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平成23年度特別解答
問題51
あるプロジェクトの作業が図に従って計画されているとき、最短日数で終了するためには、結合点⑤はプロジェクトの開始から遅くとも何日後に通過していなければならないか。
ア | 12 |
イ | 14 |
ウ | 18 |
エ | 21 |
解答:エ
<解説>
- プロジェクト全体の最短開始日・クリティカルパスを求める。
下図より、クリティカルパスは①→②→④→⑦,全作業工数は30日である。
- 結合点⑤が、プロジェクトの開始から遅くとも何日後に通過していなければならないか計算する。
⑤→⑥→⑦間の作業日数には、9日間要するので、30日-9日=21日となる。
したがって、エが正解である。
問題52
あるプログラムの設計から結合テストまでの開発工程ごとの見積工数を表1に示す。また、この間の開発工程ごとの上級SEと初級SE の要員割当てを表2に示す。上級SEは初級SEに比べて、プログラム作成・単体テストについて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は、上級SEの生産性を基に算出している。
すべての開発工程で、上級SEを1人追加して割り当てると、この間の開発工程の期間を何か月短縮できるか。ここで、開発工程の期間は重複させないものとし、要員全員が1か月当たり1人月の工数を投入するものとする。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
解答:エ
<解説>
- 当初の開発工数期間を計算する。下表より13カ月(3カ月+4カ月+6カ月)である。
- 上級SEを1人追加した開発工数期間を計算する。下表より9カ月(2カ月+3カ月+4カ月)である。
- したがって、4カ月(13カ月-9カ月)短縮できる。
よってエが正解である。
問題53
パレート図の用途として、適切なものはどれか。
ア | 工程の状態や品質を時系列に表した図であり、工程が安定した状態にあるかどうかを判断するために用いる。 |
イ | 項目別に層別して出現度数の大きさの順に並べるとともに累積和を示した図であり、主要な原因を識別するために用いる。 |
ウ | 二つの特性を横軸と縦軸にとり測定値を打点してした図であり、それらの相関を判断するために用いる。 |
エ | 矢印付き大枝の先端に特性を、中枝、小枝に要因を表した図であり、どれがどれに影響しているかを分析するために用いる。 |
解答:イ
<解説>
パレート図は、データを幾つかの項目に分類し、出現頻度の大きさの順に棒グラフとして並べ、累積和を折れ線グラフで描き問題点を絞り込むものである。問題(結果)に大きく影響している要因を浮き彫りにすることができる。
ア | × | 管理図の用途である。 |
イ | ○ | パレート図の用途である。 |
ウ | × | 散布図の用途である。 |
エ | × | 特性要因図(フィッシュボーンチャート)の用途である。 |
問題54
プレゼンテーションの目的とグラフの使い方の記述のうち、適切なものはどれか。
ア | Zグラフを利用して、一定期間の売上実績や業務傾向を表示する。 |
イ | 円グラフを利用して、作業予定に対する実際の進捗の度合いを表示する。 |
ウ | 折れ線グラフを利用して、複数の評価項目に基づく製品の機能の優劣を表示する。 |
エ | 散布図を利用して、製品に対する各社の市場占有率を表示する。 |
解答:ア
<解説>
Zグラフは単位期間ごとの実績値,業務傾向,累積値,ある機関の移動合計などを折れ線グラフに併せて表示したものである。
グラフの形がアルファベットのZに似ていることから、ZグラフまたはZチャートと呼ばれる。
ア | ○ | Zグラフを利用して、一定期間の売上実績や業務傾向を表示する。 |
イ | × | ガントチャートを利用して、作業予定に対する実際の進捗の度合いを表示する。 |
ウ | × | レーダーチャートを利用して、複数の評価項目に基づく製品の機能の優劣を表示する。 |
エ | × | 円グラフを利用して、製品に対する各社の市場占有率を表示する。 |
問題55
SLAに記載する内容として、適切なものはどれか。
ア | 顧客とサービスプロバイダの間で合意されたサービスの目標及び責任範囲 |
イ | サービスデスクとITサポート部門の役割分担 |
ウ | サービスプロバイダが提供するすべてのサービスの特徴、構成要素、料金 |
エ | 利用者から出されたITサービスに対する業務要件 |
解答:ア
<解説>
SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証制度)とは、サービス提供者(プロバイダ)とサービス委託者(顧客)との間で契約を行う際に、提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求(達成)水準を明確にして、それが達成できなかった場合のルールを含めて、あらかじめ合意しておくことである。
ア | ○ | SLAに記載する内容である。 |
イ | × | サービスデスクとITサポート部門の役割分担は自社内で決めることである。顧客との合意事項ではない。 |
ウ | × | 顧客が契約する内容に絞ってSLAに記載するべきであり、すべてのサービスの特徴、構成要素、料金について記載する必要はない。 |
エ | × | 利用者から出されたITサービスに対する業務要件は合意させたわけではないのでSLAには記載しない。 |
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