- トップページ
- 基本情報技術者
- 平成23年度秋季問題
- 平成23年度秋季解答・解説
平成23年度秋季解答
問題1
16 ビットの2進数 n を 16 進数の各けたに分けて,下位のけたから順にスタックに格納するために,次の手順を4回繰り返す。a,b に入る適切な語句の組合せはどれか。ここで,xxxx16 は 16 進数 xxxx を表す。
解答:イ
<解説>
- 【 a 】は、下位4ビットを取り出す処理である。下位4ビットを取り出す為には、n に 000F16をマスクする必要がある。
- xをスタックにプッシュする。
- nを右に4ビット論理シフトする。最下位の4ビットのビットパターンが除かれて次の桁の4ビットの取り出しの準備できる。
問題2
10進数-5.625を,8ビット固定小数点形式による2進数で表したものはどれか。ここで,小数点位置は3ビット目と4ビット目の間とし,負数には2の補数表現を用いる。
ア | 01001100 |
イ | 10100101 |
ウ | 10100110 |
エ | 11010011 |
解答:ウ
<解説>
- 10 進数 -5.625 を2進数に変換する。整数部分は5であるから 101 となる。小数部分は次の計算より101となる。
よって、10 進数 5.625 は2進数で 101.101 となる。
- 負数は2の補数表現を用いるので、2の補数を計算する。
問題3
コンピュータで連立一次方程式の解を求めるのに、式に含まれる未知数の個数の3乗に比例する計算時間が掛かるとする。あるコンピュータで 100 元連立一次方程式の解を求めるのに2秒掛かったとすると、その4倍の演算速度をもつコンピュータで 1,000 元連立一次方程式の解を求めるときの計算時間は何秒か。
ア | 5 |
イ | 50 |
ウ | 500 |
エ | 5,000 |
解答:ウ
<解説>
100 元連立一次方程式の解を求めるのに2秒かかる場合、1,000 元連立一次方程式の解を求めるときの計算時間を計算する。この場合、「未知数の個数の3乗に比例する」と指定されているので、計算時間を x 秒 とすると次のようになる。
x | = | 2 × 10003 ÷ 1003 |
= | 2000(秒) |
4倍の演算速度をもつコンピュータで計算した場合は、計算時間は4分の1になるので 500(秒)となる。
問題4
次の規則から生成することができる式はどれか。
〔規則〕
<式> ::=<変数>|(<式>+<式>)|<式>*<式>
<変数> ::=A|B|C|D
ア | A + (B + C) * D |
イ | (A + B) + (C + D) |
ウ | (A + B) * (C + D) |
エ | (A * B) + (C * D) |
解答:ウ
<解説>
式の形式は次の3種類である。
- <変数>
- (<式>+<式>)
- <式>*<式>
生成規則から次のことが分かる。
- +は、(<式>+<式>)のように、かっこでくくられる。
- *は、<式>*<式>のように、かっこでくくられない
よって、
となる。
問題5
スタック1,2があり,図の状態になっている。関数f はスタック1からポップしたデータをそのままスタック2にプッシュする。関数g はスタック2からポップしたデータを出力する。b,c,d ,a の順番に出力するためには,関数をどの順で実行すればよいか。
ア | f,f,g,f,f,g,g,g |
イ | f,f,g,f,g,f,g,g |
ウ | f,f,g,f,g,g,f,g |
エ | f,f,g,g,f,f,g,g |
解答:イ
<解説>
下図より、f,f,g,f,g,f,g,gの順に関数を実行する必要がある。
お問い合わせ