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平成22年度春季解答
問題21
モジュールの独立性を高めるためには、モジュールの結合度を弱くする必要がある。 モジュール間の情報の受渡し方法のうち、モジュール結合度が最も弱いものはどれか。
ア | 共通域に定義したデータを、関係するモジュールが参照する。 |
イ | 制御パラメタを引数として渡し、モジュールの実行順序を制御する。 |
ウ | 入出力に必要なデータ項目だけをモジュール間の引数として渡す。 |
エ | 必要なデータを外部宣言して共有する。 |
解答:ウ
<解説>
モジュールの結合度とは、モジュールの独立性を評価する尺度の一つ。モジュール同士がどのような関係で他のモジュールを利用するかによって、6つの結合方法に分類される。内部結合が最も結合度が高く,順に低くなっていく。
結合度 | 名称 | 内容 |
---|---|---|
強い ↑ ↓ 弱い |
内部結合 | 他モジュールの内容を直接参照 |
共通結合 | 複数モジュールが共通領域を使用 | |
外部結合 | 複数モジュールが共通データを使用 | |
制御結合 | 他モジュールのパラメータを渡す | |
スタンプ結合 | データ構造を決めるパラメータを渡す | |
データ結合 | データパラメータのみの受け渡し |
ア | × | 外部結合である。 |
イ | × | 制御結合である。 |
ウ | ○ | データ結合である。 |
エ | × | 外部結合である。 |
問題22
図は、デマルコが提唱している構造化技法を基本としたシステム開発プロジェクトのライフサイクルを表現したものである。 図中のaに入れる適切なフェースはどれか。
ア | 機能設計 |
イ | 構造化設計 |
ウ | プログラム設計 |
エ | プロトタイピング |
解答:イ
<解説>
次の理由から(イ)構造化設計が正解である。
- 構造化分析フェーズで作成した構造化仕様書を入力としている。
- ハードウェアの調査フェーズで作成したシステム構成データを入力としている。
- システム開発フェーズにテスト計画を出力している。
問題23
プリエンプティブな優先度ベーススケジューリングで動作する三つの周期タスクA、B、Cがある。 タスクCが実行可能になってから完了するまでの時間は最大何ミリ秒か。
ア | 300 |
イ | 550 |
ウ | 600 |
エ | 700 |
解答:ウ
<解説>
問題24
実験計画法を利用したテストデータ作成方法として、適切なものはどれか。
ア | 効率よくテストするために、直交表を用いてテストデータを作成する。 |
イ | データを、同じ特性を持つ幾つかのグループに分割し、各グループの境界値をテストデータとする。 |
ウ | データを、同じ特性を持つ幾つかのグループに分割し、各グループの代表値をテストデータとする。 |
エ | 入力と出力を洗い出し、その間の因果関係を一定の規則によってグラフ化し、このグラフから作成した決定表に基づいてテストデータを作成する。 |
解答:ア
<解説>
問題25
SOA(Service Oriented Architectur)の説明はどれか。
ア | Webサービスを利用するためのインタフェースやプロトコルを規定したものである。 |
イ | XMLを利用して、インターネット上に存在するWebサービスを検索できる仕組みである。 |
ウ | 業務機能を提供するサービスを組み合わせることによって、システムを構築する考え方である。 |
エ | サービス提供者と委託者との間でサービス内容、範囲及び品質に対する要求水準を明確にして、あらかじめ合意を得ておくことである。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | WSDL(Web Services Description Language)の説明である。 |
イ | × | UDDI(Universal Description, Discovery, and Integration)の説明である。 |
ウ | ○ | SOA(Service Oriented architecture)の説明である。 |
エ | × | SLA(Service Level Agreement)の説明である。 |
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