必ず受かる情報処理技術者試験

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平成26年度秋季解答

問題21

目標復旧時点(RPO)を24時間に定めているのはどれか。

業務アプリケーションをリリースするための中断時間は、24時間以内とする。
業務データの復旧は、障害発生時点から24時間以内に完了させる。
障害発生時点の24時間前の業務データの復旧を保証する。
中断したITサービスを24時間以内に復旧させる。

解答:ウ

<解説>

RPO(Recovery Point Objective)とは、システム障害発生時、過去の「どの時点まで」のデータを復旧させるかの目標値である。

RTO(Recovery Time Objective)とは、システム障害発生時、「どのくらいの時間で(いつまでに)」システムを復旧させるかの目標値である。

共に、事業継続・災害対策を構築する上で重要な指標となります。

× RTO(Recovery Time Objective)の説明である。
× RTO(Recovery Time Objective)の説明である。
RPO(Recovery Point Objective)の説明である。
× RTO(Recovery Time Objective)の説明である。

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問題22

在庫管理システムを対象とするシステム監査において、当該システムに記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして、適切なものはどれか。

設定された選定基準に従って、自動的に購入業者を選定していること
適正在庫高であることを、責任者が承認していること
適正在庫量を維持するための発注点に達したときに、自動的に発注していること
入庫及び出庫記録に対して、自動的に連番を付与していること

解答:エ

<解説>

データの完全性は次の観点に注目して確認する。

網羅性
データがもれなく管理され、重複したデータがないこと
正確性
データの内容に正当性があり正確であること
妥当性
管理者などがデータの内容の承認をしていること
整合性
データと他のデータの間に矛盾がないこと
× 正確性のチェックポイントである。
× 妥当性のチェックポイントである。
× 整合性のチェックポイントである。
網羅性のチェックポイントである。

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問題23

IT投資の評価手法のうち、バランススコアカードを用いた手法を説明したものはどれか。

IT投資の効果を正味現在価値などのキャッシュフローを用いて評価することによって、他の投資案件との整合性を確保する。
IT投資をその性質やリスクの共通性によってカテゴリに分類し、カテゴリ単位での投資割合を評価することによって、経営戦略とIT投資の整合性を確保する。
財務、顧客、内部業務プロセスなど複数の視点ごとに業績評価の指標を設定し、経営戦略との適合性を評価することによって、IT投資の効果を多面的に把握する。
初期投資の価値に加えて、後続のプロジェクトにおいて選択可能な収益やリスクの期待値を、金融市場で使われるオプション価格付け理論に基づいて評価する。

解答:ウ

<解説>

バランススコアカードとは、経営管理手法の一つで、企業の経営戦略から各部署や従業員の具体的な行動を決める方法のことである。企業のビジョンと戦略を4つの視点で分類し各視点ごとに目標,評価指標,具体的方法を設定する。

バランスト・スコアカードにおける4つの視点は次のものである。

財務の視点
株主や従業員などの利害関係者の期待にこたえるため、企業業績として財務的に成功するためにどのように行動すべきかの指標を設定する。
顧客の視点
企業のビジョンを達成するために、顧客に対してどのように行動すべきかの指標を設定する。
内部ビジネスプロセスの視点
財務的目標の達成や顧客満足度を向上させるために、優れた業務プロセスを構築するための指標を設定する。
学習と成長の視点
企業のビジョンを達成するために組織や個人として、どのように変化(改善)し能力向上を図るかの指標を設定する。
× 会計指標法の説明である。
× ITポートフォリオ分析の説明である。
バランススコアカードの説明である。
× リアルオプションの説明である。

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問題24

SOAを説明したものはどれか。

企業改革において既存の組織やビジネスルールを見直し、業務フロー、管理機構、情報システムを再構築する手法のこと
企業の経営資源を有効に活用して経営の効率を向上させるために、基幹業務を部門ごとでなく統合的に管理するための業務システムのこと
発注者とITアウトソーシング提供者との間で、サービス品質について合意した文書のこと
ビジネスプロセスの構成要素とそれを支援するIT基盤を、ソフトウェア部品であるサービスとして提供するシステムアーキテクチャのこと

解答:エ

<解説>

SOA (Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)とは、ビジネスプロセスの構成単位に合わせて構築・整理されたソフトウェア部品や機能を、ネットワーク上に公開し、これらを相互に連携させることにより、柔軟なエンタープライズ・システム、企業間ビジネスプロセス実行システムを構築しようというシステムアーキテクチャのこと。

× BPR(Business Process Reengineering)を説明したものである。
× ERP(EnterPrise Resource Planning:企業資源計画)を説明したものである。
× SLA(Service Level Agreement:サービス合意文章)を説明したものである。
SOA (Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)を説明したものである。

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問題25

“情報システム・モデル取引・契約書”によれば、ユーザ(取得者)とベンダ(供給者)間で請負型の契約が適切であるとされるフェーズはどれか。

システム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまで
要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまで
要件定義フェーズからシステム結合フェーズまで
システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで

解答:エ

<解説>

経済産業省の「情報システム・モデル取引・契約書」では開発フェーズの分け方と契約類型の違いをまとめている。

従って、エが正解である。

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