる"必須"や"重要"などの解説を追加することでユーザは利用しやすくなり、アクセシビリティの向上となる。 |
エ | × | alt属性にリンク先URLを付記しても内容は予測できない。画像のalt属性をには画像の表題や内容を端的に表した代替テキストを入れるべきである。 |
問題27
動画や音声などのマルチメディアコンテンツのレイアウトや再生のタイミングをXMLフォーマットで記述するためのW3C勧告はどれか。
ア | Ajax |
イ | CSS |
ウ | SMIL |
エ | SVG |
解答:ウ
<解説>
ア | × | Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)は、Webブラウザに実装されているJavaScriptのHTTP通信機能を使って、Webページのリロードを伴わずにサーバとXML形式のデータのやり取りを行って処理を進めていく対話型Webアプリケーションの実装形態である。 |
イ | × | CSS(Cascading Style Sheets)とは、HTML や XML の要素をどのように修飾(表示)するかを指示するものである。文書の構造と体裁を分離させることができる。 |
ウ | ○ | SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)は、WWW上でマルチメディアコンテンツを表現するためのマークアップ言語。静止画、動画、音声、文字(テキスト)などの、位置レイアウト、時間軸上でのレイアウトを、XMLフォーマットで記述することで統合し、再生させることができる。 |
エ | × | SVC(Scalable Vector Graphics)は、XMLによって記述されたベクターグラフィック言語のことである。 |
問題28
“社員扶養家族"表の列“社員番号"の値が“社員"表の候補キーに存在しなければならないという制約はどれか。
ア | 一意性制約 |
イ | 形式制約 |
ウ | 参照制約 |
エ | ドメイン制約 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 一意性制約は、追加または更新する際に、列あるいは列のグループに含まれるデータが一意であることを要求する制約である。 |
イ | × | 形式制約は、データ型やデータの桁数・文字数などに関する制約である。 |
ウ | ○ | 参照制約は、2つの関連しあったテーブルのデータ整合性を保つための制約である。 |
エ | × | ドメイン制約は列に入力できる値の範囲に関する制約である。 |
問題29
関係データベースにおいて、表の中から特定の列だけを取り出す操作はどれか。
ア | 結合(join) |
イ | 射影(projection) |
ウ | 選択(selection) |
エ | 和(union) |
解答:イ
<解説>
ア | × | 結合(Join)は、複数の表に共通する列の値をキーとして表を一つにまとめる操作である。 |
イ | ○ | 射影(Projection)は、表の中から特定の列だけを取り出す操作である。 |
ウ | × | 選択(Selection)は、表の中から特定の行を取り出す操作である。 |
エ | × | 和(Union)は、複数の問い合わせで得られた行をまとめて表示する操作である。 |
問題30
“社員"表と“人事異動"表から社員ごとの勤務成績の平均を求める適切なSQL文はどれか。ここで、求める項目は、社員コード、社員名、勤務成績(平均)の3項目とする。
ア | SELECT 社員.社員コード,社員名,AVG(勤務成績) AS “勤務成績(平均)” FROM 社員,人事異動 WHERE 社員.社員コード = 人事異動.社員コード GROUP BY 勤務成績 |
イ | SELECT 社員.社員コード,社員名,AVG(勤務成績) AS “勤務成績(平均)” FROM 社員,人事異動 WHERE 社員.社員コード = 人事異動.社員コード GROUP BY 社員.社員コード,社員.社員名 |
ウ | SELECT 社員.社員コード,社員名,AVG(勤務成績)/COUNT(勤務成績) AS “勤務成績(平均)” FROM 社員,人事異動 WHERE 社員.社員コード = 人事異動.社員コード GROUP BY 社員.社員コード,社員.社員名 |
エ | SELECT 社員.社員コード,社員名,MAX(勤務成績)/COUNT(*) AS “勤務成績(平均)” FROM 社員,人事異動 WHERE 社員.社員コード = 人事異動.社員コード GROUP BY 社員.社員コード,社員.社員名 |
解答:イ
<解説>
ア | × | GROUP BY 句の誤りである。GROUP BY 句には社員コード,社員名が指定される。 |
イ | ○ | 正しい。 |
ウ | × | 平均(AVG(勤務成績))を行数(COUNT(勤務成績))で割る必要はない。 |
エ | × | 最大値(MAX(勤務成績))を行数(COUNT(勤務成績))で割る必要はない。 |
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