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平成25年度春季解答
問題16
コンピュータシステムによって単位時間当たりに処理される仕事の量を表す用語はどれか。
ア | スループット |
イ | ターンアラウンドタイム |
ウ | タイムスライス |
エ | レスポンスタイム |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | スループットとは、単位時間あたりの処理能力のことである。コンピュータが単位時間内に処理できる命令の数や、通信回線の単位時間あたりの実効転送量などを意味する。 |
イ | × | ターンアラウンドタイムとは、システムに処理要求を送ってから、結果の出力が終了するまでの時間である。 |
ウ | × | タイムスライスとは、1台のコンピューターを、複数のユーザーが同時に利用できるようにするために割り当てられたCPUの処理時間のことである。 |
エ | × | レスポンスタイムとは、システムや装置などに指示や入力が与えてから、反応を返すまでの時間のことである。 |
問題17
アプリケーションの変更をしていないにもかかわらず,サーバのデータベース応答性能が悪化してきたので,表のような想定原因と,特定するための調査項目を検討した。調査項目cとして,適切なものはどれか
ア | 遅い処理の特定 |
イ | 外的要因の変化の確認 |
ウ | キャッシュメモリのヒット率の調査 |
エ | データの格納状況の確認 |
解答:エ
<解説>
ディスクに対してファイルの追加や削除を繰り返していると、ファイルが占める領域がだんだんと分断化されてゆく。これをフラグメンテーション(断片化)という。
フラグメンテーション(断片化)が起こると、OSの処理量の増大やドライブのヘッドの移動量の増大を招き、読み書き速度の低下につながる。
フラグメンテーション発生によってディスクの入出力動作が増加するため、データの格納状況を確認します。
したがって、エが正解である。
問題18
三つのタスクの優先度と,各タスクを単独で実行した場合のCPUと入出力装置(I/O)の動作順序と処理時間は,表のとおりである。三つのタスクが同時に実行可能状態になってから,全てのタスクの実行が終了するまでの,CPUの遊休時間は何ミリ秒か。ここで,I/Oは競合せず,OSのオーバーヘッドは考慮しないものとする。また,表の( )内の数字は処理時間を示す。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
解答:ウ
<解説>
三つのタスクの優先度が高い順に実行すると次の図のようになる。
したがって、ウである。
問題19
主記憶の管理方式でマルチプログラミングでのプログラムの多重度の組合せで,スラッシングが発生しやすいのはどれか。
解答:ア
<解説>
スラッシングとは、仮想記憶環境下において物理メモリが不足し、オペレーティングシステムがディスクとの入出力に処理能力のほとんどを奪われてしまった状態を指す。
スラッシングは、主記憶の管理方式が仮想記憶方式で、プログラムの多重度が大きい場合に発生しやすい。
したがって、アが正解である。
問題20
仮想記憶管理におけるページ置換えの方式のうち,LRU制御方式はどれか。
ア | 各ページに参照フラグと変更フラグを付加して管理し,参照なしかつ変更なしのページを優先して置き換える。 |
イ | 主記憶にある全てのページを同一の確率でランダムに選択し,置き換える。 |
ウ | 最も長い間参照されていないページを置き換える。 |
エ | 最も長い間主記憶にあったページを置き換える。 |
解答:ウ
<解説>
LRU(Least Recently Used)方式とは、キャッシュアルゴリズムなどで用いられる、置換対象のデータを定める方式のうち、参照されていない時間が最も長いデータを置換対象にする方式のことである。
ア | × | NRU(Not Recently Used)方式の説明である。 |
イ | × | ランダム方式の説明である。 |
ウ | ○ | LRU制御方式の説明である。 |
エ | × | FIFO(First In, First Out)方式の説明である。 |
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