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平成24年度秋季解答
問題66
半導体ファブレス企業の説明として、適切なものはどれか。
ア | 委託者の依頼を受けて、自社工場で半導体製造だけを行う。 |
イ | 自社で設計し、自社工場で生産した製品を相手先ブランドで納入する。 |
ウ | 自社内で回路設計から製造まで全ての設備をもち、自社フランド製品を販売する。 |
エ | 製品の企画、設計及び開発は行うが、半導体製造の工場は所有しない。 |
解答:エ
<解説>
ファブレスとは、自社で工場などの設備を持たず、外部の協力企業に完全に生産を委託しているメーカーのことである。
ア | × | EMS(Electronics Manufacturing Service)の説明である。 |
イ | × | OEM(Original Equipment Manufacturer)の説明である。 |
ウ | × | SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)の説明である。 |
エ | ○ | 半導体ファブレス企業の説明である。 |
問題67
企業の競争戦略におけるフォロワ戦略はどれか。
ア | 上位企業の市場シェアを奪うことを回標に、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。 |
イ | 潜在的な需要がありながら、大手企業が参入してこないような専門特化した市場に、限られた経営資源を集中する。 |
ウ | 目標とする企業の戦略を観察し、迅速に模倣することで、開発や広告のコストを抑制し、市場での存続を図る。 |
エ | 利潤、名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として、市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。 |
解答:ウ
<解説>
業界における競争地位は次の4類型に分類することができる。競争地位に応じた競争戦略をたてる必要がある。
- リーダ戦略
- 業界内最大の市場占有率を誇る企業である。市場規模の拡大を狙う。
- チャレンジャ戦略
- リーダに果敢に挑戦し、市場占有率の拡大を狙う企業である。トップを狙う。
- フォロワ戦略
- リーダに挑戦せず、現状を維持しあえて危険を冒さない企業企業である。リーダ企業に追随する。
- ニッチャ戦略
- リーダが扱わない分野もしくは気がついていない分野に資源を集中させる企業企業である。すきま市場を狙う。
ア | × | チャレンジャ戦略の説明である。 |
イ | × | ニッチャ戦略の説明である。 |
ウ | ○ | フォロワ戦略の説明である。 |
エ | × | リーダ戦略の説明である。 |
問題68
アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか。
ア | 新たな機能を付加した製品や新規に開発した製品を、現在の市場に投入する。 |
イ | 技術開発、業務提携、M&Aなどで、新たな製品や市場での成長の機会を求める。 |
ウ | 現在の市場で現有製品の広告、宣伝を強化し、顧客の購入頻度や購入量を増やす。 |
エ | 現有製品で海外市場に進出し、新たな市場セグメントの開拓を図る。 |
解答:イ
<解説>
アンゾフの成長マトリクスとは、製品と市場を軸にした2次元の表を作り、成長戦略を「市場浸透」「製品開発」「市場開拓」「多角化」の4つに分類する。
- 市場浸透戦略
- 現在の市場で、現在取り扱っている製品の販売を伸ばす成長戦略。例えば、既存顧客に広告や値引きなどを通じて、既存商品をより多く買ってもらえるようにする方法である。
- 市場開拓戦略
- 新しく顧客を開拓して、既存製品の販売を伸ばす成長戦略。例えば、国内向け商品を海外にも販売するという方法である。
- 製品開発戦略
- 既存の顧客層に向けて、新製品を開発して販売する成長戦略。製品のモデルチェンジやバージョンアップなどが該当する。
- 多角化戦略
- 新しい製品分野・市場分野に乗り出し、新しい事業を展開することで成長する戦略。例えば、航空会社が音楽流通ビジネスを展開するような方法である。
ア | × | 製品開発戦略である。 |
イ | ○ | 多角化戦略である。 |
ウ | × | 市場浸透戦略である。 |
エ | × | 市場開拓戦略である。 |
問題69
施策案a~dのうち、利益が最も高くなるマーケティングミックスはどれか。 ここで、広告費と販売促進費は固定費とし、1個当たりの変動費は1,000円とする。
ア | a |
イ | b |
ウ | c |
エ | d |
解答:ウ
<解説>
施策案a~dの利益を計算すると次のようになる。
したがって、施策案cが一番利益が高い。ウが正解である。
問題70
技術は、理想とする技術を目指す過程において、導入期、成長期、成熟期、衰退期、そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。 この技術進化過程を表すものとして、適切なものはどれか。
ア | 技術のSカーブ |
イ | 需要曲線 |
ウ | バスタブ曲線 |
エ | ラーニングカーブ |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 技術のSカーブは、技術の進歩の過程を表すものであり、当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。 |
イ | × | 需要曲線とは、ある商品に関して消費者個人あるいは市場に提示された価格に対応する需要量を表したグラフのこと |
ウ | × | バスタブ曲線とは、機械や装置の時間経過に伴う故障率の変化を表示した曲線のことである。 |
エ | × | ラーニングカーブ(経営曲線)とは累積生産量が増加することによって・固定費・変動費ともに低減する現象のことである。 |
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