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平成24年度秋季解答
問題16
図の回線網における福岡・東京間の回線の稼働率はおよそ幾らか。 ここで、隣接するノード間の回線の稼働率は全て0.9とする。
ア | 0.81 |
イ | 0.88 |
ウ | 0.89 |
エ | 0.98 |
ア | 0.81 |
イ | 0.88 |
ウ | 0.89 |
エ | 0.98 |
解答:イ
<解説>
稼働率は次式で計算することができる。
稼働率 | = | MTBF | |
MTBF+MTTR |
- 直列システム
- 1台が故障すると全体が停止する
稼働率=x×y - 並列システム
- どれが1台でも稼働していれば全体が稼働する
稼働率=(1-x)×(1-y)
問題は次のようになる。
問題17
プログラム実行時の主記憶管理に関する記述として適切なものはどれか。
ア | 主記憶の空き領域を結合して一つの連続した領域にすることを、可変区画方式という。 |
イ | プログラムが使用しなくなったヒープ領域を回収して再度使用可能にすることを、ガーベジコレクションという。 |
ウ | プログラムの実行中に主記憶内でモジュールの格納位置を移動させることを、動的リンキングという。 |
エ | プログラムの実行中に必要になった時点でモジュールをロードすることを、動的再配置という。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 可変区画方式とは、メモリーを管理する際の区画方式のひとつで、プログラムが実行されるたびに、そのプログラムに必要なだけの(可変的な)大きさをメモリーから割り当てる方式のことである。 |
イ | ○ | 正しい。使用されなくなった断片的なメモリ領域を回収して,ひとまとめにして大きな容量のメモリ領域に戻し,再使用する方法をガーベジコレクションという。 |
ウ | × | プログラムの実行中に主記憶内でモジュールの格納位置を移動させることを、動的再配置という。 |
エ | × | プログラムの実行中に必要になった時点でモジュールをロードすることを、動的リンキングという。 |
問題18
ページング方式の仮想記憶を用いることによって、フラグメンテーションの問題を解決できる理由はどれか。
ア | 一連のプログラムやデータを、不連続な主記憶に割り付けることができる。 |
イ | 仮想記憶のページ数を主記憶のページ数よりも多くすることができる。 |
ウ | プログラム全体を1ページに割り付けることができる。 |
エ | プログラムのローディング時に主記憶を割り付けることができる。 |
解答:ア
<解説>
フラグメンテーションとは、ディスクに対してファイルの追加や削除を繰り返していると、ファイルが占める領域がだんだんと分断化されてゆく。これをフラグメンテーション(断片化)という。
フラグメンテーション(断片化)が起こると、OSの処理量の増大やドライブのヘッドの移動量の増大を招き、読み書き速度の低下につながる。
ア | ○ | 一連のプログラムやデータを、不連続な主記憶に割り付けることができる。 |
イ | × | 仮想記憶のページ数を主記憶のページ数よりも多くすることができるがフラグメンテーションを解決できる理由ではない。 |
ウ | × | プログラムの大きさによっては1ページに割り付けることができないものもある。 |
エ | × | プログラムのローディング時に主記憶を割り付けることができるのは動的リンキングである。 |
問題19
仮想記憶管理におけるページ置換えアルゴリズムとして、LRU方式を採用する。 参照かる更新されるページ番号が、1、2、3、4、1、2、5、1、2、3、6、5で、ページ枠が4のとき、ページフォールトに伴って発生するページアウトは何回か。 ここで、初期状態では、いずれのページも読み込まれていないものとする。
ア | 3 |
イ | 4 |
ウ | 5 |
エ | 6 |
解答:イ
<解説>
LRU(Least Recently Used)方式とは、キャッシュアルゴリズムなどで用いられる、置換対象のデータを定める方式のうち、参照されていない時間が最も長いデータを置換対象にする方式のことである。
シュミレートすると、次のようになる。
問題20
三つの媒体A~Cに次の条件でファイル領域を割り当てた場合、割り当てた領域の総量が大きい順に媒体を並べたものはどれか。
[条件] | |
(1) | ファイル領域を割り当てる際の媒体選択アルゴリズムとして、空き領域が最大の媒体を選択する方式を採用する。 |
(2) | 割当て要求されるファイル領域の大きさは、順に90, 30, 40, 40, 70, 30(Mバイト)であり、割当てられたファイル領域は、途中で解放できない。 |
(3) | 各媒体は容量が同一であり、割当て要求に対して十分な大きさを持ち、始めはすべて空きの状態である。 |
(4) | 空き領域の大きさが等しい場合にはA, B, Cの順に選択する。 |
ア | A, B, C |
イ | A, C, B |
ウ | B, A, C |
エ | C, B, A |
解答:エ
<解説>
問題の条件に従って、媒体に順に割当てていくと次のようになる。
ファイルに割り当てられた容量は、
- A=90Mバイト
- B=100Mバイト(30+40+30)
- C=100Mバイト(40+70)
となる。したがって、大きい順に(イ)C, B, Aとなる。
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