平成16年度春季問題
問題56
ウォータフォール型のソフトウェア開発において、運用テストで発見された誤りの修復に要するコストに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア | 外部設計及び内部設計の誤りは、プログラムだけでなく、マニュアルなどにも影響を与えるので、コーディングの誤りに比べて修復コストは高い。 |
イ | コーディングの誤りは、修復のための作業範囲がその後の全行程に及ぶので、要求定義の誤りに比べて修復コストは高い。 |
ウ | テストケースの誤りは、テストケースの修正とテストのやり直しだけでは済まされないことが多いので、外部設計及び内部設計の誤りに比べて修復コストは高い。 |
エ | 要求定義の誤りは、設計レビューによってほとんど除去できるので、もし発見されても、コーディングの誤りに比べて修復コストは低い。 |
問題57
データのバックアップ方法に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
ア | 業務処理がバックアップ処理と重なると正常にバックアップされない可能性があるので、両方の処理が重ならないようにスケジュールを立てた方がよい。 |
イ | バックアップ作業時間を短くするためには、同一記憶媒体内に別のファイル名にしたバックアップデータを置いた方がよい。 |
ウ | バックアップデータからの復旧時間を短くするためには、差分バックアップを採用した方がよい。 |
エ | バックアップ用媒体は、ランダムアクセスが可能な媒体にした方がよい。 |
問題58
与えられたデータから、一定の規則に従って数値を算出する。この数値を基に検査文字を定め、データの最終けたに付加することによって、入力データの検査を行う方法がある。次の規則を用いた場合に、4 けたの数値データ"2131"に付加する検査文字として、正しいものはどれか。
[規則] | |
(1) | 与えられたデータの各けたに、先頭から係数 4,3,2,1 を割り当てる。 |
(2) | 各けたの数値と割り当てた係数との積の和を求める。 |
(3) | (2)で求めた値を 11 で割って余りを求める。 |
(4) | (3)で求めた余りの数字を検査文字とする。余りが 10 のときは X を検査文字とする。 |
ア | 1 |
イ | 3 |
ウ | 5 |
エ | 7 |
問題59
パソコンの主記憶の効率的な使用に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 各種のアプリケーションの処理中に異常終了が何回か発生したときは、デフラグメンテーションを実行する。 |
イ | 主記憶領域の使用率を下げるために、デスクトップ上の利用頻度の少ないアイコンを削除したり、不要なウィンドウを閉じたりする。 |
ウ | 主記憶領域を確保するために、アーカイブ機能で書庫を整理する。 |
エ | データの記録と消去を頻繁に行った結果、処理速度が遅くなった場合は、スキャンディスクを実行する。 |
問題60
コンピュータシステムの運用時におけるデータのインテグリティを保証するための対策として、適切なものはどれか。
ア | データのインテグリティ保証を強化するための対策は、セキュリティ対策とは区別して、システムの運用段階において検討するのがよい。 |
イ | データのインテグリティを保証するためには、プログラムによる機械的なチェックだけでなく、必要に応じて人手によるチェックも重要となる。 |
ウ | データのチェックはプログラムで機械的に実行されるので、システムの運用マニュアルに従ってチェックする必要はない。 |
エ | ネットワークを使ってデータを受け渡す場合は、データのインテグリティを保証するために、データを暗号化する必要がある。 |
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