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平成23年度特別解答
問題76
資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では、営業利益を30百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべきか。ここで、翌年度の固定費、変動費率は今年度と変わらないものとする。
ア | 510 |
イ | 525 |
ウ | 550 |
エ | 575 |
解答:イ
<解説>
- 固定費を計算する。
100百万(製造固定費)+80百万(販売固定費)=180百万 - 変動費を計算する。
200(材料費)+100(外注費)=300百万 - 変動比率を計算する。
300百万円(変動費)÷500百万(売上高)=0.6 - 変動費は売上高に対して一定の割合でかかる費用なので、売上高をx百万とすると0.6Xとなる。
- 利益は次の式で計算される。
利益=売上高-(変動費+固定費)=売上高-変動費-固定費
30=X-0.6X-180
0.4N=210
N=525
よってイが正解である。
問題77
Webページの著作権に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 営利目的ではなく趣味として、個人が開設しているWebページに他人の著作物を無断掲載しても、私的使用でるから著作権の侵害とはならない。 |
イ | 作成したプログラムをインターネット上でフリーウェアとして公開した場合、配布されたプログラムは、著作権法による保護の対象とはならない。 |
ウ | 試用期間中のシェアウェアを使用して作成したデータを、試用期間終了後もWebページに掲載することは、著作権の侵害に当たる。 |
エ | 特定の分野ごとにWebページのURLを収集し、簡単なコメントをつけたリンク集は、著作権法で保護される。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 個人が開設しているWebページであっても他人の著作物を無断掲載すると、著作権の侵害となる。 また、Webページに公開すると不特定多数の者が閲覧するので私的使用の範囲を超える。 |
イ | × | フリーウェアであっても著作権は放棄されていない(作者は著作権を保持したまま自由な複製や配布を第三者に認めているものと解釈されている。)ので著作権法による保護の対象となる。 |
ウ | × | 試用期間中のシェアウェアを使用して作成したデータの著作権は開発者に帰属する。よって、試用期間終了後もWebページに掲載しても著作権の侵害にならない。 |
エ | ○ | 特定の分野ごとにWebページのURLを収集し、簡単なコメントをつけたリンク集は、リンク集作成者の思想や感情を表現したもの、すなわち著作物となるため、著作権法で保護される。 |
問題78
偽装請負となるものはどれか。
ア | 請負契約の要員が業務で使用するコンピュータや開発ツールなどは請負業者側で調達し管理する。 |
イ | 請負契約の要員が発注先の事務所で業務を行う場合の規律、服装などの管理は、請負業者側で行う。 |
ウ | 請負契約の要員と発注者の社員が混在しているチームで、発注者側の責任者が業務の割振り、指示を行う。 |
エ | 請負契約の要員の時間外労働、休日労働は、業務の進捗状況などをみて請負業者の責任者が決める。 |
解答:ウ
<解説>
偽装請負とは、契約上は請負という形態を取っているが、その実態は労働者を注文主の管理下へ常駐させ、注文主の指揮命令の下に業務をさせる行為である。
本来、指揮命令(業務の割振り、指示),労務管理,進捗管理等は請負業者側が行わなければならない。しかし、ウでは、発注者側の責任者が行っている。発注者側の責任者が請負業者側の要員を指揮命令することは偽装請負とされる。
よってウが偽装請負である。
問題79
ソフトウェアやデータに瑕疵がある場合に、製造物責任法の対象となるものはどれか。
ア | ROM化したソフトウェアを内蔵した組込み機器 |
イ | アプリケーションがCD-ROMに入ったソフトウェアパッケージ |
ウ | 利用者がOSをインストールしたPC |
エ | 利用者によってネットワークからダウンロードされたデータ |
解答:ア
<解説>
製造物責任法とは、製品の欠陥によって生命,身体又は財産に損害を被ったことを証明した場合に,被害者は製造会社(製造物を製造、加工又は輸入した者あるいは製造物にその氏名、商号、商標その他の表示をしたもの)などに対して損害賠償を求めることができる法律である。
ア | ○ | ソフトウェアも機器に組み込まれると製造物責任法の対象となる。 |
イ | × | 電磁的記録(ソフトウェア,プログラム,データ等)は無形物なので製造物に該当しない。したがって、ソフトウェアパッケージは、製造物責任法の対象とならない。 |
ウ | × | 利用者がOSをインストールしているので、製造物責任法の対象とならない。 |
エ | × | 電磁的記録(ソフトウェア,プログラム,データ等)は無形物なので製造物に該当しない。したがって、ダウンロードされたデータは、製造物責任法の対象とならない。 |
問題80
圧縮された情報を伸張しても、完全には元の情報を復元できない場合がある圧縮方法はどれか。
ア | GIF |
イ | JPEG |
ウ | MH |
エ | MR |
解答:イ
<解説>
圧縮方式は、可逆圧縮方式と非可逆圧縮方式の2種類に分類される。
- 可逆圧縮方式
- 圧縮処理をしたファイルをコンピュータが読み込んだ際に、圧縮前のもとの状態を完全に復元できる圧縮方式。
- 非可逆圧縮方式
- 圧縮処理をしたファイルをコンピュータが読み込んだ際に、圧縮前のもとの状態に似せた状態を復元できるが、完全にもとの状態には復元できない圧縮方式。
ア | × | GIF(Graphics Interchange Format)は、最大8ビット(256色)までの色を扱うことのできる圧縮画像形式である。可逆圧縮方式である。 |
イ | ○ | JPEG (Joint Photograph Experts Group)は、24ビット(1670万色)までの色を扱うことのできる圧縮画像形式である。 このため、多くの色数を必要とする写真などの表現に向いている。非可逆圧縮方式である。 |
ウ | × | MH(Modified Huffman)は、FAXで用いられる画像圧縮技術である。可逆圧縮方式である。 |
エ | × | MR(Modified Read)は、FAXで用いられる画像圧縮技術である。可逆圧縮方式である。 |
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