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平成24年度春季問題

問題96

提案依頼書(以下、RFPという)の作成に関する次の記述を読んで、四つの問に答えよ。

商事会社のP社は、事務所が複数のビルに点在している。そこで、業務効率の向上として、事務所を1か所に統合することになった。このため事務所統合プロジェクトが発足し、総務課のAさんがプロジェクトリーダになった。入社2年目のBさんは、Aさんの指導の下で、複数ある会議室の予約に用いる会議室予約システム(以下、予約システムという)の導入責任者になった。Bさんは、会議室の予約に関する要件をまとめた。

[会議室の予約に関する要件]
(1) P社には、営業部、総務部、経理部、情報システム部など、複数の部署があり、これまで部署ごとに会議室を設けていた。統合後は会議室を複数の部署で共有して使用する。
(2) 会議室には、一般用会議室と来賓用会議室がある。
(3) 一般用会議室は、全従業員が予約できる。
(4) 来賓用会議室は、従業員の役職で予約の可否を判定する。判定基準は、現在決まっていない。

事務所統合プロジェクトでは、予約システムのRFPを作成することになった。BさんはAさんからこのRFPの作成を指示され、作成者、掲載事項、提出先などについて説明を受けた。

Bさんは、予約システムのRFPの提示先として候補になっている複数の会社に対して、保有技術や実績を調べた結果、次の会社が候補として残った。実際にRFPを提示する会社として、適切なものはどれか。
(1)現在、情報システム部がシステム開発を委託しているX社
(2)過去に、総務部がシステム開発を委託したことがあるY社
(3)会議室予約システムの開発経験をもつZ社

X社
Y社
Z社
X,Y,Z社全て

Bさんは、予約システムのRFPの提示先として候補になっている複数の会社に対して、保有技術や実績を調べた結果、次の会社が候補として残った。実際にRFPを提示する会社として、適切なものはどれか。
(1)現在、情報システム部がシステム開発を委託しているX社
(2)過去に、総務部がシステム開発を委託したことがあるY社
(3)会議室予約システムの開発経験をもつZ社

X社
Y社
Z社
X,Y,Z社全て

解答:エ

<解説>

RFPは提示先となっているすべてのベンダに対して平等に提示します。その後、各ベンダから提出された提案書の内容を検討して最も優れた提案をしてきたベンダを調達先に選定します。

すなわち、過去または現在にシステム開発を委託したことがあることや類似システムの開発経験の有無などとは関係なく、RFPは全部のベンダに平等に提示する必要がある。よってエが正解である。