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- 平成28年度春季問題
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平成28年度春季解答
問題1
10進数123を、英字A~Zを用いた26進数で表したものはどれか。 ここで、A = 0、B = 1、…、Z = 25とする。
ア | BCD |
イ | DCB |
ウ | ET |
エ | TE |
解答:ウ
<解説>
10進数123を26進数で表現すると次のようになる。
126を26で割る・・・4 余り 19
123 = 4×26+19×1 = 4×261 +19×260
したがって、
4・・・・ E
19・・・ T
となる。ウが正解である。
問題2
a、b、c、dの4文字からなるメッセージを符号化してビット列にする方法として表のア~エの4通りを考えた。 この表はa、b、c、dの各1文字を符号化するときのときのビット列を表している。 メッセージの中でのa、b、c、dの出現頻度は、それぞれ50%、30%、10%、10%であることが分かっている。符号化されたビット列から元のメッセージが一意に復号可能であって、ビット列の平均長が最も短くなるのはどれか。
解答:ウ
<解説>
- 110の左端の1を読み込む:状態がa又はcの時はb、bまたはdの時はdに遷移する
- 110の中央の1を読み込む:状態がb又はdの時に1を読み込むとdに遷移する
- 110の右端の0を読み込む:状態がdの時に0を読み込むとcに遷移する
したがって、ウが正解である。
問題3
流れ図に示す処理の動作の記述として、適切なものはどれか。 ここで、二重線は並列処理の同期を示す。
ア | ABC又はACBを実行してデッドロックになる。 |
イ | AB又はACを実行してデッドロックになる。 |
ウ | Aの後にBC又はCB、BC又はCB、…と繰り返しになる。 |
エ | Aの後にBの無限ループ又はCの無限ループになる。 |
解答:ウ
<解説>
流れ図に沿って処理をトレースする。
- Aを実行し、①になる。
- BかCのどちらかの処理が実行されると、②でもう一方の処理が実行されるのを待つ。
- 両方の処理が終了すると①に戻って2からの処理を繰り返す。
- A→(BCまたはCB)→(BCまたはCB)…となる。
ア | ○ | BCまたはCBと繰り返して実行されるので正しい。 |
イ | × | どちらか一方の無限ループになることはない。 |
ウ | × | 共通資源を使用しているわけではないので、デッドロックにはならない。 |
エ | × | 共通資源を使用しているわけではないので、デッドロックにはならない。 |
問題4
並列処理方式であるSIMDの説明として、適切なものはどれか。
ア | 単一命令ストリームで単一データストリームを処理する方式 |
イ | 単一命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式 |
ウ | 複数の命令ストリームで単一データストリームを処理する方式 |
エ | 複数の命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式 |
解答:イ
<解説>
SIMD(Single Instruction Multiple Data)は、一つの命令(Single Instruction)で複数のデータ(Multiple Data)を処理する方式である。
マルチプロセッサの処理方式
- SISD(Single Instruction Single Data)
- 一つの命令(Single Instruction)で一つのデータ(Single Data)を処理する方式
- SIMD(Single Instruction Multiple Data)
- 一つの命令(Single Instruction)で複数のデータ(Multiple Data)を処理する方式
- MISD(Multiple Instruction Single Data)
- 複数の命令(Multiple Instruction)で一つのデータを処理する方式
- MIMD(Multiple Instruction stream Multiple Data stream)
- 複数の命令(Multiple Instruction)で複数のデータ(Multiple Data)を処理する方式
ア | × | SISD(Single Instruction Single Data)の説明である。 |
イ | ○ | SIMD(Single Instruction Multiple Data)の説明である。 |
ウ | × | MISD(Multiple Instruction Single Data)の説明である。 |
エ | × | MIMD(Multiple Instruction stream Multiple Data stream)の説明である。 |
問題5
仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
ア | 仮想サーバで稼働している0Sやソフトウェアを停止することなく、他の物理サーバへ移し替える技術である。 |
イ | データの利用目的や頻度などに応じて、データを格納するのに適したストレージヘ自動的に配置することによって、情報活用とストレージ活用を高める技術である。 |
ウ | 複数の利用者でサーバやデータベースを共有しながら、利用者ごとにデータベースの内容を明確に分離する技術である。 |
エ | 利用者の要求に応じてリソースを動的に割り当てたり、不要になったリソースを回収して別の利用者のために移し替えたりする技術である。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | ライブマイグレーションの説明である。 ライブマイグレーションとは、動作中の仮想マシンを停止させることなく別のサーバに移動して処理を継続させる機能である。 |
イ | × | ストレージ自動階層化の説明である。 ストレージ自動階層化とは、異なる要領やあくっす速度が混載されたストレージ基盤においてデータアクセスを監視し、最適なストレージ基盤においてデータアクセスを監視し、最適なストレージにデータ再配置を行う機能である。 |
ウ | × | データベースのマルチテナント方式の説明である。 マルチテナント方式とは、1つのシステムの中に複数の企業(ユーザー)のサービスを同居させ、リソースや運用コストを大幅に低減する方式である。 |
エ | × | リソースオンデマンドの説明である。 リソースオンデマンドとは、データセンター事業者の提供するサーバーへシステムアプリケーションやデータを預け、CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク帯域など必要なときに必要な分だけ利用するサービスをいう。 |
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