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平成23年度秋季解答
問題56
サービスデスク組織の構造の特徴のうち,ローカルサービスデスクの特徴はどれか。
ア | サービスデスクを1拠点又は少数の場所に集中することによって,サービス要員を効率的に配置したり,大量のコールに対応したりすることができる。 |
イ | サービスデスクを利用者の近くに配置することによって,言語や文化の異なる利用者への対応,専用要員によるVIP対応などができる。 |
ウ | サービス要員は複数の地域や部門に分散しているが,通信技術を利用することによって,単一のサービスデスクであるかのようなサービスが提供できる。 |
エ | 分散拠点のサービス要員を含めた全員を中央で統括して管理することによって,統制の取れたサービスが提供できる。 |
解答:イ
<解説>
サービスデスクは、顧客からの問い合わせに対応する単一の窓口のことである。
サービスデスクには以下の形態がある。
- ローカルサービスデスク
- サービスデスクがユーザと同じ場所か物理的に近い場所に存在する形態
- 中央サービスデスク
- サービスデスクを一箇所で運営する形態
- バーチャルサービスデスク
- 実際の拠点は分散しているが、各拠点間で連携して仮想的に一つのサービスデスクを提供する形態
ア | × | 中央サービスデスクに関する説明である。 |
イ | ○ | ローカルサービスデスクに関する説明である。 |
ウ | × | バーチャルサービスデスクに関する説明である。 |
エ | × | サービスデスクでは、窓口を単一にする必要はあるが、必ずしも全員を中央で統括して管理する必要はない。 |
問題57
次の条件でITサービスを提供している。SLAを満たすためには,サービス時間帯中の停止時間は1か月に最大で何時間以内であればよいか。ここで,1か月の営業日は30日とする。
〔SLAの条件〕
・サービス時間帯は営業日の午前8時から午後10時まで。
・可用性99.5%以上とすること。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
解答:イ
<解説>
- 1カ月のサービス時間を計算する。
- サービス時間帯は、午前6時から翌日午前1時までの19時間
- 1か月の営業日は30日
1カ月のサービス時間 = 19×30 = 570 - 可用性99.5%以上にするには,サービス時間帯中の停止時間を0.5%未満にする必要がある。
サービス時間帯中の停止可能時間 = 570×0.005 = 2.85 - サービス時間帯中の停止可能時間は2.85時間以下にする必要があるのでイが正解である。
問題58
システム設計の段階において,ユーザ要件が充足されないリスクを低減するコントロールを監査するときのチェックポイントはどれか。
ア | システム設計書に基づき,プログラム仕様書を作成していること |
イ | システムテスト要件に基づいてテスト計画を作成し,システム運用部門の責任者の承認を得ていること |
ウ | プログラミングは定められた標準に従っていること |
エ | 利用部門が参画して,システム設計書のレビューを行っていること |
解答:エ
<解説>
システム設計フェーズでは、ユーザーの現場担当者と直接打合せを行ない、システム仕様書に書かれている機能などの詳細を決めていく。
ア | × | プログラム仕様書はユーザ要件とは関係がない。 |
イ | × | テストフェーズでは、すでにシステム設計は終わっていなければならない。 |
ウ | × | コーディングに関する規約はユーザ要件とは関係がない。 |
エ | ○ | 利用部門が参画して,システム設計書のレビューを行っていること |
問題59
プログラミングの信頼性の監査において,指摘事項に該当するものはどれか。
ア | プログラマは,プログラム設計書に基づいてプログラミングを行っている。 |
イ | プログラマは,プログラムの全てのロジックパスの中から,サンプリングで単体テスト項目を設定している。 |
ウ | プログラミングチームのリーダは,単体テストの実施結果を記録し保管している。 |
エ | プログラムを作成したプログラマ以外の第三者が,単体テストを行っている。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | プログラマは,プログラム設計書に基づいてプログラミングを行う。 |
イ | ○ | サンプリングでテスト項目を設定すると、抽出しなかったパスにバグが存在する可能性がある。 |
ウ | × | プログラミングチームのリーダは,単体テストの実施結果を記録し保管しておくべきである。 |
エ | × | プログラムを作成したプログラマ以外の第三者が,単体テストを行っても問題はない。 |
問題60
IT統制を予防統制と発見統制に分類した場合,発見統制に該当するものはどれか。
ア | データ入力画面を,操作ミスを起こしにくいように設計する。 |
イ | データ入力結果の出力リストと入力伝票とを照合する。 |
ウ | データ入力担当者を限定し,アクセス権限を付与する。 |
エ | データ入力マニュアルを作成し,入力担当者に教育する。 |
解答:イ
<解説>
IT統制とは、ITによる不正やミスがないように、ルールや体制を整えることである。予防統制と発見統制に分類できる。
- 予防統制
- データ入力の誤りや不正が発生しないよう予防する統制
- 発見統制
- 予防したにもかかわらず発生してしまったものを発見して取り除く統制
ア | × | 予防統制に該当する。 |
イ | ○ | 発見統制に該当する。 |
ウ | × | 予防統制に該当する。 |
エ | × | 予防統制に該当する。 |
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