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- プロジェクトマネージャ 午前2
- 平成21年度春季問題
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平成21年度春季解答
問題16
ソフトウェアを保守するときなどに利用される技術であるリバースエンジニアリングの説明としてはどれか。
ア | ソースプログラムを解析してプログラム仕様書を作る。 |
イ | ソースプログラムを探索して修正個所や影響度を調べる。 |
ウ | ソースプログラムを見直して構造化プログラムに変換する。 |
エ | ソースプログラムを分かりやすい表現に書き換える。 |
解答:ア
<解説>
リバースエンジニアリングでは、ソフトウェアやハードウェアなどを分解、あるいは解析し、その仕組みや仕様、目的、構成部品、要素技術などを明らかにし、設計仕様を抽出することができる。
ソフトウェアのプログラムだけ残っており,ソースプログラムや仕様書が失われており,開発者とも連絡が取れない状況において,リバースエンジニアリングで仕様書などを作成して,ソフトウェアの仕様変更や改良を行うことがある。
したがって、アが正解である。
問題17
データベースサーバのハードディスクに障害が発生した場合でもサービスを続行できるようにするための方策として、最も適切なものはどれか。
ア | 共通データベースの格納場所を複数のハードディスクに分散させる。 |
イ | サーバディスクを二重化し、通常稼働時は同時に二つのディスクに書き込む。 |
ウ | サーバの予備機を設置し、OSとアプリケーションソフトを本番機と同じ構成にして待機させておく。 |
エ | 別のディスクにデータベースを毎週末にコピーする。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | RAID0(ストライピング)の説明である。格納場所を複数のハードディスクに分散した場合、一方のハードディスクに障害が発生した場合にもサービスが続行できなくなる。 |
イ | ○ | RAID1(ミラーリング)の説明である。二つのディスクは常に同期がとれているので、一方のハードディスクに障害が発生した場合は一方のハードディスクに切り替えればよい。したがって、有効な方策である。 |
ウ | × | OSとアプリケーションソフトだけではなく、データの同期もとらなければならない。 |
エ | × | 週末状態にデータベースを復元後、週末以降のデータの更新を反映しなければならない。 |
問題18
業務プログラムの運用・保守の考え方のうち、適切なものはどれか。
ア | エラーの原因究明のために業務プログラム中に記述した、エラーログ採取やトレースのためのレコードは、運用時のデータ処理効率の低下の原因にならない場合でも運用開始時にはすべて取り除くべきである。 |
イ | 業務プログラムに精通することは運用管理を容易にするが、すべての担当者がそうなることは困難なので、運用マニュアルなどを整備しておく必要がある。 |
ウ | 業務プログラムの運用中にエラーが発生したとき、すぐに修正できるものであれば、運用管理者が自ら修正して、業務に支障がないようにすることが望ましい。 |
エ | データ処理の手順の変更に伴い業務プログラムを修正したときは、元のプログラムを開発したときのテストデータだけを使った確認テストを行い、運用を再開することが望ましい。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | エラーの原因究明のために業務プログラム中に記述した、エラーログ採取やトレースのためのレコードは、同様または類似現象が発生した場合に参考になるので、処理効率の低下原因にならない限りにおいては必ずしも取り除く必要はない。 |
イ | ○ | 運用マニュアルを整備することで、業務プログラムに精通していない者でも運用ができるようになる。 |
ウ | × | 業務プログラムの運用中にエラーが発生したとき、すぐに修正できるものであっても開発担当者に確認後、修正する必要がある。 |
エ | × | データ処理の手順の変更に伴い業務プログラムを修正したときは、テストデータの見直しを行い確認テストを行うべきである。 |
問題19
ITサービスマネジメントを導入する際の手順はどれか。
- 継続的改善方法の検討
- 現状の把握
- ビジョンの明確化
- 目標達成状況の把握方法の検討
- 目標達成方法の検討
- 目標の設定
ア | b→c→e→f→d→a |
イ | b→f→c→a→d→e |
ウ | c→b→f→e→d→a |
エ | c→f→b→a→d→e |
解答:ウ
<解説>
ITサービスマネジメントを導入する際の手順は次のとおりである。
- ビジョンの明確化(c)
- 現状の把握(b)
- 目標の設定(f)
- 目標達成方法の検討(e)
- 目標達成状況の把握方法の検討(d)
- 継続的改善方法の検討(a)
したがって、ウが正解である。
問題20
サプライチェーンマネジメントの改善指標となるものはどれか。
ア | 残業時間の減少率 |
イ | 販売単価下落の防止率 |
ウ | 不良在庫の減少率 |
エ | 優良顧客数の増加率 |
解答:ウ
<解説>
サプライチェーン・マネジメント(Supply Chain Management:SCM:供給連鎖管理)とは、原材料の調達から製造、流通、販売までの一連の流れを管理して、サプライチェーン(生産から最終需要(消費)にいたる商品供給の流れ)全体の動きを見ながら、経営判断の迅速化を図る意思決定支援システムのことである。
在庫削減効果、納期短縮などの効果がある。
したがって、ウが正解である。
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