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平成24年度秋季解答
問題61
「システム管理基準」によれば,情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。
ア | 開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること |
イ | 開発の規模,システム特性等を考慮して開発手順を決めておくこと |
ウ | 経営戦略との整合性を考慮すること |
エ | 必要な要員,予算,設備,期間等を確保すること |
解答:ウ
<解説>
システム管理基準は、システム監査における監査人の判断基準と,組織が情報戦略を立案してリスクコントロールを適切に整備・運用するための指針を示したものである。経済産業省によって策定された。
ア | × | 開発計画を策定する際の留意事項である。 |
イ | × | 開発手順を作成する際の留意事項である。 |
ウ | ○ | 情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項である。 |
エ | × | 開発に必要である調達を行なう際の留意事項である。 |
問題62
BPMの説明はどれか。
ア | 企業活動の主となる生産,物流,販売,財務,人事などの業務の情報を一元管理することによって,経営資源の全体最適を実現する。 |
イ | 業務プロセスに分析,設計,実行,改善のマネジメントサイクルを取り入れ,業務プロセスの改善見直しや最適なプロセスへの統合を継続的に実施する。 |
ウ | 顧客データベースを基に,商品の販売から保守サービス,問合せやクレームへの対応など顧客に関する業務プロセスを一貫して管理する。 |
エ | 部品の供給から製品の販売までの一巡の業務プロセスの情報をリアルタイムで交換することによって,在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。 |
解答:イ
<解説>
BPM(Business Process Management:ビジネスプロセス管理)とは、業務の流れを単位ごとに分析し整理することによって問題点を明確化し、効果的に、また効率よく仕事ができるように継続的に改善する管理手法である。
ア | × | ERP(Enterprise Resource Planning)の説明である。 |
イ | ○ | BPM(Business Process Management)の説明である。 |
ウ | × | CRM(Customer Relationship Management)の説明である。 |
エ | × | SCM(Supply Chain Management)の説明である。 |
問題63
SaaSを説明したものはどれか。
ア | インターネット経由でアプリケーションソフトウェアの機能を,利用者が必要な時だけ利用するサービスのこと |
イ | 企業の経営資源を有効に活用するために,基幹業務を統合的に管理するためのソフトウェアパッケージのこと |
ウ | 既存の組織やビジネスプロセスを抜本的に見直し,職務,業務フロー,管理機構,情報システムを再設計すること |
エ | 発注者とサービス提供者との間で,サービスの品質の内容について合意した文書のこと |
解答:ア
<解説>
Saas(Software as a Service)は、ユーザーに対して、インターネット経由でアプリケーションの機能を提供するサービス。あるいはそれを実現するための仕組みのことである。
ユーザーが利用する機能のみ選択して契約できたり、ユーザーインタフェースやデータベースの項目を追加・変更できたりするため、カスタマイズ性が高い。
ア | ○ | Saas(Software as a Service)を説明したものである。 |
イ | × | ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)を説明したものである。 |
ウ | × | BPR(Business Process Reengineering)を説明したものである。 |
エ | × | SLA(Service Level Agreement:品質保証制度) を説明したものである。 |
問題64
IT投資案件において,5年間の投資効果をROI(Return On Investment)で評価した場合,四つの案件a~dのうち,最も効果が高いものはどれか。ここで,内部収益率(IRR)は0とする。
ア | a |
イ | b |
ウ | c |
エ | d |
解答:ア
<解説>
a | = | 15+30+45+30+15 | ×100 | =135% |
100 |
b | = | 105+75+45+15+0 | ×100 | =120% |
200 |
c | = | 60+75+90+75+60 | ×100 | =120% |
300 |
d | = | 105+105+105+105+105 | ×100 | =131.25% |
400 |
したがって、ROIの値が最大な案件aが最も効果があることが分かる。
問題65
情報化に関する費用のうち,ランニングコストに該当するものはどれか。
ア | サーバなど情報機器の保守費用 |
イ | 情報システム戦略立案のコンサルティング費用 |
ウ | ソフトウェアパッケージの導入費用 |
エ | 要件定義を行うシステムエンジニアの費用 |
解答:ア
<解説>
コストには、イニシャルコスト(初期投資費用)とランニングコスト(運転費用)がある。
- イニシャルコスト(初期投資費用)
- 導入に必要なコスト(購入代金など)
- ランニングコスト(運転費用)
- 機器やシステムの保守・管理に必要な費用のこと
ア | ○ | ランニングコストに分類される。 |
イ | × | イニシャルコストに分類される。 |
ウ | × | イニシャルコストに分類される。 |
エ | × | イニシャルコストに分類される。 |
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