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- 平成26年度秋季問題
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平成26年度秋季解答
問題16
プログラムの流れ図から、分岐条件に基づいたテストデータを作成する。解答:イ
<解説>
ブラックボックステストとは、システムの内部構造とは無関係に、外部から見た機能を検証するプログラムのテスト方法。入力と出力だけに着目し、様々な入力に対して仕様書通りの出力が得られるかどうかを確認する。
ア | × | テストデータは計画的に作成しなけらばならない。無作為に抽出しテストデータを作成してはいけない。 |
イ | ○ | ブラックボックステストの説明である。ブラックボックステストでは限界値と同値クラスがよく用いられる。 |
ウ | × | 業務で発生するデータの発生頻度を分析し、発生頻度の高いテストデータだけでテストをすると発生頻度の低いテストデータのテストができない。 |
エ | × | ホワイトボックステストの分岐網羅である。 |
問題17
組込み機器用のソフトウェアを開発委託する契約書に開発成果物の著作権の帰属先が記載されていない場合、委託元であるソフトウェア発注者に発生するおそれがある問題はどれか。ここで、ソフトウェアは委託先が全て自主開発するものとする。
ア | 開発成果物を、委託元で開発する別のソフトウェアに適用できなくなる。 |
イ | ソースコードを公開することが義務付けられる。 |
ウ | ソフトウェアをバイナリ形式でしか販売できなくなる。 |
エ | ハードウェアと合わせて、アルゴリズムに関する特許を取得できなくなる。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | ソフトウェアの著作権は委託先にあるので、契約外の別のソフトウェアに適用するには委託先の許可が必要となる。 |
イ | × | ソースコードの公開は義務付けられていない。 |
ウ | × | ソフトウェアの販売形式と著作権の帰属先には関係はない。 |
エ | × | アルゴリズムは著作権保護の対象外である。 |
問題18
ソフトウェア開発プロジェクトで行う構成管理の対象項目として、適切なものはどれか。
ア | 開発作業の進捗状況 |
イ | 成果物に対するレビューの実施結果 |
ウ | プログラムのバージョン |
エ | プロジェクト組織の編成 |
解答:ウ
<解説>
ソフトウェア開発における構成管理とはソフトウェア開発プロジェクトをその成果物を通して制御・管理する方法論である。ソースコードや文書などの成果物の変更履歴を管理し、製品のバージョンやリビジョンに個々の成果物のどのバージョンが対応しているかを識別し、任意のバージョンの製品を再現可能とする。
したがって、ウが正解である。
ア | × | 進捗管理の対象である。 |
イ | × | 品質管理やプロジェクト管理の対象である。 |
ウ | ○ | 構成管理の対象である。 |
エ | × | 人的資源管理の対象である。 |
問題19
工期を短縮させるために、クリティカルパス上の作業に“ファストトラッキング”技法を適用した対策はどれか。
ア | 時間外勤務を実施する。 |
イ | 生産性を高められる開発ツールを導入する。 |
ウ | 全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールを開発する。 |
エ | 要員を追加投入する。 |
解答:ウ
<解説>
ファストトラッキングとは、所要期間を短縮するための手法である。
アローダイアグラム中の作業のうち、前倒しが可能なものを前倒ししたり、大きな作業を小さな複数の作業に分割して並行実行したりしてスケジュールの短縮を図る。
ア | × | クラッシングの手法である。 |
イ | × | クラッシングの手法である。 |
ウ | ○ | ファストトラッキングの手法である。 |
エ | × | クラッシングの手法である。 |
問題20
SLAに記載する内容として、適切なものはどれか。
ア | サービス及びサービス目標を特定した、サービス提供者と顧客との間の合意事項 |
イ | サービス提供者が提供する全てのサービスの特徴、構成要素、料金 |
ウ | サービスデスクなどの内部グループとサービス提供者との間の合意事項 |
エ | 利用者から出されたITサービスに対する業務要件 |
解答:ア
<解説>
SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証制度)とは、サービス提供者(プロバイダ)とサービス委託者(顧客)との間で契約を行う際に、提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求(達成)水準を明確にして、それが達成できなかった場合のルールを含めて、あらかじめ合意しておくことである。
ア | ○ | SLAに記載する内容である。 |
イ | × | サービスデスクとITサポート部門の役割分担は自社内で決めることである。顧客との合意事項ではない。 |
ウ | × | 顧客が契約する内容に絞ってSLAに記載するべきであり、すべてのサービスの特徴、構成要素、料金について記載する必要はない。 |
エ | × | 利用者から出されたITサービスに対する業務要件は合意させたわけではないのでSLAには記載しない。 |
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