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平成16年度春季解答
問題46
プログラム言語Javaに関する記述として、適切なものはどれか。
ア | インターネットや分散システム環境で利用されている、オブジェクト指向のプログラム言語である。 |
イ | テキスト(文字)で記述が可能な、自然言語に近いプログラム言語である。 |
ウ | テキストやファイルの処理に適しており、連想配列とパッケージを結び付けることが可能なプログラム言語である。 |
エ | ハイパテキストを記述する言語であり、アンカーというタグを用いて別の文書とリンクが可能なプログラム言語である。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | Java 言語に関しての説明である。 |
イ | × | C言語に代表される高級言語に関する説明である。 |
ウ | × | PerlやPHPなどの言語に関する説明である。 |
エ | × | HTMLなどのマークアップ言語に関する説明である。 |
問題47
XML文書を構成する最小単位である要素の定義方法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 開始タグと終了タグが対になって構成され、どちらのタグも省略できない。 |
イ | データを開始タグと終了タグで囲んで構成するが、データがないこともある。 |
ウ | 一つの XML 文書には、階層構造を表すために複数のルート要素を定義できる。 |
エ | 要素の種別を表すために注釈情報を付加して、これを要素名として識別する。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | <br /> や<hr />のように、終了タグが同一の物(対ではない)が存在する。 |
イ | ○ | データを開始タグと終了タグで囲んで構成するが、データがないこともある。 |
ウ | × | XML 文書は木構造となっているので、ルート要素を複数定義することはできない。 |
エ | × | 注釈情報をタグに付加しても、要素名として識別することはできない。 |
問題48
オブジェクト指向によるシステム開発で利用され、分析から設計、実装、テストまでを統一した表記法はどれか。
ア | EAI |
イ | EJB |
ウ | ERP |
エ | UML |
解答:エ
<解説>
ア | × | EAI(Enterprise Application Integration)とは、企業内で業務に使用される複数のコンピュータシステムを有機的に連携させ、データやプロセスの効率的な統合をはかることである。 |
イ | × | EJB(Enterprise JavaBeans)とは、Java言語でプログラム部品を作成し、それらをつなぎ合わせてアプリケーションソフトを構築するためのJavaBeans仕様に、ネットワーク分散型ビジネスアプリケーションのサーバ側の処理に必要な機能を追加したもの |
ウ | × | ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念、およびこれを実現するITシステムやソフトウェアのこと。 |
エ | ○ | UML(Unified Modeling Language)とは、オブジェクト指向のソフトウェア開発における、プログラム設計図の統一表記法。 |
問題49
大規模なアプリケーションを開発するとき、独立性の高い部分ごとに、設計、プログラミング、テストの開発工程を反復しながら完成度を高めていく開発手法はどれか。
ア | E-R モデル |
イ | ウォータフォールモデル |
ウ | スパイラルモデル |
エ | プロトタイプモデル |
解答:ウ
<解説>
ア | × | E-Rモデル(Entity-Relationship model)とは構造を分析したいデータを、エンティティ(実体)・リレーションシップ(関係)・アトリビュート(属性)という概念を用いて表した図式。 |
イ | × | ウォータフォールモデルとは、ソフトウェア開発プロセスの1つで、最も基本的で一般的な手法。 プロジェクト全体をいくつかの工程に分割して各工程での成果物(仕様書や設計書などのドキュメント)を明確に定義し、その成果物に基づいて後工程の作業を順次行っていく手法 |
ウ | ○ | スパイラルモデルとは、独立性の高い部分ごとに開発を行い,設計→プログラミング→テストの流れを短い周期で繰り返しながら,システムの完成度を高めていく手法 |
エ | × | プロトタイプモデルとは、プロトタイプ(試作品)をユーザに提示し,システムの機能や操作画面・出力される帳票などの確認をしてもらい,ユーザの要求を始めの段階で明確に把握する手法 |
問題50
次の図で用いられている表記法はどれか。
ア | DFD |
イ | 状態遷移図 |
ウ | 流れ図 |
エ | ペトリネット |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | DFD →正: DFDとは、システム間のデータの流れを、4つの記号を用いて示す図式化方式のことである。 データについて、発生・吸収・処理・蓄積という状態を、データの流れを示す矢印で繋いで作成する。データの発生源から出力先までを視覚的に表すことによって、データの流れが明確になる。これにより、業務の効率化ポイントを容易に発見することが可能になる等のメリットがある。 |
イ | × | 状態遷移図 →誤:状態遷移図とは、ある事物が、さまざまなイベントによって状態が移り変わる様子を表現した図である。一般的に状態を丸印、遷移(状態の変化)を矢印で表現する。 |
ウ | × | 流れ図 →誤:フローチャート(流れ図)とは. 演算データ、処理の流れ、装置などを表現するために記号を用いて表した図表である。 |
エ | × | ペトリネット →誤:ペトリネットとは、離散分散システムを数学的に表現する手法である。モデリング言語としては分散システムを注釈付の有向2部グラフとして視覚的に表現する。 |
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