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平成24年度秋季解答
問題6
昇順に整列済みの配列要素 A(1), A(2), …, A(n) から,A(m)=k となる配列要素 A(m) の添字 m を2分探索法によって見つける処理を図に示す。終了時点で m=0 である場合は,A(m)=k となる要素は存在しない。図中の a に入る式はどれか。ここで「/」は,小数点以下を切り捨てる除算を表す。
ア | (x+y)→m |
イ | (x+y)/2→m |
ウ | (x-y)/2→m |
エ | (y-x)/2→m |
解答:イ
<解説>
2分探索法は,整列済みの配列から効率よくデータを探索するための方法である。
2分探索法は、整列されたデータの中央の値と対象データを比較し、それより前方にあるか後方にあるかを判断する。
前方にデータがある場合は、前半分のデータの中央のデータと比較し、後方にデータがある場合は、後半分のデータの中央のデータと比較する。
この操作を繰り返すことによって、検索する方法である。
「2分探索法は、整列されたデータの中央の値と対象データを比較」なので、2で割って中央値を求めます。
したがって、イ)(x+y)/2→mが正解である。
問題7
n!の値を,次の関数 F(n) によって計算する。乗算の回数を表す式はどれか。
ア | n-1 |
イ | n |
ウ | n2 |
エ | n! |
解答:イ
<解説>
n!はnの階乗を示す。
n=3の場合で考えてみる。
n=3の場合は乗算は赤字の3回実行される。
したがって、n!の値を設問の関数F(n)によって計算すると乗算の回数はnとなる。
問題8
XMLの特徴として,最も適切なものはどれか。
ア | XMLでは,HTMLに,Webページの表示性能の向上を主な目的とした機能を追加している。 |
イ | XMLでは,ネットワークを介した情報システム間のデータ交換を容易にするために,任意のタグを定義することができる。 |
ウ | XMLで用いることができるスタイル言語は,HTMLと同じものである。 |
エ | XMLは,SGMLを基に開発されたHTMLとは異なり,独自の仕様ととして開発された。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | XMLはHTMLに機能を追加したものではない。 |
イ | ○ | XMLでは,ネットワークを介した情報システム間のデータ交換を容易にするために,任意のタグを定義することができる。 |
ウ | × | XMLで用いることができるスタイル言語はDTDである。HTMLではCSSである。 |
エ | × | XMLとHTMLはSGMLを基に開発された。 |
問題9
割込み発生時のプロセッサの処理手順はどれか。
①プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)などの退避
②ユーザモードから特権モードへの移行
③割込み処理ルーチンの開始番地の決定
④割込み処理ルーチンの実行
ア | ①→③→④→② |
イ | ①→④→②→③ |
ウ | ②→①→③→④ |
エ | ②→③→④→① |
解答:ウ
<解説>
割込み発生時のプロセッサの処理手順は次のようになる。
②ユーザモードから特権モードへの移行
特権モードは、CPUがシステム領域にアクセスするためのモードである。
①プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)などの退避
割込み処理の終了後、中断したプログラムを再開させるために実行中の状態を退避させる。
③割込み処理ルーチンの開始番地の決定
実行する割込み処理のプログラムが割り込まれている場所を特定します。
④割込み処理ルーチンの実行
問題10
主記憶のアクセス時間が60ナノ秒,キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒であるシステムがある。キャッシュメモリを介して主記憶にアクセスする場合の実効アクセス時間が15ナノ秒であるとき,キャッシュメモリのヒット率はいくらか。
ア | 0.1 |
イ | 0.17 |
ウ | 0.83 |
エ | 0.9 |
解答:エ
<解説>
キャッシュメモリのヒット率とは、CPUが要求したデータがキャッシュメモリに蓄積されている確率である。
実行アクセス時間は、キャッシュメモリのアクセス時間とヒット率と主記憶のアクセス時間×(1-ヒット率)の合計なのでヒット率をxとすれば次の式が成り立つ。
10×x+60×(1-15)=15⇒50x=45∴x=0.9
したがって、エが正解となる。
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