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平成25年度春季解答
問題46
設計するときに,状態遷移図を用いることが最も適切なシステムはどれか。
ア | 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システム |
イ | システム資源の日次の稼働状態を,レポートとして出力するシステム資源稼働状況報告システム |
ウ | 水道の検針データを入力として,料金を計算する水道料金計算システム |
エ | 設置したセンサの情報から,温室内の環境を最適に保つ温室制御システム |
解答:エ
<解説>
状態遷移図は、状態が遷移していく様子を表現する図である。
温室内の環境を最適に保つ温室制御システムでは,センサの情報を遷移の要因とした温室内の環境状態の遷移の関係をモデル化し,状態遷移図を用いて設計を行う。
問題47
スタブを使用したテストの説明として,適切なものはどれか。
ア | 指定した命令が実行されるたびに,レジスタや主記憶の一部の内容を出力することによって,正しく処理が行われていることを確認する。 |
イ | トップダウンでプログラムのテストを行うとき,作成したモジュールをテストするために,仮の下位モジュールを用意して動作を確認する。 |
ウ | プログラムの実行中,必要に応じて変数やレジスタなどの内容を表示し,必要ならばその内容を修正して,テストを継続する。 |
エ | プログラムを構成するモジュールの単体テストを行うとき,そのモジュールを呼び出す仮の上位モジュールを用意して,動作を確認する。 |
解答:イ
<解説>
スタブとは、複数のモジュールからなるプログラムのテストのとき、下位層のモジュールが完成する前に上位層のモジュールをテストするときに、下位層のモジュールを擬似的に代用するモジュールである。
ア | × | スナップショットダンプの説明である。 |
イ | ○ | スタブの説明である。 |
ウ | × | デバッガの説明である。 |
エ | × | ドライバの説明である。 |
問題48
ストレステストの目的はどれか。
ア | システムに要求されている処理能力の限界状況における動作を確認する。 |
イ | 実際に利用者に使ってもらうことによって,システムの使いやすさを評価する。 |
ウ | 標準的なプログラムの実行時間を計測することによって,他のコンピュータと性能を比較する。 |
エ | プログラムの修正または変更によって他の機能が意図しない影響を受けていないことを確認する。 |
解答:ア
<解説>
ストレス・テスト(負荷テスト)とは、システムに通常以上の負荷をかけて正常に動作するか、つまり隠れた欠陥がないか調べるリスク管理手法のひとつである。
ア | ○ | ストレステストの説明である。 |
イ | × | ユーザビリティの説明である。 |
ウ | × | ベンチマークテストの説明である。 |
エ | × | レグリッションテストの説明である。 |
問題49
包括的な特許クロスライセンスの説明として,適切なものはどれか。
ア | インターネットなどでソースコードを無償公開し,誰でもソフトウェアの改良及び再配布が行えるようにすること |
イ | 技術分野や製品分野を特定し,その分野の特許権の使用を相互に許諾すること |
ウ | 自社の特許権が侵害されるのを防ぐために,相手の製造をやめさせる権利を行使すること |
エ | 特許登録に必要な費用を互いに分担する取決めのこと |
解答:イ
<解説>
クロスライセンス(相互ライセンス)とは、2つまたは複数の企業等が、自らの持つ特許権等の知的財産権の行使を互いに許諾(ライセンス)すること、またはそのための契約のことである。
ア | × | GPL(General Public License)の説明である。 |
イ | ○ | 包括的な特許クロスライセンスの説明である。 |
ウ | × | 差止請求権の説明である。 |
エ | × | 共同特許出願契約の説明である。/td> |
問題50
ソフトウェア開発において,構成管理に起因しない問題はどれか。
ア | 開発者が定められた改版手続きに従わずプログラムを修正したので,今まで正しく動作していたプログラムが,不正な動作をするようになった。 |
イ | システムテストにおいて,単体テストレベルのバグが多発して,開発が予定どおり進捗しない。 |
ウ | 仕様書,設計書およびプログラムの版数が対応付けられていないので,プログラム修正時にソースプログラムを解析しないと,修正すべきプログラムが特定できない。 |
エ | 一つのプログラムから多数の派生プログラムが作られているが,派生元のバグ修正が全て |
解答:イ
<解説>
ソフトウェア開発における構成管理とはソフトウェア開発プロジェクトをその成果物を通して制御・管理する方法論である。ソースコードや文書などの成果物の変更履歴を管理し、製品のバージョンやリビジョンに個々の成果物のどのバージョンが対応しているかを識別し、任意のバージョンの製品を再現可能とする。
ア | × | バグの修正情報が記録・共有されなかった為に起こったのだから、構成管理に起困する。 |
イ | ○ | プログラムにおけるソースコードの品質の悪さや、単体テストの甘さが原因なのだから、構成管理に起困しない。 |
ウ | × | 仕様書,設計書及びプログラムのそれぞれが一致していないのはドキュメントの修正が記録されていないなどの理由が考えられる。構成管理に起困する。 |
エ | × | 成果物(派生元プログラムと派生プログラム)の一貫性が確保されていないことが原因なのだから、構成管理に起困する。 |
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