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平成16年度春季解答
問題36
クライアントサーバシステムの特徴に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | クライアントで業務処理の主な部分を実行することによって、業務手続の変更に容易に対応することができる。 |
イ | ファイルサーバ、プリントサーバなどのようにサーバが専用化されている場合、比較的容易に個々のサーバの性能を向上させることができる。 |
ウ | 複数のサーバに機能を分散させることによって、データやプログラムが 1か所に集まる集中型のシステムよりも容易にセキュリティを高めることができる。 |
エ | 複数のサーバに業務処理の各ステップを機能分散させている場合には、特定のサーバに負荷が集中したときにもシステム全体への影響を少なくすることができる。 |
解答:イ
<解説>
クライアントサーバシステムでは、ネットワークを通じて、クライアントとサーバのコンピュータを接続する。
ファイル サーバ、プリントサーバなどのようにサーバが専用化されている場合、比較的容易に 個々のサーバの性能を向上させることができる。
問題37
コンピュータシステムの運転状況を集計したところ、各月のCPUの使用率と遊休時間の合計は表のとおりであった。この 3 か月間における CPU の平均使用率は何%か。
ア | 44 |
イ | 53 |
ウ | 56 |
エ | 63 |
解答:ウ
<解説>
- 全体の時間を求める
- 4月:120 ÷ 0.4 = 300
- 5月:20 ÷ 0.2 = 100
- 6月:80 ÷ 0.8 = 100
- 300+100+100=500
- 遊休時間の合計を求める
- 120+20+80=220
- 使用時間を求める。使用時間=全体の時間-遊休時間
- 500-220=280
- 平均使用率を求める。
- 280 ÷ 500 = 0.56
よって正解はウである。
問題38
あるシステムのサーバ処理において、次の条件で 1年後の処理時間が現在より長くならないようにするためには、CPU の1ステップ当たりの処理時間を少なくとも現在の何%にしなければならないか。
[条件]
(1)データ 1件の処理は、CPU 命令100 万ステップと磁気ディスクへの入出力20 回で構成されている。
(2)現在は、CPU 処理が 1 ステップ当たり平均 1マイクロ秒で、入出力は1回 25 ミリ秒で処理されている。
(3)1年後は、入出力装置の性能改善によって、データ 1 件を処理する際の入出力時間が現在の 80 % に短縮される。
(4)1年後に、1 日当たりデータの処理件数は現在の 150 % に増加する。
(5)待ち時間及びその他のオーバヘッドは考慮しないものとする。
ア | 42 |
イ | 60 |
ウ | 80 |
エ | 90 |
解答:イ
<解説>
・現在のデータ1件の処理時間(マイクロ秒)を求める。1,000,000×1+20×25,000
・1年後のデータ1件の処理時間(マイクロ秒)を求める。1ステップをtマイクロ秒とする。
1,000,000×t+20×25,000×0.8
・1年後のデータの処理件数は1.5倍になるので,
1.5×(1,000,000×t+20×25,000×0.8) | =< | 1,000,000×1+20×25,000 |
↑ 1年後の処理時間 |
↑ 現在の処理時間 |
1.5×(1,000,000×t+400,000)=<1,500,000
1,000,000×t+400,000=<1,000,000 ←両辺を1.5で割った
1,000,000×t=<600,000
t=<0.6マイクロ秒
よって,現在1マイクロ秒であるのを,1年後に0.6マイクロ秒にする必要があるので,少なくとも現在の60%にしなければならない。
問題39
図のような LAN 設備がある。 LAN1のクライアントは LAN3に接続されているサーバを使用して,ある業務処理を行っている。通常は,ルータ1を介して通信を行っているが,ルータ1 の故障時にはルータ2,3を介して通信を行う。この LAN1 と LAN3 をつなぐ LAN 設備の稼働率は幾らか。ここで,各ルータの故障率は 0.1 とし,故障時の切替えに時間はかからず,ルータ以外の LAN 設備の故障は考慮しないものとする。
ア | 0.729 |
イ | 0.981 |
ウ | 0.990 |
エ | 1.000 |
解答:イ
<解説>
クライアントとサーバ間の稼働率
故障率= 0.1 × 0.19 = 0.019
稼働率=1- 0.019 = 0.981
問題40
TCP/IP ネットワークで DNSサーバが果たす役割はどれか。
ア | サーバの物理的な位置を意識せず、プログラムの名前を指定するだけでサーバのプログラムの呼出しを可能にする。 |
イ | 社内のプライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換し、インターネットアクセスを可能にする。 |
ウ | ドメイン名やホスト名などと IP アドレスとの対応付けをする。 |
エ | パソコンなどからの IP アドレス付与の要求に対し、サーバに登録してある IP アドレスの中から使用されていない IP アドレスを割り当てる。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | ディレクトリサーバに関する説明である。 |
イ | × | NAT(NAPT・IPマスカレード)に関する説明である。 |
ウ | ○ | DNS サーバに関する説明である。 |
エ | × | DHCPに関する説明である。 |
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