必ず受かる情報処理技術者試験

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平成24年度秋季解答

問題51

プロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBS作成のプロセスで行うことはどれか。

作業の工数を算定してコストを見積もる。
作業を階層別に細分化する。
作業を順序付けして,スケジュールとして組み立てる。
成果物を生成するアクティビティを定義する。

解答:イ

<解説>

WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図である。WBSでは、プロジェクトの成果物をできるだけ細かい単位に分解し、階層的に構造化していく。

WBSを作成することで、プロジェクトの工数をより正確に見積もると同時にプロジェクトで行うべき作業を明確にすることができる。

したがって、イが正解である。

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問題52

図のアローダイアグラムにおいて,プロジェクト全体の期間を短縮するために,作業A~Eの幾つかを1日ずつ短縮する。プロジェクト全体を2日短縮できる作業の組み合わせはどれか。

A,C,E
A,D
B,C,E
B,D

解答:エ

<解説>

プロジェクト開始から終了までの作業経路ごとの所要日数は次の図より9日となる。

× プロジェクト全体を1日しか短縮できない。
× プロジェクト全体を1日しか短縮できない。
× プロジェクト全体を1日しか短縮できない。
プロジェクト全体を2日短縮できる。

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問題53

ある新規システムの開発規模を見積もったところ,500ファンションポイント(FP)であった。このシステムを構築するプロジェクトには,開発工数の他にシステムの導入や開発者教育の工数が10人月必要である。また,プロジェクト管理に,開発と導入・教育を合わせた工数の10%を要する。このプロジェクトとに要する全工数は何人月か。ここで,開発の生産性は1人月当たり10FPとする。

51
60
65
66

解答:エ

<解説>

  1. 500FPのシステムは500÷10=50人月で開発できる。
  2. システムの導入や開発者教育の工数が10人月必要なので、(50+10)×1.1=66人月

したがって、エが正解である。

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問題54

データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。

ジャーナル情報によって復旧するときの処理時間が平均して2倍になる。
フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍になる。

解答:ア

<解説>

下記より正しい。
  1. フルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。
  2. 前回のフルバックアップ後の更新情報を記録したジャーナル情報の量も2倍になる。
  3. ジャーナル情報からの復旧処理時間が平均して約2倍になる。
× データベースの量が2倍になったわけではない。したがって、必要な磁気テープの量はあまり変わらない。
× データベースの量が2倍になったわけではない。したがって、必要な磁気テープの量はあまり変わらない。
× データベースの量が2倍になったわけではない。したがって、平均実行時間はあまり変わらない。

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問題55

システムの移行方式の一つである一斉移行方式の特徴はどれか。

新旧システム間を接続するアプリケーションが必要となる。
新旧システムを並行させて運用し,ある時点で新システムに移行する。
新システムへの移行時のトラブルの影響が大きい。
並行して稼働させるための運用コストが発生する。

解答:ウ

<解説>

主な移行方式は3種類ある。

一斉移行方式
一括移行方式は,ある時点で現行システムを休止して切り離し,全機能を新システムへと一気に切り替える方式である。
段階移行方式
業務」「機能」「拠点」といった,ひとまとまりの単位ごとに現行システムを休止し,順次,新システムに切り替えていく方式である。
並行運用方式
並行運用方式は,現行システムと新システムを同時並行で稼働させ,結果を比較検証しながら移行する方式である。
× 段階移行方式に関する説明である。
× 並行運用方式に関する説明である。
一斉移行方式に関する説明である。
一斉移行方式は、移行にかかる時間や負荷が少なくて済む半面,データの移行に失敗するなどトラブルが発生した場合,関連するシステムを含めトラブルの影響範囲は大きい
× 並行運用方式に関する説明である。

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