必ず受かる情報処理技術者試験

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平成25年度春季解答

問題26

プロダクトポートフォリオ(PPM)において、投資用の資金源と位置付けられる事業はどれか。

市場成長率が高く、相対的市場占有率が高い事業
市場成長率が高く、相対的市場占有率が低い事業
市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業
市場成長率が低く、相対的市場占有率が低い事業

解答:ウ

<解説>

PPM(Product Portfolio Management:プロダクトポートフォリオマネジメント)とは、市場の成長率と自社の持つ市場シェアの比率の最適なマッチングを計り、成長を実現するための理論である。

PPMでは、キャッシュの流出入の状況に応じて、それぞれの事業分野を次の4つのカテゴリに分類する。

  1. 重要な資金源になる「金のなる木」
  2. これからの成長が見込まれる事業分野で先行投資が必要な「花形」
  3. 成長分野であるが、市場シェアが低く、現時点で赤字の事業分野である「問題児」
  4. 成長も見込まれず、市場シェアも低い「負け犬」

投資用の資金源と位置付けられるものは、安定した収益を確保できる「金のなる木」のことである。

すなわち、(ウ)市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業である。

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問題27

MRPの特徴はどれか。

顧客の注文を受けてから製品の生産を行う。
作業指示票を利用して作業指示、運搬指示をする。
製品の開発、設計、生産準備を同時並行で行う。
製品の基準生産計画を基に、部品の手配数量を算出する。

解答:エ

<解説>

MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)は、生産・在庫管理における手法の1つで、完成品レベルの生産計画に基づいてその生産に必要な資材の正味所要量を求め、品目、納期と併せて生産計画を作り、これを基準にして資材の手配(購買オーダー、生産オーダー)、納入、出庫の計画・管理をタイムバケットという時間単位で繰り返す管理手法をいう。

× BTO(Build To Order:受注生産)の説明である。
× かんばん方式の説明である。
× コンカレントエンジニアリングの説明である。
MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)の説明である。

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問題28

ある会社の生産計画部では、毎月25日に次の手続で翌月分の計画生産量を決定している。8月分の計画生産量を求める式はどれか。

【手続】
(1) 当月末の予想在庫量を、前月末の在庫量と当月分の計画生産量と予想販売量から求める。
(2) 当月末の予想在庫量と、翌月分の予想販売量から、翌月末の予想在庫量が翌々月から3か月間の予想販売量と等しくなるように翌月分の計画生産量を決定する。

I6+P7-S7+S8
S8+S9+S10+S11-I7
S8+S9+S10+S11-I8
S9+S10+S11-I7

解答:イ

<解説>

  1. (1)より、次の式が成り立つ。
    7月末予測在庫量 =6月末実在庫量+7月分計画生産量-7月分予測販売量
    I7
    =I6+P7-S7
  2. (2)より、次の式が成り立つ。
    8月末予測在庫量 =7月末実在庫量+8月分計画生産量-8月分予測販売量
    =9月末実在庫量+10月分計画生産量+11月分予測販売量
      であるから、
    I8
    =I7+P8-S8
    =S9+S10+S11
    が成り立つ。すなわち
    I7+P8-S8=S9+S10+S11となりP8について解くと
    P8
    =(イ)S8+S9+S10+S11-I7となる。

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問題29

経営会議で来期の景気動向を議論したところ、景気は悪化する、横ばいである、好転するという三つの意見に完全に分かれてしまった。来期の投資計画について、積極的投資、継続的投資、消極的投資のいずれかに決定しなければならない。表の予測利益については意見が一致した。意思決定に関する記述のうち、適切なものはどれか。

混合戦略に基づく最適意思決定は、積極的投資と消極的投資である。
純粋戦略に基づく最適意思決定は、積極的投資である。
マクシミックス原理に基づく最適意思決定は、継続的投資である。
マクシミン原理に基づく最適意思決定は、消極的投資である。

解答:エ

<解説>

× 混合戦略とは、与えられた状況で取り得る選択肢の中からその都度異なる行為を実行するタイプの戦略のことである。
各景気動向の発生確率が未定なので、どの投資計画を選択するか断定できない。
× 純粋戦略とは、与えられた状況における打ち手として毎回同じ行為のみを行うタイプの戦略のことである。
各景気動向の発生確率が未定なので、どの投資計画を選択するか断定できない。
× マクシマックス原理とは、選択されうる戦略のそれぞれの場合について、最もうまくいった場合の最大利得を考え、これが最大となる戦略を選択することである。
最もうまくいった場合(景気動向が好転)の場合に基づく最適意思決定は、積極的投資の500万円である。
マクシミン原理とは、選択されうる戦略のそれぞれの場合について、最悪の場合の利得を考え、これが最大となる戦略を選択することである。
最悪の場合(景気動向が悪化)の場合に基づく最適意思決定は、消極的投資の400万円である。

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問題30

発注者と受注者の間でソフトウェア開発における請負契約を締結した。ただし、発注者の事務所で作業を実施することになっている。この場合、指揮命令権と雇用契約に関して、適切なものはどれか。

指揮命令権は発注者にあり、更に、受注者の事業所での作業を実施可能にするために、受注者に所属する作業者は、新たな雇用契約を発注者と結ぶ。
指揮命令権は発注者にあり、受注者に所属する作業者は、新たな雇用契約を受注者と結ぶことなく、受注者の事務所で作業を実施する。
指揮命令権は発注者にはないが、発注者の事務所で作業を実施可能にするために、受注者に所属する作業者は、新たな雇用契約を発注者と結ぶ。
指揮命令権は発注者になく、受注者に所属する作業者は、新たな雇用契約を発注者と結ぶことなく、発注者の事務所で作業を実施する。

解答:エ

<解説>

請負契約とは、当事者の一方(請負人)が相手方に対し仕事の完成を約し、他方(注文者)がこの仕事の完成に対する報酬を支払うことを約することを内容とする契約である。

× 指揮命令権は受注者にあり、発注者との雇用契約関係はない。
× 指揮命令権は受注者にある。
× 指揮命令権は発注者にはないが、発注者の事務所で作業を実施可能にするために、受注者に所属する作業者は、新たな雇用契約を受注者と結ぶ。
指揮命令権は発注者になく、受注者に所属する作業者は、新たな雇用契約を発注者と結ぶことなく、発注者の事務所で作業を実施する。

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