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平成16年度春季解答
問題66
OSI基本参照モデルのトランスポート層以上が異なるLANシステム相互間でプロトコル変換を行う機器はどれか。
ア | ゲートウェイ |
イ | ブリッジ |
ウ | リピータ |
エ | ルータ |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | ゲートウェイは、全階層のプロトコル変換を行う中継装置。 異なる媒体の差を吸収し、接続を可能にする。 |
イ | × | ブリッジは、データリンク層における中継装置。 MACアドレス(ハードウェア固有のアドレス)によって、そのフレームを通過させるかどうかを判断する。 |
ウ | × | リピータは、物理層における中継装置。 伝送路上の電気信号を物理的に増幅して中継する。 |
エ | × | ルータは、ネットワーク層における中継装置。 IPアドレス(ネットワーク上のコンピュータに割り振られたアドレス)によって、そのパケットの経路選択を行う。 |
問題67
関係データベースの説明として、適切なものはどれか。
ア | 属性単位に、属性値とその値をもつレコード格納位置を組にして表現する。索引として利用される。 |
イ | データを表として表現する。表間はポインタなどではなく、相互の表中の列の値を用いて関連付けられる。 |
ウ | レコード間の親子関係を、ポインタを用いたデータ構造で表現する。木構造の表現に制限される。 |
エ | レコード間の親子関係を、リンクを用いたデータ構造で表現する。木構造や網構造も表現できる。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 索引編成ファイルに関する説明である。 |
イ | ○ | 関係データベースに関する説明である。 |
ウ | × | 階層型データベースに関する説明である。 |
エ | × | ネットワーク型データベースに関する説明である。 |
問題68
関係データベースにおいて、表の中から特定の列だけ取り出す操作はどれか。
ア | 結合(join) |
イ | 射影(projection) |
ウ | 選択(selection) |
エ | 和(union) |
解答:イ
<解説>
ア | × | 結合(Join)は、複数の表に共通する列の値をキーとして表を一つにまとめる操作である。 |
イ | ○ | 射影(Projection)は、表の中から特定の列だけを取り出す操作である。 |
ウ | × | 選択(Selection)は、表の中から特定の行を取り出す操作である。 |
エ | × | 和(Union)は、複数の問い合わせで得られた行をまとめて表示する操作である。 |
問題69
DBMSにおけるデッドロックの説明として,適切なものはどれか。
ア | 2相ロックにおいて、第1相目でロックを行ってから第2相目でロックを解除するまでの状態のこと |
イ | ある資源に対して占有ロックと占有ロックが競合し、片方のトランザクションが待ち状態になること |
ウ | あるトランザクションがアクセス中の資源に対して、ほかのトランザクションからアクセスできないようにすること |
エ | 複数のトランザクションが、互いに相手のロックしている資源を要求して待ち状態となり、実行できなくなること |
解答:エ
<解説>
ア | × | 2相ロックとは、1つのプログラムがデータベースに対しロックのフェーズ(第1相)とアンロックのフェーズ(第2相)の2相の状態を持つことで、他のプログラムが同じデータベースにアクセスすることを防ぐ方式。 |
イ | × | 片方のトランザクションが待ち状態になっただけではデッドロックとは言わない。先に占有したトランザクションがロックを外せば、待ち状態のトランザクションが占有することになる。 |
ウ | × | 占有ロックに関する説明である。 |
エ | ○ | デッドロックの説明である。 |
問題70
スキーマを決めるDBMSの機能はどれか。
ア | 機密保護機能 |
イ | 障害回復機能 |
ウ | 定義機能 |
エ | 保全機能 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | データに矛盾が起こらないようにする機能のことである。 |
イ | × | データベースに障害が発生し、データの整合性を失ったときにデータベースを回復する機能のことである。 |
ウ | ○ | スキーマとは、データベースの構造であり、ユーザ側から見て、外部スキーマ、概念スキーマ、内部スキーマに分かれる。 すなわちスキーマは、データベースを定義する機能をもっています。 |
エ | × | データの参照・更新などをしても、常にデータが正しいことを 保証する機能のことである。 |
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