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平成16年度春季解答
問題16
フリップフロップ回路を利用した高速なメモリはどれか。
ア | DRAM |
イ | RDRAM |
ウ | SDRAM |
エ | SRAM |
解答:エ
<解説>
ア | × | DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、コンデンサ(キャパシタ)を利用したメモリである。高密度化が可能なのでコンピュータの主記憶で使用されている。 |
イ | × | RDRAM(Rambus DRAM)は、DRAMの一種でRambus技術を利用して高速アクセスを可能にしている。。 |
ウ | × | SDRAM(Synchronous DRAM)は、パソコンの主記憶に使われていた、外部バスとクロックが同期をとって動作するDRAMの改良版。 |
エ | ○ | SRAM(Static RAM)は、フリップフロップ回路を利用した半導体メモリーで、記憶保持のための電源を必要としない。高速アクセスが可能であるため、CPU内のレジスタやキャッシュメモリで使用されている。 |
問題17
アドレス指定方法のうち、命令読出し後のメモリ参照を行わずにデータを取り出すものはどれか。
ア | 間接アドレス |
イ | 指標付きアドレス |
ウ | 即値オペランド |
エ | 直接アドレス |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 間接アドレスでは、値をアドレスと見なして、そのアドレスの値もアドレスと見なし、そのアドレス値を有効値とする方式である。 |
イ | × | 指標付きアドレスは、値と指標値を足した値をアドレスと見なして、その値を有効値とする方式である。 |
ウ | ○ | 即値オペランドは、値を有効値とする方式である。命令のアドレス部がそのまま処理する対象(オペランド)となっており、命令の読み出し後、メモリ(主記憶)へのアクセスを行う必要がない。 |
エ | × | 直接アドレスは、値をアドレスと見なして、そのアドレスの値を有効値とする方式。 |
問題18
50 MIPS の処理装置の平均命令実行時間は幾らか。
ア | 20 ナノ秒 |
イ | 50 ナノ秒 |
ウ | 2 マイクロ秒 |
エ | 5 マイクロ秒 |
解答:ア
<解説>
MIPS(Millions of Instructions Per Second)は、コンピュータの処理能力を表す単位で、1秒間に何百万回命令を実行できるかを示す。
問題のコンピュータの1命令当たりの平均命令実行時間は、
1(秒)÷50(百万命令) | ||
= | 1(秒)÷50,000,000(命令) | |
= | 1,000,000,000(ナノ秒)÷50,000,000(命令) | |
= | 20(ナノ秒/命令) |
よって、正解はアである。
問題19
キャッシュメモリと主記憶に関するアクセス時間とヒット率の組合せのうち、主記憶の実効アクセス時間が最も短くなるのはどれか。
解答:エ
<解説>
ア | 10×0.6+70×0.4=34 |
イ | 10×0.7+70×0.3=28 |
ウ | 20×0.7+50×0.3=29 |
エ | 20×0.8+50×0.2=26 |
よって選択肢エが最も実効アクセス時間が短くなることより正解はエである。
問題20
アクセス時間の最も短い記憶装置はどれか。
ア | CPU の 2 次キャッシュメモリ |
イ | CPU のレジスタ |
ウ | 磁気ディスク |
エ | 主記憶 |
解答:イ
<解説>
アクセス時間は、コンピュータ側(CPU側)に近いほど早くなる。
アクセス時間の短い順に
- CPUのレジスタ
- CPU の2次キャッシュメモリ
- 主記憶
- 磁気ディスク
となる。
よって正解はイである。
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