必ず受かる情報処理技術者試験

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平成24年度秋季解答

問題26

E-R図の説明のうち,適切なものはどれか。

エンティティタイプ間には,1対多,多対多などのリレーションシップがある。
エンティティタイプ間の関連は,参照側から被参照側への方向の矢印線で表現する。
エンティティタイプには属性をもたせないで,リレーションシップに属性をもたせる。
エンティティタイプの中に関連先のエンティティ名を記述することによって,リレーションシップを表す。

解答:ア

<解説>

エンティティタイプ間には,1対多,多対多などのリレーションシップがある。
× 矢印線は多重度(1対多,多対多)を表現する場合に使用する。
× エンティティタイプには属性をもたせる
× エンティティタイプの中に関連先のエンティティ名を記述することはしない。関連は、エンティティ同士を線で結んで表現する。

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問題27

関係データベースの表の列に利用者がインデックスを設定する目的はどれか。

外部キーの列の値を別の表の主キーの値に一致させる。
データの格納位置への効率的なアクセスが可能となり,検索速度の向上が期待できる。
一つの大きなテーブルを複数のディスクに分散格納する場合,ディスク容量が節約できる。
列内に重複する値がないようにする。

解答:イ

<解説>

インデックス(索引)は、データベースの中から目的のデータを効率よく検索するための機構である。

特に、行数が多い表において、検索を高速化するために設定する。

したがって、イが正解である。

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問題28

新たにデータ項目の命名規約を設ける場合,次の命名規約だけでは回避できない問題はどれか。
[命名規約]
(1)データ項目名の末尾に必ず「名」,「コード」,「数」,「年月日」などの区分語を付与し,区分ごとに定めたデータ型にする。
(2)データ項目名と意味を登録した辞書を作成し,異音同義語や同音異義語が発生しないようにする。

データ項目「受信年月日」のデータ型として,日付型と文字列型が混在する。
データ項目「受注金額」の取り得る値の範囲がテーブルにより異なる。
データ項目「賞与金額」と同じ意味で「ボーナス金額」というデータ項目がある。
データ項目「取引先」が,「取引先コード」か「取引先名」か,判別できない。
データ項目「受信年月日」のデータ型として,日付型と文字列型が混在する。
データ項目「受注金額」の取り得る値の範囲がテーブルにより異なる。
データ項目「賞与金額」と同じ意味で「ボーナス金額」というデータ項目がある。
データ項目「取引先」が,「取引先コード」か「取引先名」か,判別できない。

解答:イ

<解説>

× データ項目「受信年月日」のデータ型として,日付型と文字列型が混在しても両方のデータ型を考慮した命名規約とすることで問題は回避できる。
命名規約では値の範囲に関しては何も定められていない。
× 命名規約(2)により異音同意語の発生は避けることができる。
× 命名規約(1)により、項目名には必ず区分語が付きます。

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問題29

"商品"表のデータが次の状態のとき、[ビュー定義]で示すビュー"収益商品"表に現れる行数が減少する更新処理はどれか。

解答:ア

<解説>

下図よりアが正解である。

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問題30

DBMSが,データベースの更新に対して保証すべき原子性(atomicity)の単位はどれか。

DBMSの起動から停止まで
チェックポイントから次のチェックポイントまで
データベースのバックアップ取得から媒体障害の発生時点まで
トランザクションの開始からコミットまたはロールバックまで

解答:エ

<解説>

ACID特性は、トランザクション処理の信頼性を保証するために求められる性質である。

原子性(Atomicity:不可分性)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、および永続性(Durability)から合成された頭字語である。

原子性(Atomicity)
トランザクションの処理が完全に実行されるか、全く処理をしないかのどちらかである。
一貫性(Consistency)
トランザクションの実行によってデータベースの内容に矛盾が生じない。
独立性(Isolation)
複数のトランザクションを同時に実行しても処理過程は他者から隠蔽され、影響されない。
永続性(Durability)
トランザクションが完了した操作は、失われない。

 

原子性(Atomicity)が保証すれるのは次の場合である。

  • トランザクションを開始してから更新が確定されるまで(コミット)
  • トランザクションを開始してからトランザクション開始直前の状態に戻るまで(ロールバック)

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