- トップページ
- 基本情報技術者
- 平成25年度春季問題
- 平成25年度春季解答・解説
平成25年度春季解答
問題21
次の仕様のバックアップシステムにおいて,金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した直後に磁気ディスクが故障した。修理が完了した後,データを復元するのに必要となる時間は何秒か。ここで,増分バックアップは直前に行ったバックアップとの差分だけをバックアップする方式であり,金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した磁気テープは取り付けられた状態であって,リストア時には磁気テープを1本ごとに取り替える必要がある。また,次の仕様に示された以外の時間は無視する。
ア | 1,250 |
イ | 1,450 |
ウ | 1,750 |
エ | 1,850 |
解答:エ
<解説>
- 磁気テープの取り換え時間を計算する。(☆印6回分)
6本×100秒=600秒 - データ量からリストア時間を計算する。
データ量=100Gバイト+(5Gバイト×5回)=125Gバイト
リストア時間=10(秒/Gバイト)×125Gバイト=1,250秒 - 必要な時間を計算する。
600秒+1,250秒=1,850秒
したがって、エが正解である。
問題22
ホワイトボックステストにおいて,コード中のどれだけの割合の部分を実行できたかを評価するのに使うものはどれか。
ア | アサーションチェッカ |
イ | シミュレータ |
ウ | 静的コード解析 |
エ | テストカバレージ分析 |
解答:エ
<解説>
ア | × | アサーションチェッカは、変数の間で論理的に成立するような条件をプログラムに埋め込み、実行時にその条件を満たしていることを検査するツールである。 |
イ | × | シミュレータとは、現実の現象や物体を模擬的に再現する機能を持った装置やソフトウェア、システムなどのことである。 |
ウ | × | 静的コード解析とは、コンピュータのソフトウェアの解析手法の一種であり、実行ファイルを実行することなく解析を行うこと。 |
エ | ○ | テストカバレージ分析とは、テストを実施するにあたって、カバレッジ (網羅率)を分析することである。カバレッジ (網羅率)とはプログラムをテストするときにどの程度の割合をテスト対象とするか分析したりコード中のどれだけの割合の部分を実行できたかを評価する。 |
問題23
DRAMの特徴はどれか。
ア | 書込み及び消去を一括又はブロック単位で行う。 |
イ | データを保持するためのリフレッシュ操作又はアクセス操作が不要である。 |
ウ | 電源が遮断された状態でも,記憶した情報を保持することができる。 |
エ | メモリセル構造が単純なので高集積化することができ,ビット単価を安くできる。 |
解答:エ
<解説>
DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、コンデンサーを利用した半導体メモリーである。
- SRAMと比較すると、構造がシンプルで量産がしやすく、記録密度も高めやすい
- リフレッシュ動作が必要
- 主記憶装置に用いる
ア | × | 書込み及び消去を一括又はブロック単位で行うのは、フラッシュメモリの特徴である。DRAMは通常アドレス単位で書込み及び消去を行なう。 |
イ | × | データを保持するためのリフレッシュ操作が必要である。 |
ウ | × | 電源が遮断された状態では、記憶した情報は消去され保持することはできない。 |
エ | ○ | メモリセル構造が単純なので高集積化することができ,ビット単価を安くできる。 |
問題24
図の論理回路と等価な回路はどれか。
解答:ウ
<解説>
- 図を真理値表に変換すると次のようになる。
- 選択肢ア~エを真理値に変換すると次のようになる。
したがって、ウが正解である。
問題25
3次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明はどれか。
ア | CG映像作成における最終段階として,物体のデータをディスプレイに描画できるように映像化する処理である。 |
イ | 画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し。内側の見える部分だけを取り出す処理である。 |
ウ | スクリーンの画素数が有限なので図形の境界近くに生じる,階段状のギザギザを目立たなくする処理である。 |
エ | 立体感を生じさせるために,物体の表面に陰影をつける処理である。 |
解答:イ
<解説>
クリッピングは、画像表示領域の一部分だけを表示し、他の部分を表示しないことである。
ア | × | レンダリングに関する説明である。 |
イ | ○ | クリッピングに関する説明である。 |
ウ | × | アンチエイリアスに関する説明である。 |
エ | × | シェーティングに関する説明である。 |
お問い合わせ