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- 平成25年度春季問題
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平成25年度春季解答
問題6
システムの信頼性向上技術に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 故障が発生したときに、あらかじめ指定されている安全な状態にシステムを保つことを、フェールソフトという。 |
イ | 故障が発生したときに、あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することを、フォールトマスキングという。 |
ウ | 故障が発生したときに、その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することを、フェールセーフという。 |
エ | 故障が発生したときに対処するのではなく、品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを、フォールトアボイダンスという。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 故障が発生したときに、あらかじめ指定された安全な状態にシステムを保つことをフェールセーフという。 |
イ | × | 故障が発生したときに、あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することをフェールソフトという。 |
ウ | × | 故障が発生したときに、その影響が誤りとなって外部にでないように訂正することをフォールトマスキングという。 |
エ | ○ | 故障が発生したときに対処するのではなく、品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることをフォールトアボイダンスという。 |
問題7
メインプログラムを実行した後、メインプログラムの変数X,Yの値は幾つになるか。ここで、仮引数Xは値呼び出し(call by value)、仮引数Yは参照呼出し(call by reference)であるとする。
解答:イ
<解説>
- 値呼び出し
- プログラム中で関数やサブルーチンなどに引数を渡す時に、その値のみを渡す方式である。
- 参照呼び出し
- プログラム中で関数やサブルーチンなどに引数を渡す時に、変数への参照(メモリ中のアドレスなど)を渡す方式である。
メインプログラムではX=2,Y=2として手続きaddを呼び出しているので、
X=X+Y→X=2+2=4
X=X+Y→Y=4+2=6
となる。
ただし、Xは値呼び出しのため、メインプログラムのXの値は2のままである。Yは参照呼出しのため、値がとなる。
したがって、イが正解である。
問題8
RFIDのパッシブ方式RFタグの説明として、適切なものはどれか。
ア | アンテナから電力が供給される。 |
イ | 可視光でデータ通信する。 |
ウ | 静電容量の変化を捉えて位置を検出する。 |
エ | 赤外線でデータ通信する。 |
解答:ア
<解説>
RFID(Radio Frequency IDentification)は、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。
RFタグはアクティブ型とパッシブ型に大きく分けられる。
- アクティブ型タグ
- 電池を内蔵し数十メートルといった長距離でも通信することが可能である。
電池寿命やタグ1枚当たりの単価が高くなることが問題である。 - パッシブ型タグ
- 電池を内蔵していない為、短距離での通信となる。
小型化・薄型化が容易で物理的に破損しない限り半永久的に利用することが可能である。
近年、RFタグで主流となっているのはパッシブ型タグである。流通業種、小売店などを中心とした企業での利用の他に、電子マネー、個人認証(運転免許証、パスポートなど)皆様の身近なところでも利用されてきつつある。
ア | ○ | アンテナから電力が供給される。 |
イ | × | RFIDは電磁波または電波で通信する。したがって、可視光でデータ通信を行うことはない。 |
ウ | × | 静電式のタッチパネルの説明である。 |
エ | × | IrdAの説明である。RFIDは電磁波または電波で通信する。IrDA(Infrared Association)とは、本来は赤外線通信の標準化を行っている団体の名称。一般的にはこの団体によって策定された通信規格のことを指す。 |
問題9
音声などのアナログデータをディジタル化するために用いられるPCMで、音の信号を一定の周期でアナログ値のまま切り出す処理はどれか。
ア | 逆量子化 |
イ | 標本化 |
ウ | 符号化 |
エ | 量子化 |
解答:イ
<解説>
PCM(Pulse Code Modulation)方式はアナログデータである音声波形を単位時間ごとに区切ってサンプリング(標本化)し、その時の振幅幅をデジタルの数値に変換(量子化)することで音声をデジタル化する。
したがって、イが正解である。
問題10
クライアントサーバシステムにおいて、クライアント側からストアドプロシージャを利用したときの利点として、適切なものはどれか。
ア | クライアントとサーバ間の通信量を削減できる。 |
イ | サーバ内でのデータベースファイルへのアクセス量を削減できる。 |
ウ | サーバのメモリ使用量を削減できる。 |
エ | データの格納領域を削減できる。 |
解答:ア
<解説>
ストアドプロシージャ機能は、データベースに対する一連の処理手順を一つのプログラムにまとめ、データベース管理システムに保存したもの。通常のようにSQL文を一つずつ送るのに比べて、ネットワークのトラフィックを削減できる。また、サーバ上で構文解析や機械語への変換を前もって終わらせておくため、処理時間の軽減にもつながる。
ア | ○ | 通常のようにSQL文を一つずつ送るのに比べて、ネットワークのトラフィックを削減できる。 |
イ | × | データベースファイルへのアクセス量は変わらない。 |
ウ | × | サーバのメモリ使用量を削減することはできない。 |
エ | × | データの格納領域を削減することはできない。 |
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