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- プロジェクトマネージャ 午前2
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平成29年度春季解答
問題11
アジャイル型開発プロジェクトの管理に用いるベロシティの説明はどれか。
ア | 開発規模を見積もる際の規模の単位であり、ユーザストーリ同士を比較し、相対的な量で表すものである。 |
イ | 完了待ちのプロダクト要求事項と成果物を組み合わせたものをビジネスにおける優先度順に並べたものである |
ウ | 定められた期間で完了した作業量と残作業量をグラフにして進捗状況を表すものである。 |
エ | チームの生産性の測定単位であり、定められた期間で製造、妥当性確認、及び受入れが行われた成果物の量を示すものである。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | ストーリーポイントの説明である。 |
イ | × | プロダクト・バックログの説明である。 |
ウ | × | バーンアップチャートの説明である。 |
エ | ○ | ベロシティの説明である。 |
問題12
EMVを採用しているプロジェクトにおける、ある時点でのCPIが1.0を下回っていた場合の対処法として、適切なものはどれか。
ア | 実コストが予算コストを下回っているので、CPIに基づいて完成時総コストを下方修正する。 |
イ | 実コストをCPIで割った値を使って、完成時総コストを見積もり、予想値とする。 |
ウ | 超過コストの原因を明確にし、CPIの改善策に取り組むとともに、CPIの値を監視する。 |
エ | プロジェクトの完成時にはCPIが1.0となることを利用して、CPIが1.0となる完成時期を予想し、スケジュールを見直す。 |
解答:ウ
<解説>
EVM(Earned Value Management:アーンドバリュー分析)とは、プロジェクトマネジメントにおいて進捗状況の把握・管理を行う手法である。
EVMでは、コスト,スケジュール(進捗)の両面からプロジェクトの状況とパフォーマンスを数値化することができる。
CPIは次の計算式で求める。
- AC(Actual Cost:実コスト)
- 発生したコストの総額
- EV(Earned Value:出来高)
- 完了した作業の承認済み予算で図った価値
- CPI(Cost Performance Index:コスト効率指数)
- CPI=EV / AC
ア | × | 実コストが予算コストを上回っているので、CPIに基づいて完成時総コストを上方修正する。 |
イ | × | 完成時総コストの見積もりは実コストに残作業のコスト見積もりを加えて計算する。 |
ウ | ○ | 超過コストの原因を明確にし、CPIの改善策に取り組むとともに、CPIの値を監視する。 |
エ | × | プロジェクトの完成時にはCPIが1.0となるわけではない。 |
問題13
ファンクションポイント法の一つであるIFPUG法では、機能を機能種別に従ってデータファンクションとトランザクションファンクションとに分類する。 機能種別を適切に分類したものはどれか。
解答:ウ
<解説>
ファンクションポイント法は、ソフトウエアの規模や開発工数を見積もるための手法の1つである。ファンクションポイント法には、数十種類の計測方法があるが、現在では IFPUG法(International Function Point Users Group)が主流となっている。
IFPUG法では機能をデータファンクション(計測対象となるソフトウェアから参照または更新を行う論理的なデータのまとまり)とトランザクションファンクション(ソフトウェアに対するデータの入出力を伴う処理)に分類される。
データファンクション
- 内部論理ファイル(ILF)
- アプリケーション境界内にあるデータのまとまり。
- 外部インタフェースファイル(EIF)
- アプリケーション境界外にあるデータのまとまり。
トランザクションファンクション
- 外部入力(EI)
- アプリケーション境界外からデータを受け取り、内部論理ファイルを変更したり、システムの動作を変える処理を行う。
- 外部出力(EO)
- アプリケーション境界外にデータを計算等によって加工して提供する処理。システムの動作を変える処理を含む場合もある。
- 外部照会(EQ)
- アプリケーション境界外にデータを提供する処理。データの加工やシステムの動作を変える処理は行わない。
したがって、ウが正解である。
問題14
工程別の生産性が次のとおりのとき、全体の生産性を表す式はどれか。
解答:エ
<解説>
- 1ステップの作業に要する各工程の工数を計算する。
- 1人月あたりの生産性を計算する。
したがって、エが正解である。
問題15
新しく編成するプロジェクトチームの開発要員投入計画に基づいてPCをレンタルで調達する。 調達の条件を満たすレンタル費用の最低金額は何千円か。
[調達の条件]
(1)PCのレンタル契約は月初日から月末日までの1か月であり、日割りにより精算は行わない。
(2)PC1台のレンタル料金が月額5千円である。
(3)台数にかかわらず、レンタルPCの受入れ時のセットアップに2週間、返却時のデータ消去に1週間を要し、この期間はレンタル期間に含める。
(4)セットアップとデータ消去は、プロジェクトチームの開発要員とは別の要員が行う。
(5)開発要員は月初日に着任し、月末日に離任する。
(6)開発要員の役割にかかわらず、共通仕様のPCを1人が1台使用する。
(7)レンタル期間中にPCを他の開発要員に引き渡す場合、データ消去、セットアップ及び引き渡し期間は不要である。
ア | 350 |
イ | 470 |
ウ | 480 |
エ | 500 |
解答:イ
<解説>
- 次のようになり、合計は94月となる。
- 統計は94月となり、月額5千円なので470千円になる。
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