- トップページ
- 高度共通 午前1
- 平成26年度秋季問題
- 平成26年度秋季解答・解説
平成26年度秋季解答
問題26
部品や資材の調達から製品の生産、流通、販売までの、企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理して、リードタイムの短縮、在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。
ア | CRM |
イ | ERP |
ウ | MRP |
エ | SCM |
解答:エ
<解説>
ア | × | CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)とは、顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指す経営戦略/手法である。 |
イ | × | ERP(Enterprise Resources Planning)とは、企業の持つ様々な資源(人材、資金、設備、資材、情報など)を統合的に管理・配分し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法。また、そのために導入・利用される統合型(業務横断型)業務ソフトウェアパッケージ(ERPパッケージ)のことである。 |
ウ | × | MRP(Materials Requirements Planning:資材所要量計画)とは、企業の生産計画達成を前提に、部品表と在庫情報から発注すべき資源の量と発注時期を割り出すものである。 |
エ | ○ | SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)とは、供給業者から最終消費者までの業界の流れを統合的に見直し、プロセス全体の効率化と最適化を実現するための経営管理手法である。 |
問題27
コア技術の事例として適切なものはどれか。
ア | アライアンスを組んでインタフェースなどを策定し、共通で使うことを目的とした技術 |
イ | 競合他社がまねできないような、自動車エンジンのアイドリングストップ技術 |
ウ | 競合他社と同じCPUコアを採用し、ソフトウェアの移植性を生かす技術 |
エ | 製品の早期開発、早期市場投入を目的として、汎用部品を組み合わせて開発する技術 |
解答:イ
<解説>
コア技術とは、自社が独自開発したり、長年の実績の積み重ねによって取得した他社がまねできないような専門性の高い技術やノウハウなどのことである。
したがって、イが正解である。
問題28
CE(コンカレントエンジニアリング)を説明したものはどれか。
ア | CADで設計された図形データを基に、NCデータを作成すること |
イ | 生産時点で収集した情報を基に問題を分析し、生産活動の効率の向上を図ること |
ウ | 製品の開発や生産に関係する情報の中身や表現形式を標準化すること |
エ | 製品の企画・設計・製造を同時並行処理し、全体のリードタイムを短縮すること |
解答:エ
<解説>
CE(コンカレントエンジニアリング)とは、設計から製造にいたるさまざまな業務を同時並行的に処理することで,量産までの開発プロセスをできるだけ短期化する開発手法。
品質やコスト,製造性,廃棄までのライフサイクル全体を設計者に最初から考慮させることを意図したもので,設計や生産,製造,サービスなどの各部門の視点を早期から開発に盛り込んでいく。
企画に始まって構想設計,詳細設計,解析・試作というステップをシーケンシャルに処理する手法に比べ,前のステップが完了する前に次のステップの処理を進めていくことで,開発期間の大幅な短縮が期待できる。
ア | × | CAMの説明である。 |
イ | × | 生産性の向上の説明である。 |
ウ | × | 製品開発情報の標準化の説明である。 |
エ | ○ | CE(コンカレントエンジニアリング)の説明である。 |
問題29
分析対象としている問題に数多くの要因が関係し、それらが相互に絡み合っているとき、原因と結果、目的と手段といった関係を追求していくことによって、因果関係を明らかにし、解決の糸口をつかむための図はどれか。
ア | アローダイアグラム |
イ | パレート図 |
ウ | マトリックス図 |
エ | 連関図 |
解答:エ
<解説>
ア | × | アローダイアグラムは、仕事の流れを図式化したもので、作業順序や前後関係が分かる。PERT図とも呼ばれる。 |
イ | × | パレート図は、データを幾つかの項目に分類し、横軸方向に大きさの順に棒グラフとして並べ、累積値を折れ線グラフで描き、問題点を整理する図である。 |
ウ | × | マトリックス図は、行と列のそれぞれに属する要素から構成された2次元の表である。 |
エ | ○ | 連関図は、原因と結果や目的と手段などの関係が複雑でかつ絡み合っている場合,これらの相互関係を図解することによってわかりやすく表現するものある。 |
問題30
特許出願をしていること解答:ウ
<解説>
不正競争防止法の営業秘密に該当するためには,次の条件を全て満たしている必要がある。
- 秘密として管理されていること(秘密管理性)
- 事業活動に有用なものであること(有用性)
- 公然と知られていないこと(非公知性)
したがって、(ウ)「公然と知られていないこと」が正解である。
お問い合わせ